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公開番号
2025179736
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-10
出願番号
2024086678
出願日
2024-05-28
発明の名称
ハイブリッド車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B60K
6/365 20071001AFI20251203BHJP(車両一般)
要約
【課題】エンジンと組み合わされたトランスアクスルケースの全体の体格が大きくなることを抑制できる、ハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】第2電動機MG2から動力が入力されるカウンタドリブンギヤ22aと、差動歯車装置24を駆動するカウンタドリブンギヤ22aよりも小径のカウンタドライブギヤ22bと、カウンタ軸22とが、減速機構38を構成するので、ステップドピニオンの外側のリングギヤが不要となり、減速機構38を収容するためにトランスアクスルケース40のケース本体40aから突き出すエンジン側の第1ケースカバー40bの外径が大きくなることが抑制される。また、差動歯車装置24の一部及びカウンタ軸22の一部の少なくとも一方がエンジン12とトランスアクスルケース40との組合せ面Fよりもエンジン12側に突き出して配置されていることから、トランスアクスルケース40の第2軸線CL2方向の寸法を短縮できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンと組み合わせられたトランスアクスルケース内において、第1電動機及び前記エンジンのクランク軸が第1軸線まわりに回転可能に配置され、第2電動機、差動歯車装置が第1軸線と平行な第2軸線まわりに回転可能に配置され、第1電動機側からエンジン側に向かって順に、第2電動機、減速機構、差動歯車装置が配置されているハイブリッド車両であって、
前記減速機構は、前記第1軸線及び第2軸線と平行な第3軸線まわりに回転可能に設けられたカウンタ軸と、前記カウンタ軸に設けられ、前記第2電動機から動力が入力されるカウンタドリブンギヤと、前記カウンタ軸に設けられ、前記差動歯車装置を駆動する前記カウンタドリブンギヤよりも小径のカウンタドライブギヤとを含み、
前記差動歯車装置の一部及び前記カウンタ軸の一部の少なくとも一方が、前記エンジンと前記トランスアクスルケースとの組合せ面よりも前記エンジン側に突き出して配置されている
ことを特徴とするハイブリッド車両。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記エンジンと前記第1電動機との間には、前記第1電動機のロータ軸に接続されたサンギヤと、前記エンジンのクランク軸に接続されたキャリヤと、前記キャリヤにより回転可能に支持された遊星ギヤと、前記キャリヤが支持する前記遊星ギヤが噛み合うリングギヤとを有する遊星歯車装置が配置され、
前記リングギヤの外周歯は、前記カウンタドリブンギヤと噛み合う
ことを特徴とする請求項1のハイブリッド車両。
【請求項3】
前記エンジンと前記第1電動機との間には、前記第1電動機のロータ軸に接続されたサンギヤと、前記エンジンのクランク軸に接続されたキャリヤと、前記キャリヤにより回転可能に支持された遊星ギヤと、前記キャリヤが支持する前記遊星ギヤが噛み合うリングギヤとを有する遊星歯車装置が配置され、
前記リングギヤは、前記トランスアクスルケースに固定されている
ことを特徴とする請求項1のハイブリッド車両。
【請求項4】
前記エンジンと前記第2電動機とは直結されている
ことを特徴とする請求項1のハイブリッド車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
エンジン、そのエンジンにより回転駆動される第1電動機、第2電動機、その第2電動機の動力を減速する減速機構、及びその減速機構から動力が伝達されるデフを備えるハイブリッド車両に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジン、動力分割機構、第1電動機、第2電動機、その第2電動機の動力を減速する減速機構、及びその減速機構から動力が伝達される差動機構を備えるハイブリッド車両が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。特許文献1に記載のハイブリッド車両では、(a)エンジン、動力分割機構、第1電動機が第1軸線に沿って配置され、(b)第2電動機、減速機構、差動機構が第1軸線と平行な第2軸線に沿って配置され、(c)第2軸線方向において、第1電動機側からエンジン側に向かって順に、第2電動機、減速機構、差動機構が配置されている。また、特許文献1に記載のハイブリッド車両では、減速機構としてステップドピニオン式の遊星歯車装置が備えられている。「ステップドピニオン式の遊星歯車装置」とは、遊星歯車装置が互いに相対回転不能に回転する大径ピニオンと小径ピニオンとを有し、大径ピニオンにはその噛み合うサンギヤから動力が入力され、小径ピニオンは非回転部材に固定されたリングギヤに噛み合っており、キャリアから動力が出力されるものである。ステップドピニオン式の遊星歯車装置は、減速比を大きくしやすく且つ動力伝達の効率が低下しにくい減速機構である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-79981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ステップドピニオン式の遊星歯車装置は、その軸線方向の長さの増大が抑制されやすい一方、その軸線に対する外径が増大しやすい。そのため、第1軸線を中心とする径方向に突出するエンジンと、第2軸線を中心とする径方向に突出するステップドピニオン式の遊星歯車装置と、が第1軸線方向(=第2軸線方向と同じ方向)において重なる位置に配置される場合、エンジンとステップドピニオン式の遊星歯車装置とが重ならないように配置するために、第1軸線と第2軸線との軸間距離を増大させなければならないおそれがある。第1軸線と第2軸線との軸間距離が増大させられると、第1軸線周りに回転可能に配置されたエンジンと、第1電動機、第2電動機、その第2電動機の動力を減速する減速機構、及びその減速機構から動力が伝達される差動機構を収容するトランスアクスルケースの全体の体格が大きくなる。これにより、例えば車両の空力特性が悪化したり、車両デザインの自由度が低下したりする。このような事情は、パラレル方式のHEV車両だけではなく、スプリット方式又はシリーズ方式のHEV車両でも同様である。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、エンジンとトランスアクスルケースとの全体の体格が大きくなることを抑制できる、ハイブリッド車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明の要旨とするところは、(a)エンジンと組み合わせられたトランスアクスルケース内において、遊星歯車装置及び第1電動機が前記エンジンのクランク軸が第1軸線まわりに回転可能に配置され、第2電動機、差動歯車装置が第1軸線と平行な第2軸線まわりに回転可能に配置され、第1電動機側からエンジン側に向かって順に、第2電動機、減速機構、差動歯車装置が配置されているハイブリッド車両にであって、(b)前記減速機構は、前記第1軸線及び第2軸線と平行な第3軸線まわりに回転可能に設けられたカウンタ軸と、前記カウンタ軸に設けられ、前記第2電動機から動力が入力されるカウンタドリブンギヤと、前記カウンタ軸に設けられ、前記差動歯車装置を駆動する前記カウンタドリブンギヤよりも小径のカウンタドライブギヤとを含み、(c)前記差動歯車装置の一部及び前記カウンタ軸の一部の少なくとも一方が前記エンジンと前記トランスアクスルケースとの組合せ面よりも前記エンジン側に突き出して配置されていることにある。
【発明の効果】
【0007】
第1発明によれば、減速機構は、第2電動機から動力が入力されるカウンタドリブンギヤと、前記差動歯車装置を駆動する前記カウンタドリブンギヤよりも小径のカウンタドライブギヤとがそれぞれ設けられたカウンタ軸を含むので、ステップドピニオンの外側のリングギヤが不要となり、差動機構を収容するためにトランスアクスルケースから突き出すエンジン側ケースカバーの外径が大きくなることが抑制される。また、前記差動歯車装置の一部及び前記カウンタ軸の一部の少なくとも一方が前記エンジンと前記トランスアクスルケースとの合わせ面よりも前記エンジン側に突き出して配置されていることから、トランスアクスルケースの前記第2軸線方向の寸法を短縮できる。
【0008】
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記エンジンと前記第1電動機との間には、前記第1電動機のロータ軸に接続されたサンギヤと、前記エンジンのクランク軸に接続されたキャリヤと、前記キャリヤが支持する遊星ギヤが噛み合うリングギヤとを有する遊星歯車装置が配置され、前記リングギヤの外周歯は、前記カウンタドリブンギヤと噛み合うことにある。これにより、遊星歯車装置は動力分割機構として機能し、エンジンからの直達トルクを用いて車両を駆動することができるので、スプリット方式のHEV車両において、トランスアクスルケースの第2軸心方向において、軸長を短縮することができる。
【0009】
第3発明の要旨とするところは、第1発明において、前記エンジンと前記第1電動機との間には、前記第1電動機に接続されたサンギヤと、前記エンジンに接続されたキャリヤと、前記キャリヤにより回転可能に支持された遊星ギヤと、前記キャリヤが支持する遊星ギヤが噛み合うリングギヤとを有する遊星歯車装置が配置され、前記リングギヤはトランスアクスルケースに固定されていることにある。これにより、エンジンは増速変速機として機能する遊星歯車装置を介して第1電動機を回転駆動し、第1電動機で発電された電力を用いて第2電動機を駆動するシリーズ方式のHEV車両において、トランスアクスルケースの第2軸心方向において、軸長を短縮することができる。また、小径且つ高回転電動機を第1電動機として設定できる利点がある。
【0010】
第4発明の要旨とするところは、第1発明において、前記エンジンと前記第2電動機とは直結されていることにある。これにより、エンジンは直結された第1電動機を回転駆動し、第1電動機で発電された電力を用いて第2電動機を駆動するシリーズ方式のHEV車両において、トランスアクスルケースの第1軸心方向及び第2軸心方向において、軸長を短縮することができる。また、大径且つ低回転電動機を第1電動機として設定できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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