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公開番号
2025176542
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-04
出願番号
2024082767
出願日
2024-05-21
発明の名称
容器セットおよび容器
出願人
三甲株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
B65D
21/032 20060101AFI20251127BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】折畳み可能な第1容器を折畳構造のない第2容器の上側に段積みする場合、安定した段積みが可能となる容器セットを提供する。
【解決手段】容器セットは、互いに段積み可能な第1容器と、第2容器と、を含み、第1容器は、平面視略矩形状の第1底壁部と、第1底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に突出する各一対の土台部を具備する底壁構成部と、各一対の土台部のそれぞれに対して、回動可能に連結されて相対する各一対の回動側壁部と、を備え、第2容器は、平面視略矩形状をなす第2底壁部と、第2底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に立設される各一対の固定側壁部と、を備え、底壁構成部は、略矩形板状の底板部と、底板部の下面から下方に突出する支持部と、底壁構成部の四隅の第1コーナー部の下面から下方に突出する複数の底突部と、を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに段積み可能な第1容器と、第2容器と、を含む容器セットであって、
前記第1容器は、
平面視略矩形状の第1底壁部と、
前記第1底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に突出して相対する各一対の土台部を具備する底壁構成部と、
相対する各一対の前記土台部のそれぞれに対して、回動可能に連結されて相対する各一対の回動側壁部と、
を備え、
前記第1容器は、相対する各一対の前記回動側壁部を内側に回動させることにより相対する各一対の前記回動側壁部を折り畳む折畳状態と、前記折畳状態から相対する各一対の前記回動側壁部を起立させた組立状態と、に状態変位が可能であり、
前記第2容器は、
平面視略矩形状をなす第2底壁部と、
前記第2底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に立設されて相対する各一対の固定側壁部と、を備え、
前記底壁構成部は、
前記第1容器の内底面を構成する略矩形板状の底板部と、
前記底板部の下面から下方に突出する支持部と、
前記底壁構成部の四隅の第1コーナー部の下面から下方に突出する複数の底突部と、を有し、
前記第2容器の上に前記第1容器を段積みする場合、前記支持部が相対する各一対の前記固定側壁部の内周側に収容され、前記底突部が前記第2容器の上端外周部の四隅の第2コーナー部の外側に配置される、
ことを特徴とする容器セット。
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【請求項2】
前記第1コーナー部は、第1曲率半径の平面視円弧状に形成され、
前記第2コーナー部は、前記第1曲率半径よりも大きい第2曲率半径の平面視円弧状に形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の容器セット。
【請求項3】
前記回動側壁部は、
組立状態の前記第1容器同士を段積みした状態にて、上側の前記第1容器の前記底突部を受容する第1受容部を有し、
前記土台部は、
折畳状態の前記第1容器同士を段積みした状態にて、上側の前記第1容器の前記底突部を受容する第2受容部を有し、
前記第1容器は、組立状態において、前記第2受容部の上方に配置される前記回動側壁部の両側辺部の下端には、上方へ窪む凹部が形成され、前記第2受容部の上端と前記凹部の内周面との間には空間が形成される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の容器セット。
【請求項4】
前記底壁構成部は、前記第1コーナー部の稜線部の下端に、下方に向かうに従って、外面から前記第1容器の内方側へ傾斜する面取り部を有する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の容器セット。
【請求項5】
平面視略矩形状の第1底壁部と、
前記第1底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に突出して相対する各一対の土台部を具備する底壁構成部と、
相対する各一対の前記土台部のそれぞれに対して、回動可能に連結されて相対する各一対の回動側壁部と、
を備え、
相対する各一対の前記回動側壁部を内側に回動させることにより相対する各一対の前記回動側壁部を折り畳む折畳状態と、前記折畳状態から相対する各一対の前記回動側壁部を起立させた組立状態と、に状態変位が可能であり、
一対の前記回動側壁部は、上端縁から外方に突出する上端フランジ部を有し、
前記底壁構成部は、
容器の内底面を構成する略矩形板状の底板部と、
前記底板部の下面から下方に突出する支持部と、
前記底壁構成部の四隅の第1コーナー部の下面から下方に突出する複数の底突部と、を有し、
前記回動側壁部は、
組立状態の前記容器同士を段積みした状態にて、上側の前記容器の前記底突部を受容する前記上端フランジ部の外縁から内側へ窪む第1受容部を有し、
前記土台部は、
折畳状態の前記容器同士を段積みした状態にて、上側の前記容器の前記底突部を受容する前記土台部の外縁から内側へ窪む第2受容部を有する、
ことを特徴とする容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器セットおよび容器に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
折り畳み可能な容器が種々提案されている。特許文献1に記載された折畳み容器では、底壁構成部の下面側には、支持リブが設けられている。折畳み容器同士を段積みした場合、上側の折畳み容器の支持リブが、下側の折畳み容器の側壁部の内周側に挿入され、上側の折畳み容器の水平方向の移動が規制される。また、底壁構成部の下面側には、下面の周縁部から下方に突出する複数の底部補強部が設けられている。側壁部の上端には、組立時収容凹部が設けられ、組立状態にある折畳み容器同士を段積みした場合に、上側の折畳み容器の底部補強部が、下側の折畳み容器の側壁部の上端に設けられた組立時収容凹部に収容されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-43938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
折畳み容器と折畳構造のない一般的な容器とを相互に段積みする場合がある。折畳み容器を上段にして段積みする場合、従来の構成では、下段の一般的な容器に底部補強部を収容する組立時収容凹部がないと、上側の折畳み容器の底部補強部が、下側の容器の側壁部の上端部(フランジ部)に接触してしまう。そのため、上側の折畳み容器は、水平方向の移動が規制されず、安定した段積みをすることができないという問題がある。
【0005】
本発明の一態様は、折畳み可能な第1容器を折畳構造のない第2容器の上側に段積みする場合、安定した段積みが可能となる容器セットおよび容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る容器セットは、互いに段積み可能な第1容器と、第2容器と、を含む容器セットであって、前記第1容器は、平面視略矩形状の第1底壁部と、前記第1底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に突出して相対する各一対の土台部を具備する底壁構成部と、相対する各一対の前記土台部のそれぞれに対して、回動可能に連結されて相対する各一対の回動側壁部と、を備え、前記第1容器は、相対する各一対の前記回動側壁部を内側に回動させることにより相対する各一対の前記回動側壁部を折り畳む折畳状態と、前記折畳状態から相対する各一対の前記回動側壁部を起立させた組立状態と、に状態変位が可能であり、前記第2容器は平面視略矩形状をなす第2底壁部と、前記第2底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に立設されて相対する各一対の固定側壁部と、を備え、前記底壁構成部は、前記第1容器の内底面を構成する略矩形板状の底板部と、前記底板部の下面から下方に突出する支持部と、前記底壁構成部の四隅の第1コーナー部の下面から下方に突出する複数の底突部と、を有し、前記第2容器の上に前記第1容器を段積みする場合、前記支持部が相対する各一対の前記固定側壁部の内周側に収容され、前記底突部が前記第2容器の上端外周部の四隅の第2コーナー部の外側に配置される、ことを特徴とする。
【0007】
本発明の一態様に係る容器は、平面視略矩形状の第1底壁部と、前記第1底壁部の相対する各一対の側辺部からそれぞれ上方に突出して相対する各一対の土台部を具備する底壁構成部と、相対する各一対の前記土台部のそれぞれに対して、回動可能に連結されて相対する各一対の回動側壁部と、を備え、相対する各一対の前記回動側壁部を内側に回動させることにより相対する各一対の前記回動側壁部を折り畳む折畳状態と、前記折畳状態から相対する各一対の前記回動側壁部を起立させた組立状態と、に状態変位が可能であり、前記底壁構成部は、容器の内底面を構成する略矩形板状の底板部と、前記底板部の下面から下方に突出する支持部と、前記底壁構成部の四隅の第1コーナー部の下面から下方に突出する複数の底突部と、を有し、前記回動側壁部は、組立状態の前記容器同士を段積みした状態にて、上側の前記容器の前記底突部を受容する第1受容部を有し、前記土台部は、折畳状態の前記容器同士を段積みした状態にて、上側の前記容器の前記底突部を受容する第2受容部を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、折畳み可能な第1容器を折畳構造のない第2容器の上側に段積みする場合、安定した段積みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る折り畳み可能な第1容器の組立状態を示す斜視図である。
第2側壁部を折り畳んだ状態の第1容器を示す斜視図である。
第1側壁部を折り畳んだ折畳状態の第1容器を示す斜視図である。
図1に示す第1容器の底側から見た斜視図である。
図4のV部分の部分拡大斜視図である。
図1のVI部分の部分拡大斜視図である。
図3のVII部分の部分拡大斜視図である。
本実施形態に係る折り畳み構造のない第2容器の外観を示す斜視図である。
図8に示す第2容器の底側から見た斜視図である。
第1容器の上側に第2容器を段積みし、さらに、第2容器の上側に第1容器を段積みした状態を示す斜視図である。
図10のXI矢視の部分拡大図である。
図10のXII-XII矢視の部分拡大断面図である。
組立状態の第1容器を段積みした状態を示す斜視図である。
図13のXIV-XIV矢視の部分拡大断面図である。
折畳状態の第1容器を段積みした状態を示す斜視図である。
図15のXVI-XVI矢視の部分拡大断面図である。
他の実施形態に係る第1容器の第1側壁部に設けられた側壁部凹部の一例を示す部分拡大断面図である。
他の実施形態に係る第1容器の第1土台部に設けられた土台部凹部の一例を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図1~図16に基づいて詳細に説明する。図10に示すように、容器セット1は、互いに段積み可能な第1容器2と第2容器3とを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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