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公開番号2025178605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-09
出願番号2024085310
出願日2024-05-27
発明の名称蓄電装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/367 20210101AFI20251202BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】横並びで配置された3つの蓄電スタックのうちいずれかの蓄電スタックが発熱した場合に横方向に隣り合う他の蓄電スタックへの熱の伝達を抑制可能な蓄電装置を提供する。
【解決手段】蓄電装置10は、各々の内部に排気経路が設けられた第1側壁部と第2側壁部と第1内側壁部と第2内側壁部とを含む収容ケース120と、第1側壁部と第1内側壁部との間、第1内側壁部と第2内側壁部との間、第2内側壁部と第2側壁部との間に、それぞれ配置された第1蓄電スタック101と第2蓄電スタック102と第3蓄電スタック103と、を備え、第1内側壁部および第2内側壁部は、第1内側側面21aと第1外側側面22bを有し、第1側壁部および第2側壁部は、第2内側側面22aを有し、第1内側側面21aおよび第2内側側面22aには、排気経路に連通する開口部が各第1外側側面21bよりも多く設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に配列された第1蓄電スタック、第2蓄電スタックおよび第3蓄電スタックと、
前記第1蓄電スタック、前記第2蓄電スタック、および前記第3蓄電スタックを収容する収容ケースと、を備え、
前記収容ケースは、前記第1方向の両端部側に位置する一対の側壁部と、前記一対の側壁部の間に配置された一対の内側壁部と、を含み、
前記一対の側壁部、および前記一対の内側壁部の各々の内部には、排気経路が設けられており、
前記一対の側壁部は、前記第1方向の一方側に位置する第1側壁部と、前記第1方向の他方側に位置する第2側壁部と、を含み、
前記一対の内側壁部は、前記第1方向の前記一方側に位置する第1内側壁部と、前記第1方向の前記他方側に位置する第2内側壁部と、を含み、
前記第1蓄電スタックは、前記第1側壁部と前記第1内側壁部との間に配置されており、
前記第2蓄電スタックは、前記一対の内側壁部の間に配置されており、
前記第3蓄電スタックは、前記第2内側壁部と前記第2側壁部との間に配置されており、
前記第1内側壁部および前記第2内側壁部の各々は、前記第1方向に向かい合う第1内側側面と、前記第1方向において前記第1内側側面が位置する側とは反対側に位置する第1外側側面を有し、
前記第1側壁部および前記第2側壁部の各々は、前記第1方向において前記一対の側壁部側を向く第2内側側面を有し、
前記第1内側壁部および前記第2内側壁部の各々の前記第1内側側面、ならびに、前記第1側壁部および前記第2側壁部の各々の前記第2内側側面には、前記排気経路に連通する開口部が、各前記第1外側側面よりも多く設けられている、蓄電装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記第1内側壁部および前記第2内側壁部の各々の前記第1外側側面には、断熱部材が設けられている、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記第1内側壁部および前記第2内側壁部の各々は、前記第1方向において前記第1内側側面側に位置する内側端部と、前記第1外側側面側に位置する外側端部とを有し、
前記第1内側壁部および前記第2内側壁部において、前記排気経路は、前記内側端部と前記外側端部との間に位置しており、
前記第1方向における前記外側端部の厚さは、前記第1方向における前記内側端部の厚さよりも厚い、請求項1または2に記載の蓄電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される蓄電装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来の蓄電装置として、国際公開第2020/134054号(特許文献1)には、複数の蓄電スタックを収容する収容ケースの一部を中空部材で構成し、当該中空部材の中空部を排気経路として利用する構造が開示されている。中空部材には、蓄電装置から排出されたガスを導入するための複数の貫通孔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/134054号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の蓄電スタックを収容ケース内に配置する場合に、3つの蓄電スタックを横並びで配置し、それぞれが配置される領域を内部に排気経路が設けられた壁部で区画することが考えられる。この場合において、何ら手立てがない場合には、3つの蓄電スタックのうちいずれかの蓄電スタックが発熱した際に、横並びで並ぶ他の蓄電スタックに熱が伝わり、連鎖的に発熱することが懸念される。
【0005】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、横並びで配置された3つの蓄電スタックのうちいずれかの蓄電スタックが発熱した場合に横方向に隣り合う他の蓄電スタックへの熱の伝達を抑制可能な蓄電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づく蓄電装置は、第1方向に配列された第1蓄電スタック、第2蓄電スタックおよび第3蓄電スタックと、上記第1蓄電スタック、上記第2蓄電スタック、および上記第3蓄電スタックを収容する収容ケースと、を備える。上記収容ケースは、上記第1方向の両端部側に位置する一対の側壁部と、上記一対の側壁部の間に配置された一対の内側壁部と、を含む。上記一対の側壁部、および上記一対の内側壁部の各々の内部には、排気経路が設けられている。上記一対の側壁部は、上記第1方向の一方側に位置する第1側壁部と、上記第1方向の他方側に位置する第2側壁部と、を含む。上記一対の内側壁部は、上記第1方向の上記一方側に位置する第1内側壁部と、上記第1方向の上記他方側に位置する第2内側壁部と、を含む。上記第1蓄電スタックは、上記第1側壁部と上記第1内側壁部との間に配置されている。上記第2蓄電スタックは、上記一対の内側壁部の間に配置されている。上記第3蓄電スタックは、上記第2内側壁部と上記第2側壁部との間に配置されている。上記第1内側壁部および上記第2内側壁部の各々は、上記第1方向に向かい合う第1内側側面と、上記第1方向において上記第1内側側面が位置する側とは反対側に位置する第1外側側面を有する。上記第1側壁部および上記第2側壁部の各々は、上記第1方向において上記一対の側壁部側を向く第2内側側面を有する。上記第1内側壁部および上記第2内側壁部の各々の上記第1内側側面、ならびに、上記第1側壁部および上記第2側壁部の各々の上記第2内側側面には、上記排気経路に連通する開口部が、各上記第1外側側面よりも多く設けられている。
【0007】
上記構成によれば、第1蓄電スタックまたは第3蓄電スタックからガスが排出された場合に、一対の内側壁部よりも一対の側壁部から排出されるガスの割合が多くなるため、一対の内側壁部に熱が伝達されにくくなる。これにより、一対の内側壁部の間に配置された第2蓄電スタックに熱が伝わることを抑制できる。第2蓄電スタックからガスが排出された場合には、一対の内側壁部の各々の内部を分散してガスが通過するため、第1蓄電スタックおよび第3蓄電スタックに熱が伝わることを抑制できる。
【0008】
上記本開示に基づく蓄電装置にあっては、上記第1内側壁部および上記第2内側壁部の各々の上記第1外側側面には、断熱部材が設けられていてもよい。
【0009】
上記構成によれば、断熱部材によって、第2蓄電スタックからガスが排出された場合に、第1蓄電スタックおよび第3蓄電スタックに熱が伝わることを効果的に抑制できる。同様に、第1蓄電スタックまたは第3蓄電スタックからガスが排出された場合に、断熱部材によって、第2蓄電スタックに熱が伝わることを効果的に抑制できる。
【0010】
上記本開示に基づく蓄電装置にあっては、上記第1内側壁部および上記第2内側壁部の各々は、上記第1方向において上記第1内側側面側に位置する内側端部と、上記第1外側側面側に位置する外側端部とを有する。上記第1内側壁部および上記第2内側壁部において、上記排気経路は、上記内側端部と上記外側端部との間に位置している。この場合には、上記第1方向における上記外側端部の厚さは、上記第1方向における上記内側端部の厚さよりも厚くてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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