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公開番号
2025178006
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024085230
出願日
2024-05-25
発明の名称
聴覚と触覚を利用する速度計
出願人
個人
代理人
主分類
B60R
11/02 20060101AFI20251128BHJP(車両一般)
要約
【課題】
車両の速度計は視覚を必要とするため、運転中の絶間ない速度把握には適さない。このため、常時速度把握には、他の感覚を用いる速度計が必要である。
【解決手段】
車速を複数の速度範囲で段階的に区切るとともに、速度範囲を単位とする車速の増減に対応して、車内に出力する楽曲の楽譜中の小節の中の拍が占める時間を単位とした時間を増減させ、拍が占める時間内にある音符に従った音源の出力と同じ信号による振動をハンドル等に生じさせることで、出力された楽曲と振動が一致する小節の中の音符の拍数を運転者が把握可能として、その拍数が速度範囲の段階と一致することを前提にすることで、速度範囲を単位とする車速を常に把握可能とした。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
各種の音源が楽譜等に従って楽曲を車両内に出力するとともに、前記車両の速度を複数の段階の速度範囲で区切り、前記速度範囲の段階の増減に合わせて、前記楽曲等の前記楽譜上に繰返し生じる各小節の中の拍が占める時間を増減させ、前記拍が占める前記時間内にある音符に従った前記音源等の出力と同じ、又は類似する信号による振動を前記車両のハンドル、又は座席等に出力することを特徴とする速度計
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
各種の音源が楽譜等に従って楽曲を車両内に出力するとともに、前記車両の速度を複数の段階の速度範囲で区切り、前記速度範囲の段階の増減に合わせて、前記楽曲等の前記楽譜上に繰返し生じる各小節の中の拍が占める時間を増減させ、前記拍が占める前記時間内にある音符に従った前記音源等の出力と同じ、又は類似する信号による振動を前記車両のハンドル、又は座席等に出力する機能を有することを特徴とするプログラム
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴覚と触覚を併用する車両等の速度計と、それを可能にするプログラムに関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の速度計は視覚情報として提示することが一般的である。そのため、運転者は車両が発生するエンジン音や通り過ぎる風景の様子から車両の速度を推定し、たまに速度計を見て、その速度を確認している。しかし、速度計を見る動作は前方の確認を中断するため前方不注意の時間が生じる。このため、速度計を確認する頻度を少なくする傾向があり、それに伴い制限速度違反を起こしやすい。更に、近年の電気自動車等はエンジン音が無い場合や有っても走行速度と無関係な場合がしばしばある。このためエンジン音などの聴覚的な情報による速度の推定が困難な状況になっている。
【0003】
この改善策として、車両の速度(以下、「車速」と称する)を複数の速度範囲で段階的に区切り、前記各速度範囲に対応づけした楽曲による演奏を車内に出力して運転者に速度提示をする音を用いた速度計(以下、「音速度計」と称する)がある。
この音速度計は、各速度範囲に対応づけした複数の音源のパートの曲が、各速度範囲の最低速度以上で継続して出力することで、車速の上昇に伴い、異なるパート曲の重畳を起こす。
そこで、これ等の重畳するパート曲を運転者が聞き分けることで、音源の種類数を把握し、その種類数が速度範囲の段階数と一致することを前提にすることで、車速を示す速度範囲の段階を定量的に、かつ聴覚だけを利用して判断可能にする方法である。
この方法は視覚を用いることなく、車速に対応した速度範囲を把握できる利点がある。 しかし、設定する速度範囲の段階が、使用する楽曲が用いる音源のパートの数と同じか、それ以下である必要がある。 このため、ギター単独を音源とする独奏曲やピアノとバイオリンを音源とする二重奏曲などでは、音速度計に設定できる速度範囲の段階数が、各々1段階であり、2段階までである、などと制限されてしまい、実質的に利用ができない楽曲が存在する問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7202514号公報
特開2022-66116号公報
特開2022-110180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
先に説明した内容と重複するが、これまでに提案された音速度計では速度範囲の数が音源数に比べて少ない必要があり、音源の数が少ない例えば、ピアノの独奏曲やピアノとバイオリンの二重奏曲などでは、音速度計に設定できる速度範囲の段階数が、各々1段階であったり、2段階までに制限されてしまい、実質的に利用ができない楽曲が存在する問題点がある。
これは、楽曲の選択の自由度を減らす要因であり、利便性に難点があり、これを解決する音速度計が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ピアノの独奏曲のように、1つのパートしかない楽曲であっても、速度範囲が多段階の音速度計に対応できるように、楽譜の中の特定なパートの曲の中の小節を繰返し周期として利用する音速度計である。
この速度計では、次の段階を踏んで運転者に車速情報を提供している。
1.車速を複数の速度範囲で段階的に区切るとともに、速度範囲を単位とする車速の増減に対応して、車内に出力する楽曲の楽譜中の小節の中の1つの拍が占める時間を単位とした時間(以下、「拍時間」と称す)を増減させる。この拍時間は拍が基本単位であるので、拍の個数とも一致している。
2.この拍時間内に存在する音符に従って音源が出力する波形と同じ信号、又は類似した波形の信号による振動を、ハンドルや座席等に生じさせる。
3.これにより、運転者は上記の振動を生じさせたと同じ音源による車内に出力する楽曲を同時に聴くことで、その楽曲と振動が一致する小節の中の音符の拍数を運転者が理解できるようになる。
4.その拍数は速度範囲の段階数と一致していることを予め運転者は理解していることで、速度範囲の段階を単位とする車速を運転者は常に把握可能になる。
これ等を、最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の音速度計では、利用する楽曲等の楽譜の中で繰り返される小節の中の音符に従って、事前設定された音源が出力する信号によりスピーカを介して車内に楽曲を出力するとともに、それと同じ信号の中の一部を用いて発生させる振動を運転者が握るハンドル等に伝えて、運転者がスピーカからの出力とハンドル等からの振動が一致する楽曲の部分を判断可能にしておく。
更に、その一致部分に相当する楽譜上の音符が各小節の何拍目まで繰返して存在するか運転者が判断し、その拍の数が速度範囲の段階の数と一致させてあることを事前に理解していれば、現在の車速が何段階目の速度範囲であるか判断可能にしてある。
これにより、パートの数が少ない楽曲の利用が音速度計でも可能になり、楽曲選択をこれまで以上に広げることが可能になる。これとともに、音速度計の特徴である速度確認に伴う前方不注意の時間帯の発生がなく、運転者はいつでも速度情報を即得ることが可能な利点を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、車両の装置配置図 である。 (実施例1)、(実施例3)、(実施例4)
図2は、速度範囲と出力の関係 である。(実施例2)
図3は、小節単位の音符の例 である。(実施例3)、(実施例4)
図4は、速度範囲に対する振動出力時間(実施例4)
図5は、実施例のフロ-チャート である。(実施例5)
【発明を実施するための形態】
【0009】
車両に設けた音速度計が用いる楽曲の選択の自由度を向上させることを目的として、
車速を複数の段階的な速度範囲で区切り、その速度範囲の段階の増減に合わせて、車内に出力する楽曲の楽譜の中で拍が占める拍数を単位とする時間(拍時間)を増減させ、その時間内にある音符に従って出力する音源と同じ信号、又は類似する信号による振動を車両のハンドルや座席に出力する機能を備えることで、振動と同期する車内に出力する楽曲の音符が、繰り返される小節の中の何泊目までの範囲内に限られているか判断可能にする。その拍数が車速を示す速度範囲の段階数と一致することを運転者は事前に理解していることで、その拍数から車両が走行する速度範囲の段階数を定量的に、かつ運転しながら常時理解可能にすることで実現する。
【実施例】
【0010】
図1は本発明を実施する車両の装置の概要を示す配置図であって、モータやエンジンなどからなる駆動部1が変速機2を介して一対の車輪3を駆動する。駆動部1は電気やガソリンなどを蓄積したエネルギー源9からのエネルギーをエネルギー制御部8の制御の下で供給して回転する。
この車両は車両内のアクセルペダルやブレーキペダルに相当する速度設定値入力部7で、車速制御をして走行させ、走行速度は速度検出部5により検出し、方向制御はハンドル17で行う。
ここまでの説明は多少の省略があるが車両の一般的な走行制御の形態である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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