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公開番号
2025170488
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-19
出願番号
2024075088
出願日
2024-05-07
発明の名称
運搬具
出願人
三甲株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
19/38 20060101AFI20251112BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】無線情報手段の取付状態の安定化を図ることのできる運搬具を提供する。
【解決手段】パレット1は、IDタグ11を上方から収容部12へ挿入可能とする挿入開口部13と、挿入開口部13に隣接して設けられ、収容部12の一部の上方を覆う覆い部14とを備える。収容部12に収容されたIDタグ11は、その上面全体が挿入開口部13の下方の範囲に収まる準備位置と、IDタグ11の上面の一部が覆い部14と上下に重なる収容位置との間を変位可能である。収容部12の底壁部15は、上下に弾性変形可能な弾性片17を備え、弾性片17は、収容位置にあるIDタグ11の下面を支持する支持部20と、収容位置にあるIDタグ11の準備位置側への変位を規制可能な下側規制部21とを備える。挿入開口部13の周辺部に取付けられるキャップ部材31は、収容位置とされたIDタグ11の準備位置側への変位を規制可能なキャップ規制部38を備える。
【選択図】 図11
特許請求の範囲
【請求項1】
物品が載置される載置部と、
無線情報手段を収容可能な収容部とを備えた運搬具において、
前記収容部を上方に開口させ、無線情報手段の前記収容部への挿入を許容する挿入開口部と、
前記挿入開口部に隣接して設けられ、前記収容部の一部の上方を覆う覆い部とを備え、
前記収容部は、当該収容部に収容された無線情報手段が、前記運搬具を平面視した場合に無線情報手段の上面の全体が前記挿入開口部の形成範囲に収まる準備位置と、無線情報手段の上面の少なくとも一部が上下方向において前記覆い部と重なる収容位置との間で変位可能となるように構成され、
前記収容部は、
前記収容部の下縁部を画定する底壁部と、
前記準備位置から前記収容位置にまで変位した無線情報手段のそれ以上の変位を規制する収容規制部とを備え、
前記底壁部は、上下方向を含む方向に弾性変形可能な弾性片を備え、
前記弾性片は、上辺部が前記底壁部の一般部の上面よりも上方に位置し、前記収容位置にある無線情報手段の下面と当接して支持する支持部と、上端部が前記支持部よりも上方に位置し、前記収容位置にある無線情報手段の前記準備位置側への変位を規制可能な下側規制部とを備え、
前記底壁部の前記一般部は、無線情報手段を支持した前記弾性片が下方へ所定量弾性変形した場合に無線情報手段と当接する当接部を備え、
前記運搬具は、前記挿入開口部の周辺部に取付けられるキャップ部材を備え、
前記キャップ部材は、前記収容位置とされた無線情報手段に対して前記収容規制部側とは反対側に位置して、無線情報手段の前記準備位置側への変位を規制可能なキャップ規制部を備えていることを特徴とする運搬具。
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【請求項2】
前記弾性片は、前記底壁部において略U字状のスリットが形成されることにより設けられ、無線情報手段の前記準備位置と前記収容位置との間の変位を許容する前記収容部の変位許容幅方向における前記収容位置側の縁部が前記一般部と連結された弾性片本体を備え、
前記下側規制部は、前記弾性片本体のうち前記準備位置側の部位から上方に突出し、
前記支持部は、前記弾性片本体から上方に突出し、前記変位許容幅方向に沿って延在し、互いに平行するようにして複数本設けられるとともに、前記収容位置側において前記一般部にまで連続して延在し、前記準備位置側において前記下側規制部と連結されていることを特徴とする請求項1に記載の運搬具。
【請求項3】
前記下側規制部は、少なくとも一部が前記運搬具を平面視した場合に前記挿入開口部の形成範囲に収まるように構成され、かつ、全体が前記挿入開口部の中央部よりも前記収容規制部側とは反対側に位置するように構成され、
前記下側規制部は、
前記挿入開口部を介して前記収容部に挿入された無線情報手段に当接し、当該当接部位の下方への変位を規制する受部と、
前記受部に対して前記収容規制部側に隣接して配置され、上辺部が前記受部側の部位から前記収容規制部側の部位に向けて下方傾斜する傾斜部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬具。
【請求項4】
前記運搬具は、複数の柱部と、前記複数の柱部の上端部間を連結するデッキ部とを備え、前記柱部の上面と、前記デッキ部の上面とにより、物品が載置される載置面が構成されるパレットであって、
前記パレットは、当該パレットの上側部分を構成する上構成部と、当該パレットの下側部分を構成する下構成部とを互いに溶着させることにより構成され、
前記収容部は、前記上構成部と前記下構成部とにかけて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線情報手段が取付けられる運搬具に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来、IDタグ等の無線情報手段を取付可能とする収容部を備えたパレット等の運搬具が知られている。また、無線情報手段の収容部への収容を許容する挿入開口部と、挿入開口部に隣接して収容部の一部の上方を覆う覆い部とを備え、収容部に収容された無線情報手段の少なくとも一部を覆い部の下方に位置させて、無線情報手段が上方に相対変位して収容部から脱落することを覆い部によって防止するといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-11092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、特許文献1の記載の運搬具は、挿入開口部を介して収容部に収容された無線情報手段を、運搬具の平面視で無線情報手段の全体が挿入開口部の形成範囲に収まる準備位置から前記収容位置にまで位置させた後、挿入開口部の周辺部に対してキャップ部材を取付けることとなる。ところで、収容位置にある無線情報手段の準備位置側への変位は、キャップ部材によって規制されるものの、より安定して規制する構成が望まれている。
【0005】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、無線情報手段の取付状態の安定化を図ることのできる運搬具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0007】
手段1.物品が載置される載置部と、
無線情報手段を収容可能な収容部とを備えた運搬具において、
前記収容部を上方に開口させ、無線情報手段の前記収容部への挿入を許容する挿入開口部と、
前記挿入開口部に隣接して設けられ、前記収容部の一部の上方を覆う覆い部とを備え、
前記収容部は、当該収容部に収容された無線情報手段が、前記運搬具を平面視した場合に無線情報手段の上面の全体が前記挿入開口部の形成範囲に収まる準備位置と、無線情報手段の上面の少なくとも一部が上下方向において前記覆い部と重なる収容位置との間で変位可能となるように構成され、
前記収容部は、
前記収容部の下縁部を画定する底壁部と、
前記準備位置から前記収容位置にまで変位した無線情報手段のそれ以上の変位を規制する収容規制部とを備え、
前記底壁部は、上下方向を含む方向に弾性変形可能な弾性片を備え、
前記弾性片は、上辺部が前記底壁部の一般部の上面よりも上方に位置し、前記収容位置にある無線情報手段の下面と当接して支持する支持部と、上端部が前記支持部よりも上方に位置し、前記収容位置にある無線情報手段の前記準備位置側への変位を規制可能な下側規制部とを備え、
前記底壁部の前記一般部は、無線情報手段を支持した前記弾性片が下方へ所定量弾性変形した場合に無線情報手段と当接する当接部を備え、
前記運搬具は、前記挿入開口部の周辺部に取付けられるキャップ部材を備え、
前記キャップ部材は、前記収容位置とされた無線情報手段に対して前記収容規制部側とは反対側に位置して、無線情報手段の前記準備位置側への変位を規制可能なキャップ規制部を備えていることを特徴とする運搬具。
【0008】
手段1によれば、収容位置とされた無線情報手段の下面と当接して支持する支持部は弾性片において設けられており、さらに、弾性片には、収容位置にある無線情報手段の準備位置側への変位を規制可能な下側規制部が設けられている。これにより、弾性片を適宜弾性変形させることで準備位置と収容位置との間の無線情報手段の変位を許容しつつ、上下方向に関しては、支持部に支持されて収容位置にある無線情報手段と、覆い部とを当接、又は、近接させることができる。さらに、準備位置と収容位置とが並ぶ方向(挿入開口部と覆い部とが並ぶ方向)に関しては、収容規制部と当接して収容位置にある無線情報手段のうち準備位置側の面の下部に対し、上方への突出長が十分に確保された下側規制部を当接又は近接するようにして配置することができる。加えて、収容位置にある無線情報手段のうち準備位置側の上部に対しては、キャップ部材のキャップ規制部を当接又は近接するようにして配置することができる。従って、収容位置にある無線情報手段の準備位置側への変位は、キャップ規制部、及び、下側規制部によって、無線情報手段の上部、及び、下部のそれぞれにおいて確実に規制されることとなり、収容位置にある無線情報手段が回動変位する(無線情報手段の上部又は下部が準備位置側にずれる)といった事態についてもより確実に防止することができる。さらに、上下方向、及び、準備位置と収容位置とが並ぶ方向のそれぞれにおいて、収容位置にある無線情報手段が動き得るスペースを極力なくすことができ、例えば、運搬具の運搬に際して収容位置にある無線情報手段がガタついて異音が発生したり、無線情報手段等に悪影響が生じたりするといった事態を防止することができる。結果として、運搬具に対して無線情報手段が取付けられた状態(無線情報手段の取付状態)の安定化等を図ることができる。
【0009】
また、収容部において無線情報手段を変位させる際に弾性片が無線情報手段に押圧されて下方に所定量変形した場合には、無線情報手段の下面が底壁部の当接部に当接し、無線情報手段のそれ以上の下方への変位、ひいては、弾性片のそれ以上の下方への変形が規制されることとなる。従って、収容部において無線情報手段を変位させる際の弾性片の破損を防止することができる。加えて、無線情報手段を準備位置から収容位置とすることにより、覆い部や弾性片等によって無線情報手段の位置決めがなされる上、挿入開口部や収容部においてキャップ部材を取付けるスペースが確保された状態となる。従って、キャップ部材を挿入開口部の周辺部に取付ける際の作業性の向上等を図ることができる。
【0010】
手段2.前記弾性片は、前記底壁部において略U字状のスリットが形成されることにより設けられ、無線情報手段の前記準備位置と前記収容位置との間の変位を許容する前記収容部の変位許容幅方向における前記収容位置側の縁部が前記一般部と連結された弾性片本体を備え、
前記下側規制部は、前記弾性片本体のうち前記準備位置側の部位から上方に突出し、
前記支持部は、前記弾性片本体から上方に突出し、前記変位許容幅方向に沿って延在し、互いに平行するようにして複数本設けられるとともに、前記収容位置側において前記一般部にまで連続して延在し、前記準備位置側において前記下側規制部と連結されていることを特徴とする手段1に記載の運搬具。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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