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公開番号2025166448
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070510
出願日2024-04-24
発明の名称運搬具
出願人三甲株式会社
代理人個人
主分類B65D 19/38 20060101AFI20251029BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】無線情報手段を取付ける際の作業性の向上を図ることのできる運搬具を提供する。
【解決手段】パレット1は、物品が載置される載置面7と、IDタグ11を収容可能な収容部12と、収容部12を上方に開口させ、IDタグ11の収容部12への挿入を許容する挿入開口部13と、挿入開口部13に隣接して設けられ、収容部12の一部の上方を覆う覆い部14とを備えている。収容部12は、挿入開口部13を介して収容部12に挿入されたIDタグ11を、当該IDタグ11の自重によって、当該IDタグ11の上面の一部が上下方向において覆い部14と重なる収容位置側へ変位可能とする案内部15と、挿入開口部13を介して全体が収容部12に収容された場合に位置し、なおかつ、上面の全体が上下方向において覆い部14と重ならない準備位置から収容位置にまで変位したIDタグ11のそれ以上の変位を規制する収容規制部18とを備えている。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項１】
物品が載置される載置部と、
無線情報手段を収容可能な収容部とを備えた運搬具において、
前記収容部を前記運搬具の外方に開口させ、無線情報手段の前記収容部への挿入を許容する挿入開口部と、
前記挿入開口部に隣接して設けられ、前記収容部の一部の前記挿入開口部側を覆う覆い部とを備え、
前記収容部は、
前記挿入開口部を介して前記収容部に挿入された無線情報手段を、当該無線情報手段の自重によって、当該無線情報手段の所定部位が無線情報手段の前記挿入開口部への挿入方向において前記覆い部と重なる収容位置側へ変位可能とする案内部と、
前記挿入開口部を介して全体が前記収容部に収容された場合に位置し、なおかつ、前記所定部位が前記挿入方向において前記覆い部と重ならない準備位置から前記収容位置にまで変位した無線情報手段のそれ以上の変位を規制する収容規制部とを備えていることを特徴とする運搬具。
続きを表示（約 950 文字）【請求項２】
前記収容位置にある無線情報手段は、前記挿入方向に対して傾いた傾斜姿勢とされ、
前記案内部は、
前記挿入開口部を介して前記収容部に挿入された無線情報手段に当接し、当該当接部位の下方への変位を規制する受部と、
前記受部に対して前記収容規制部側に配置され、前記受部に当接した無線情報手段の自重による前記収容位置側への傾動を許容し、前記収容位置まで変位した無線情報手段を支持する傾斜部とを備えていることを特徴とする請求項１に記載の運搬具。
【請求項３】
前記挿入開口部は、前記収容部を上方に開口させ、前記覆い部は、前記収容部の一部の上方を覆い、前記挿入方向が上下方向となる構成であって、
前記受部の前記収容規制部側の縁部は、前記挿入開口部の中央部よりも前記収容規制部側とは反対側に位置するように構成されていることを特徴とする請求項２に記載の運搬具。
【請求項４】
前記運搬具は、複数の柱部と、前記複数の柱部の上端部間を連結するデッキ部とを備え、前記柱部の上面と、前記デッキ部の上面とにより、物品が載置される載置面が構成されるパレットであって、
前記収容部は所定の前記柱部に設けられ、
前記挿入開口部は、前記収容部を上方に開口させ、前記覆い部は、前記収容部の一部の上方を覆い、前記挿入方向が上下方向となる構成であって、
前記収容位置にある無線情報手段は、その上面のうち前記収容規制部側の部位が前記挿入開口部側の部位よりも下方に位置するようにして傾斜姿勢とされ、
前記収容位置にある前記無線情報手段は、当該無線情報手段の上面のうち少なくとも前記収容規制部側の部位が、前記所定部位として、前記覆い部の下面に対して上下方向において対向し、
前記運搬具は、前記挿入開口部に対して上下方向に相対変位させることで前記挿入開口部の周辺部に取付けられるキャップ部材を備え、
前記キャップ部材は、前記収容位置とされた無線情報手段に対して前記収容規制部側とは反対側に位置して、無線情報手段の前記準備位置側への変位を規制するキャップ規制部を備えていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の運搬具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、無線情報手段が取付けられる運搬具に関するものである。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、ＩＤタグ等の無線情報手段を取付可能とする収容部を備えたパレット等の運搬具が知られている。また、無線情報手段の収容部への収容を許容する挿入開口部と、挿入開口部に隣接して収容部の一部の上方を覆う覆い部とを備え、収容部に収容された無線情報手段の少なくとも一部を覆い部の下方に位置させて、無線情報手段の収容部からの脱落を覆い部によって防止するといった技術がある（例えば、特許文献１等参照。）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１１０９２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、特許文献１に記載の運搬具に無線情報手段を取付ける場合には、先ず、挿入開口部を介して無線情報手段を収容部に挿入し、さらに、収容部に挿入された無線情報手段に対し工具や指先等で触れて押圧する等して無線情報手段の一部が覆い部の下方に位置するように変位させる必要がある。この点、無線情報手段を運搬具に取付ける作業の簡素化等が望まれている。
【０００５】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、無線情報手段を取付ける際の作業性の向上を図ることのできる運搬具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【０００７】
手段１．物品が載置される載置部と、
無線情報手段を収容可能な収容部とを備えた運搬具において、
前記収容部を前記運搬具の外方に開口させ、無線情報手段の前記収容部への挿入を許容する挿入開口部と、
前記挿入開口部に隣接して設けられ、前記収容部の一部の前記挿入開口部側を覆う覆い部とを備え、
前記収容部は、
前記挿入開口部を介して前記収容部に挿入された無線情報手段を、当該無線情報手段の自重によって、当該無線情報手段の所定部位が無線情報手段の前記挿入開口部への挿入方向において前記覆い部と重なる収容位置側へ変位可能とする案内部と、
前記挿入開口部を介して全体が前記収容部に収容された場合に位置し、なおかつ、前記所定部位が前記挿入方向において前記覆い部と重ならない準備位置から前記収容位置にまで変位した無線情報手段のそれ以上の変位を規制する収容規制部とを備えていることを特徴とする運搬具。
【０００８】
手段１によれば、挿入開口部を介して無線情報手段を収容部に挿入するだけで、収容部に設けられた案内部の存在によって無線情報手段がその自重により収容位置側へ変位することとなる。従って、例えば、挿入開口部を介して無線情報手段を収容部に挿入してから、工具や指先を挿入開口部に挿入して無線情報手段を収容位置側に押圧して変位させる等といった作業を行わなくとも済む。結果として、無線情報手段を運搬具に取付ける際の作業性の向上等を図ることができる。
【０００９】
手段２．前記収容位置にある無線情報手段は、前記挿入方向に対して傾いた傾斜姿勢とされ、
前記案内部は、
前記挿入開口部を介して前記収容部に挿入された無線情報手段に当接し、当該当接部位の下方への変位を規制する受部と、
前記受部に対して前記収容規制部側に配置され、前記受部に当接した無線情報手段の自重による前記収容位置側への傾動を許容し、前記収容位置まで変位した無線情報手段を支持する傾斜部とを備えていることを特徴とする手段１に記載の運搬具。
【００１０】
手段２によれば、挿入開口部を介して収容部に挿入された無線情報手段を受部及び傾斜部によって好適な位置で姿勢変化させ、収容位置とされた無線情報手段を傾斜部及び収容規制部によってより安定して支持することができる。従って、挿入開口部を介して収容部に挿入された無線情報手段が収容位置とされるまでの無線情報手段の変位を効率的に行わせるとともに、無線情報手段の取付状態（収容部への収容状態）の安定化を図ることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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