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公開番号2025171796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024077475
出願日2024-05-10
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60H 1/00 20060101AFI20251113BHJP(車両一般)
要約【課題】電力不足が予想される場合に、乗員に、CO2濃度が上昇したことを、適切に警告できる車両を開示する。
【解決手段】車両10は、エンジン12の駆動に伴い発電するオルタネータ14と、CO2冷媒を循環させる空調装置20と、前記空調装置20を含む補機に電力を供給するバッテリ16と、車室内のCO2濃度を検知するCO2センサ24と、乗員の有無を検知する乗員センサ22と、コントローラ40と、を備え、前記コントローラ40は、車両のイグニションスイッチ18がオフ、かつ、前記乗員センサ22により乗員が検知されている、かつ、前記CO2センサ24による検出濃度Cdが規定の許容濃度Cp超過、かつ、前記バッテリ16の残充電量Pdが規定の基準充電量Pp未満の場合、前記空調装置20による強制換気を実行することなく、前記乗員に警告を出力する、ように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両であって、
エンジンの駆動に伴い発電する発電機と、
CO2冷媒を循環させる空調装置と、
前記空調装置を含む補機に電力を供給するバッテリと、
車室内のCO2濃度を検知するCO2センサと、
乗員の有無を検知する乗員センサと、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、車両のイグニションスイッチがオフ、かつ、前記乗員センサにより乗員が検知されている、かつ、前記CO2センサによる検出濃度が規定の許容濃度超過、かつ、前記バッテリの残充電量が規定の基準充電量未満の場合、前記空調装置による強制換気を実行することなく、前記乗員に警告を出力する、ように構成されている、
ことを特徴とする車両。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両であって、
前記警告は、前記乗員に前記イグニションスイッチのオンを促す警告である、ことを特徴とする車両。
【請求項3】
請求項1に記載の車両であって、
前記コントローラは、前記警告を出力してからの経過時間および前記検出濃度および前記残充電量の少なくとも一つに応じて、警告レベルを切り替えるように構成されており、
前記警告レベルは、少なくとも、視覚的にのみ警告を出力する第一警告レベルと、音声を含む警告を出力する第二警告レベルと、を含む、
ことを特徴とする車両。
【請求項4】
請求項1に記載の車両であって、
前記コントローラは、前記警告と並行して、または、前記警告の出力の後、車両の窓を開放する、ように構成されている、ことを特徴とする車両。
【請求項5】
請求項1に記載の車両であって、
前記コントローラは、前記車両のイグニションスイッチがオンまたは前記バッテリの残充電量が前記基準充電量以上であり、かつ、前記検出濃度が前記許容濃度超過の場合は、前記空調装置による前記強制換気を実行させる、ように構成にされている、ことを特徴とする車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、CO2冷媒を循環させる空調装置を搭載した車両を開示する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、車両には、空調装置が搭載されている。空調装置は、冷媒を循環させる過程で、圧縮、膨張、凝縮、および、蒸発させることで、エアを調温し、調温後の空気を車内に送出することで、車内の温度を調節する。ここで、近年、空調装置の冷媒として、二酸化炭素(以下「CO2」と表記する)を主成分とするCO2冷媒を利用することが提案されている。CO2冷媒は、フッ素系冷媒に比べて、温暖化係数が低いため、CO2冷媒を利用することで、環境への負荷を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-290701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、冷媒配管の破損等に起因して、CO2冷媒が漏出すると、車内のCO2濃度が上昇するおそれがある。そこで、従来から、CO2濃度の上昇を防止する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、冷媒としてCO2を利用する車両用空調装置が開示されている。この車両用空調装置では、CO2センサで車内のCO2濃度を検出する。また、特許文献1において、CO2濃度が基準値を超えている場合には、警報をONするとともに、外気循環モードにおいてブロアを作動させ、車内を強制換気する。かかる技術によれば、車内のCO2濃度が過剰に高くなることを防止できる。
【0005】
しかし、特許文献1では、バッテリの残充電量に関わらず、常に、ブロアを作動させる。そのため、バッテリの残充電量によっては、CO2を十分に車外に排出し終わる前に電力が不足し、車室内のCO2濃度が過剰に上昇するおそれがあった。そのため、本来、乗員は、電力不足になる前に、CO2濃度上昇に対して適切な対応、例えば、オルタネータを動かすためにエンジンを始動したり、降車したりする必要がある。しかし、特許文献1では、電力の不足しそうな場合でも、電力不足についての警告を行わない。そのため、特許文献1の技術では、乗員が、電力不足を予測して、適切な対応をとることが難しい。
【0006】
そこで、本明細書では、電力不足が予想される場合には、乗員に適切に警告できる車両を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示する車両は、エンジンの駆動に伴い発電する発電機と、CO2冷媒を循環させる空調装置と、前記空調装置を含む補機に電力を供給するバッテリと、車室内のCO2濃度を検知するCO2センサと、乗員の有無を検知する乗員センサと、コントローラと、を備え、前記コントローラは、車両のイグニションスイッチがオフ、かつ、前記乗員センサにより乗員が検知されている、かつ、前記CO2センサによる検出濃度が規定の許容濃度超過、かつ、前記バッテリの残充電量が規定の基準充電量未満の場合、前記空調装置による強制換気を実行することなく、前記乗員に、警告を出力する、ように構成されている、ことを特徴とする。
【0008】
この場合、前記警告は、前記乗員に前記イグニションスイッチのオンを促す警告でもよい。
【0009】
また、前記コントローラは、前記警告を出力してからの経過時間および前記検出濃度および前記残充電量の少なくとも一つに応じて、警告レベルを切り替えるように構成されており、前記警告レベルは、少なくとも、視覚的にのみ警告を出力する第一警告レベルと、音声を含む警告を出力する第二警告レベルと、を含んでもよい。
【0010】
また、前記コントローラは、前記警告と並行して、または、前記警告の出力の後、車両の窓を開放する、ように構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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