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公開番号2025162383
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065650
出願日2024-04-15
発明の名称容器
出願人三甲株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B65D 6/18 20060101AFI20251020BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】従来の折り畳み可能な容器よりも強度の高い折り畳み可能な容器を提供する。
【解決手段】容器(1)は、箱型に組立てられた組立状態から、第2側壁部(13A)を回動変位させるとともに、第1側壁部(12)を折畳むことにより折畳み状態へと状態変位が可能であり、一対の第1側壁部(12)、および、一対の第2側壁部(13A、13B)のうち、少なくとも1つの側壁部には、少なくとも一側方を開口した側方開口部(131)と、上下方向にスライド可能であり、側方開口部を開閉する扉部材(16)と、を備え、扉部材を上方向へスライドさせて側方開口部を開状態とする際に、扉部材の内側面と側方開口部が設けられている側の上枠部(14)の外側面とが、容器(1)の内外方向で対向する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
底壁部を具備する底壁構成部と、
底壁構成部の各側辺部からそれぞれ上方に延びる側壁部と、
側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠部と、
を備え、
前記側壁部は、下辺部が底壁構成部の側辺部に対して回動可能に連結された下壁部と、上辺部が上枠部に対して回動可能に連結された上壁部と、前記下壁部の上辺と前記上壁部の下辺とを回動可能に連結された中間ヒンジと、を具備する、相対する一対の第１側壁部と、上辺部が上枠部に対して回動可能に連結された、相対する一対の第２側壁部と、を備え、
箱型に組立てられた組立状態から、第２側壁部を回動変位させるとともに、第１側壁部を折畳むことにより折畳み状態へと状態変位が可能であり、
前記一対の第１側壁部、および、前記一対の第２側壁部のうち、少なくとも１つの側壁部には、少なくとも一側方を開口した側方開口部と、上下方向にスライド可能であり、前記側方開口部を開閉する扉部材と、を備え、
前記扉部材を上方向へスライドさせて前記側方開口部を開状態とする際に、前記扉部材の内側面と前記側方開口部が設けられている側の前記上枠部の外側面とが、容器の内外方向で対向する、容器。
続きを表示（約 880 文字）【請求項２】
前記１つの側壁部と前記扉部材との一方は、前記扉部材をスライドさせるためのスライドレール部を備え
前記１つの側壁部と前記扉部材との他方は、前記スライドレール部に係合するスライド係合部を備え、
前記スライドレール部、または、前記スライド係合部は、上下方向に延び、容器の内方向、または、外方向に向けて傾斜する、請求項１に記載の容器。
【請求項３】
前記上枠部は、外面側に容器の内方向に凹ました凹み部を備え、
前記扉部材の内側面は、前記側方開口部を開状態とする際に、前記凹み部の外側面と内外方向で対向する、請求項１または２に記載の容器。
【請求項４】
前記側方開口部は、両側端部、下縁部、及び上端部によって画定されて一側方を開口し、
前記第１側壁部のうち少なくとも前記上壁部は、長手方向両端部に内面側に向けて突出する断面略Ｌ字状の係合部を備え、
前記第２側壁部は、前記組立状態とした場合に、外面側に前記係合部と係合する被係合部を備え、
前記扉部材は、前記第２側壁部の外面側に配設され、前記折畳み状態とした場合に、前記係合部を受容する受容部を備えている、請求項１または２に記載の容器。
【請求項５】
前記側方開口部は、両側端部、下縁部、及び上端部によって画定され一側方を開口し、
前記上枠部と前記１つの側壁部とは連結部によって回動変位可能に連結されており、
前記扉部材の上端部には、前記連結部との接触を回避する連結部接触回避部が設けられている、請求項１または２に記載の容器。
【請求項６】
前記折畳み状態において、前記上枠部と前記扉部材とが容器の内外方向で対向する、請求項１または２に記載の容器。
【請求項７】
前記上枠部は、上枠スライドレール部を更に備え、
前記スライドレール部と前記上枠スライドレール部は、前記第２側壁部が閉状態において、前記扉部材をスライド可能に接続される、請求項２に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、容器に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
上枠を備えた折り畳み可能な容器が種々提案されている。特許文献１に記載された折り畳みコンテナでは、上枠の略中央部に、所定幅に亘って切り欠かれた切欠部が設けられ、はね上げ側壁の扉部を開けた場合に、窓部の開口面積が大きくなるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実用新案登録第２５９６８６０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、従来の構成では、上枠の略中央部が切り欠かれているため、折り畳み可能な容器の強度低下が懸念される。
【０００５】
本発明の一態様は、従来の折り畳み可能な容器よりも強度の高い折り畳み可能な容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る容器は、底壁部を具備する底壁構成部と、底壁構成部の各側辺部からそれぞれ上方に延びる側壁部と、側壁部の上辺部に沿って設けられた四角枠状の上枠部と、を備え、前記側壁部は、下辺部が底壁構成部の側辺部に対して回動可能に連結された下壁部と、上辺部が上枠部に対して回動可能に連結された上壁部と、前記下壁部の上辺と前記上壁部の下辺とを回動可能に連結された中間ヒンジと、を具備する、相対する一対の第１側壁部と、上辺部が上枠部に対して回動可能に連結された、相対する一対の第２側壁部と、を備え、箱型に組立てられた組立状態から、第２側壁部を回動変位させるとともに、第１側壁部を折畳むことにより折畳み状態へと状態変位が可能であり、前記一対の第１側壁部、および、前記一対の第２側壁部のうち、少なくとも１つの側壁部には、少なくとも一側方を開口した側方開口部と、上下方向にスライド可能であり、前記側方開口部を開閉する扉部材と、を備え、前記扉部材を上方向へスライドさせて前記側方開口部を開状態とする際に、前記扉部材の内側面と前記側方開口部が設けられている側の前記上枠部の外側面とが、容器の内外方向で対向する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の一態様によれば、従来の折り畳み可能な容器よりも強度の高い折り畳み可能な容器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態に係る折り畳み可能な容器の組立状態を示す斜視図である。
図１に示した容器の側方開口部を開放した状態を示す斜視図である。
図１に示した容器の折り畳み途中の状態を示す斜視図、および容器の折り畳みを完了した状態（折畳み状態）を示す斜視図である。
上枠部から取り外された側方開口部を有する第２側壁部を外側から見た斜視図、および内側から見た斜視図である。
側方開口部を有する第２側壁部から取り外された扉部材を外側から見た斜視図と、その斜視図のＡ１部分を拡大した部分拡大斜視図と、扉部材を内側から見た斜視図である。
図１に示す容器の扉部材および第２側壁部の上方部分の縦断面を示す斜視図である。
図１に示す容器の扉部材および第２側壁部の下端部分の横断面を示す斜視図である。
図２に示す容器の扉部材の一方の側縁の下端部分の縦断面を示す斜視図、および扉部材の溝部の下端部分の縦断面を示す斜視図である。
上枠部を上側から見た斜視図、および上枠部を上下反転した状態を示す斜視図と、Ｂ１部分の拡大斜視図である。
上枠部の連結部と第２側壁部の被連結部とを示す左上方部の正面図と、上枠部の連結部と第２側壁部の被連結部とが連結された状態を示す左上方部の正面図と、上枠部に連結された第２側壁部に扉部材を装着した状態を示す左上方部の正面図と、さらに、容器を折り畳んだ状態を示す左側部分の正面図である。
図３の折り畳み途中の状態における、扉部材の受容部と第１側壁部の第１上壁部の係合部との係合を説明する斜視図である。
図３の容器の折り畳みを完了した状態における、扉部材の受容部と第１側壁部の第１上壁部の係合部との係合を示す断面の斜視図である。
図１のＸＩＩＩ－ＸＩＩＩ矢視断面図、および、Ｃ１部分の拡大断面図と、Ｃ２部分の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の一実施形態について、図１～図１３に基づいて詳細に説明する。容器１の概略構成について図１～図３に基づいて説明する。
【００１０】
［容器１の概要］
図１に示すように、容器１は、上面が開口した直方体形状であるとともに、図３に示すように折り畳み可能である。折り畳み可能な容器１は、例えばポリプロピレンからなる樹脂製である。
（【００１１】以降は省略されています）

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