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公開番号
2025177013
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024083475
出願日
2024-05-22
発明の名称
積層体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
33/00 20060101AFI20251128BHJP(積層体)
要約
【課題】温水への浸漬によって基材から剥離対象物を簡易的に剥離することができる積層体を提供する。
【解決手段】基材(A)の少なくとも片面に、コーティング層を備える、積層体であって、前記コーティング層が、両イオン性モノマー由来の構成単位を含有する両イオン性ポリマーを含有し、前記両イオン性ポリマーを1質量%含有する純水の波長550nmの光透過率が、80℃において40%以上であり、かつ、前記両イオン性ポリマーを1質量%含有する純水の波長550nmの光透過率が、30℃において5.0%以下である、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材(A)の少なくとも片面に、コーティング層を備える、積層体であって、
前記コーティング層が、両イオン性モノマー由来の構成単位を含有する両イオン性ポリマーを含有し、
前記両イオン性ポリマーを1質量%含有する純水の波長550nmの光透過率が、80℃において40%以上であり、かつ、
前記両イオン性ポリマーを1質量%含有する純水の波長550nmの光透過率が、30℃において5.0%以下である、積層体。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記コーティング層とは異なる基材(B)をさらに備え、前記基材(A)、前記コーティング層及び前記基材(B)がこの順で積層されてなる、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記基材(A)が、セルロースエステル、酢酸セルロース、ポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ(酢酸ビニル)、ポリ(酢酸ビニル)のけん化物、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテル、ポリ塩化ビニル、ポリスルホンアミド、シリコーン、ガラス、アルミニウム、銅、チタン、鋼、鉄及びステンレスからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記両イオン性モノマーが下記式(1)で表される化合物を含有する、請求項1に記載の積層体。
TIFF
2025177013000006.tif
41
140
(式(1)中、R
1
は水素原子、炭素数1~12のアルキル基又は炭素数6~20のアリール基であり、Xは-O-又は-NR
2
-であり、Y
+
は-S
+
R
3
-又は-N
+
R
4
R
5
-であり、Z
-
は-SO
3
-
又は-PO
2
(OR
6
)
-
であり、nは1~8の整数であり、mは1~5の整数である。R
2
、R
3
、R
4
、R
5
及びR
6
は互いに独立して水素原子又は炭素数1~4のアルキル基である。)
【請求項5】
前記両イオン性モノマーが下記式(2)で表される化合物を含有する、請求項4に記載の積層体。
TIFF
2025177013000007.tif
43
140
(式(2)中、R
1
、X、n、m、R
4
及びR
5
は、それぞれ前記式(1)中のR
1
、X、n、m、R
4
及びR
5
と同義である。)
【請求項6】
前記両イオン性ポリマーが、前記両イオン性モノマー由来の構成単位以外のエチレン性不飽和モノマー由来の構成単位を更に含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記エチレン性不飽和モノマーがヒドロキシ基又は3級アミド結合を有する、(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミドのうちの1種以上である、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記両イオン性ポリマーの全質量に対して、前記両イオン性モノマー由来の構成単位を80~100質量%含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項9】
前記両イオン性ポリマーの全質量に対して、前記エチレン性不飽和モノマー由来の構成単位を0~20質量%含む、請求項6に記載の積層体。
【請求項10】
前記両イオン性ポリマーは60℃以上100℃以下の純水に一部溶解する、請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材(A)及びコーティング層を含む積層体に関する。詳しくは、本発明はリサイクル用積層体として好適な積層体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、資源のリサイクル方法であるマテリアルリサイクル及び紙リサイクルに対する重要性は益々高くなりつつある。
マテリアルリサイクルは、廃材を新たな製品の材料樹脂として再利用するリサイクル方法であり、紙リサイクルは、家庭から出る古紙等を資源ごみとして回収し、製紙メーカー等が新たな再生紙として再利用するリサイクル方法である。これらのリサイクル方法は、限りある資源を循環的に利用することができるため、資源の消費や廃棄物の埋立処分量を低減でき、環境負荷の軽減に寄与することができる。
【0003】
紙リサイクルにおいては、具体的な再生紙としては新聞紙や雑誌等が使用されてきた。紙リサイクルは、一般には新聞紙、雑誌等の印刷故紙から、それに含まれるインクを除去する脱墨工程を行うことで実現されている。
例えば、特許文献1では印刷物からインクを除去する脱墨工程において、アルカリ水溶液中で撹拌し溶解させる手法が開示されている。
【0004】
マテリアルリサイクルにおいては、このような廃材のリサイクルにおいて、廃材をその材料の種類別や材質別に分別することが求められている。廃材を分別することにより、材料の種類や材質に応じた適切なリサイクル方法を選択することができる。廃材を分別して適切な方法でリサイクルすることができれば、異なる種類の材料の混在に起因するリサイクル処理工程における問題を防ぐことができる。また分別されることにより、材質が同じ廃材からリサイクル材料や原料を容易に得ることでき、その結果、リサイクル後に得られる新たな製品の品質を向上させることもできる。
この点において、特許文献2には、酸性基を有する化合物を含有したコーティング層を設けた積層フィルムをアルカリ溶液中に浸漬させると、積層フィルムから単層フィルムに容易に分離することができることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平8-146644号公報
国際公開第2020/066652号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術は、アルカリ水溶液で、インク除去又は単層分離が可能になるというものであり、アルカリ水溶液による処理後は更に洗浄工程が必要となる。このため、アルカリ薬品だけではなく、洗浄のための専用設備が必要となり、コスト面や作業効率、更には洗浄排水処理等において、課題があった。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決すべくなされたものである。
すなわち、本発明の目的は、温水への浸漬によって基材から剥離対象物を簡易的に剥離することができる積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため検討を重ねた結果、基材(A)の少なくとも片面に、コーティング層を備え、前記コーティング層が、特定の特性を有した両イオン性ポリマーを含有することで、上記課題を解決し得ることを知見した。
【0009】
すなわち、本発明は以下の[1]~[14]を要旨とする。
【0010】
[1] 基材(A)の少なくとも片面に、コーティング層を備える、積層体であって、
前記コーティング層が、両イオン性モノマー由来の構成単位を含有する両イオン性ポリマーを含有し、
前記両イオン性ポリマーを1質量%含有する純水の波長550nmの光透過率が、80℃において40%以上であり、かつ、
前記両イオン性ポリマーを1質量%含有する純水の波長550nmの光透過率が、30℃において5.0%以下である、積層体。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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