TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025175919
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024135637
出願日2024-08-15
発明の名称空調換気システム
出願人株式会社FHアライアンス
代理人個人,個人
主分類F24F 3/147 20060101AFI20251126BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】浴室に投入した熱を回収しながら、ダクトと熱交換素子の結露による劣化を防止するとともに、浴室内のカビを防止し、住宅全体への空調空気と換気空気の流れにより、省エネで、快適で、きれいな空気の暮らしを実現できる空調換気システムを提供することを目的とする。
【解決手段】建物1内の浴室6と部屋Aに給気部20、21と排気部40、41を設け、排気部40、41から空調ユニット15への還気路を設け、空調ユニット15内に送風部18と空調部17とを設け、空調ユニット15にて空調部17の吹出空気の温度と部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の空調空気を作って給気部20、21に送風し、浴室6とその他の部屋に換気給気部85と換気排気部60、61とを設け、熱交換気ユニット50により、浴室6とその他の部屋の空気と室外空気と熱交換して室外に排出し、建物1内に熱交換した後の室外空気を導入する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、
浴室に浴室用給気部を設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、
前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、
前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、
前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、
前記浴室と部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、
前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、
前記換気排気部と熱交換気ユニットとを繋ぎ、
前記熱交換気ユニットにより、前記空調空気の残りを、前記換気給気部から、前記浴室と前記部屋Bに流入させ、
前記浴室の前記換気排気部から前記浴室の空気Cを吸込み、前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記浴室の前記空気C及び前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、
前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入することを特徴とする空調換気システム。
続きを表示(約 3,600 文字)【請求項2】
前記浴室の前記換気排気部に換気用ファンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の空調換気システム。
【請求項3】
建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、
浴室に浴室用給気部を設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、
前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、
前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、
前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、
前記浴室と部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、
前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、
前記換気排気部と合流チャンバーと熱交換気ユニットを繋ぎ、
前記熱交換気ユニットにより、前記空調空気の残りを、前記換気給気部から、前記浴室と前記部屋Bに流入させ、
前記浴室の前記換気排気部から前記浴室の空気Cを吸込み、前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、
前記合流チャンバーにより、前記部屋Bの前記換気排気部からの前記空気Dを前記浴室の前記換気排気部からの前記空気Cに合流させた合流空気とし、
前記熱交換気ユニットにて、前記合流空気を室外空気と熱交換してから室外に排出し、
前記還気路又は前記リターン区画に、前記合流空気と熱交換した後の前記室外空気を導入することを特徴とする空調換気システム。
【請求項4】
前記浴室の前記換気排気部又は前記合流チャンバーに換気用ファンを設けたことを特徴とする請求項3に記載の空調換気システム。
【請求項5】
前記合流チャンバーを前記浴室の天井で前記浴室の前記換気排気部と接するように一体としたことを特徴とする請求項3に記載の空調換気システム。
【請求項6】
前記合流チャンバーに、換気用ファンと前記浴室の前記空気Cを加熱して循環させる加熱部及び循環用ファンを設けたことを特徴とする請求項5に記載の空調換気システム。
【請求項7】
建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、
浴室に浴室用給気部を設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、
前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、
前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、
前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、
前記浴室に開閉可能な室外開口部と開閉可能な隣室開口部を設け、
前記浴室への前記空調空気の送風により、前記浴室の空気Cを少なくとも前記室外開口部と前記隣室開口部の一方から、少なくとも室外と隣室の一方へ流出させ、
前記浴室の前記隣室を含む部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、
前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、
前記換気排気部と熱交換気ユニットとを繋ぎ、
前記熱交換気ユニットにより、
前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、
前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入することを特徴とする空調換気システム。
【請求項8】
建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、
浴室に浴室用給気部を設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、
前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、
前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、
前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、
前記浴室に換気扇と開閉可能な隣室開口部を設け、
前記浴室の空気Cを前記換気扇により、室外に流出させることと、
前記浴室への前記空調空気の送風により、前記浴室の前記空気Cを前記隣室開口部から、隣室へ流出させることを選択可能に実施でき、
前記浴室の前記隣室を含む部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、
前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、
前記換気排気部と熱交換気ユニットとを繋ぎ、
前記熱交換気ユニットにより、
前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、
前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入することを特徴とする空調換気システム。
【請求項9】
建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、
浴室に浴室用給気部を設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、
前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、
前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、
前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、
前記浴室に開閉可能な室外開口部と浴室用換気排気部を設け、
部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、
前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、
前記浴室用換気排気部及び前記換気排気部を熱交換気ユニットと繋ぎ、
前記浴室への前記空調空気の送風により、前記浴室の空気Cを前記室外開口部から、室外へ流出させることと、
前記熱交換気ユニットにより、前記浴室の前記空気Cを前記浴室用換気排気部から吸い込むことを選択可能に実施でき、
前記熱交換気ユニットにより、少なくとも前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、少なくとも前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、
前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入することを特徴とする空調換気システム。
【請求項10】
建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、
浴室に浴室用給気部を設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、
前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、
前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、
前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、
前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、
前記浴室に開閉可能な室外開口部と浴室用換気排気部を設け、
部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、
前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、
前記浴室用換気排気部と前記換気排気部を繋ぐ合流チャンバーを設け、
前記合流チャンバーを熱交換気ユニットと繋ぎ、
前記浴室への前記空調空気の送風により、前記浴室の空気Cを前記室外開口部から、室外へ流出させることと、
前記熱交換気ユニットにより、前記浴室の前記空気Cを前記浴室用換気排気部から吸い込むことを選択可能に実施でき、
前記熱交換気ユニットにより、少なくとも前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、少なくとも前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、
前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入することを特徴とする空調換気システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物内の複数の部屋を空調部と送風部で空調し、熱交換気ユニットで換気する空調換気システムに関する。
続きを表示(約 7,100 文字)【背景技術】
【0002】
住宅は省エネで快適な暮らし実現のため、ますます高気密化、高断熱化が進んでいる。一方、空気がきれいで健康な暮らし実現のため、換気の重要性が増している。
従来、この種の空調換気システムは、建物内部に空調機室を設け、この空調機室に吸い込んだ空気をエアコンディショナーで温度調節し、複数の送風部で複数の部屋に送風して空調し、洗濯機・乾燥機・アイロンなどの設備をまとめて設置したユーティリティや床下からの換気空気を熱交換ユニットで外気と熱交換して排気するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、熱回収式換気システムとして、浴室に設けられた浴室暖房乾燥機から分岐ボックスを通して、顕熱交換換気ユニットで、外気と熱交換して排気されるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、熱交換換気システムとして、浴室内の空気を通す浴室排気ダクトを全熱交換器の風下側の排気通路に接続するものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、換気空調システムとして、熱交換気モードと普通換気モードと有する換気装置と空気調和装置を、室内温度、湿度、室外温度、湿度から室内エンタルピーと室外エンタルピーを演算して、制御を行うものが知られている(例えば、特許文献4)。
さらに、空調換気システムとして、浴室・トイレからの換気空気を熱交換装置で外気と熱交換した後、空調装置の室外機の給気側に排出するものが知られている(例えば、特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5094894号公報
特開2002-168503号公報
特許第3959182号公報
特許第6156245号公報
特開2006-112684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の空調換気システムでは、浴室の空気の熱回収のため、浴室からの換気空気をダクトに通して熱交換ユニットに入れると、冬季入浴時には、その高温度高湿度の空気により、ダクトと全熱熱交素子が結露し、性能が劣化し、寿命が早まるという問題があった。
また、特許文献2に記載の熱回収式換気システムの顕熱熱交素子でも、結露により寿命が早まるのは同じであり、結露水を流す排水ホースや排水口への接続作業が必要となる。さらに、顕熱熱交素子は、全熱熱交素子に対して、熱交換効率が劣るという問題もあった。
また、特許文献3に記載の熱交換換気システムでは、浴室の換気空気が熱交素子の下流側を通過するので、結露はしないが、熱回収ができないという問題があった。
また、特許文献4に記載の換気空調システムでは、快適な室内目標エンタルピーに少ないエネルギーで近づける制御を行うため、全熱熱交素子が結露するという問題は解決していない。
さらに、特許文献5に記載の空調換気システムでは、浴室からの換気空気を熱交換装置の熱交素子に通しているので、結露による問題は発生する。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、浴室に投入した熱を回収しながら、ダクトと熱交換素子の結露による劣化を防止するとともに、浴室内のカビを防止し、住宅全体への空調空気と換気空気の流れにより、省エネで、快適で、きれいな空気の暮らしを実現できる空調換気システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の空調換気システムは上記目的を達成するために、建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、浴室に浴室用給気部を設け、前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと浴室に送風し、前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、前記給気部と前記送風部を繋ぎ、前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、前記浴室と部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、前記換気排気部と熱交換気ユニットとを繋ぎ、前記熱交換気ユニットにより、前記空調空気の残りを、前記換気給気部から、前記浴室と前記部屋Bに流入させ、前記浴室の前記換気排気部から前記浴室の空気Cを吸込み、前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記浴室の前記空気C及び前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入するものである。
この手段により、熱交換気ユニットからの新鮮な室外空気と空調空気の還気が、リターン区画にて、空調部と送風部により、空調部の吹出空気の温度と部屋の温度との温度差より小さい温度差の新鮮な空調空気となって、浴室と部屋に送られて空調する。入浴後に、浴室内で、空調空気と浴室の空気が混合して、相対湿度が下がり、熱交換気ユニットにより、その浴室の空気が排気されるので、浴室内の絶対湿度は早期に下がる。相対湿度が下がった浴室の空気が、熱交換気ユニットに流入し、室外空気と熱交換して室外に排出されるので、入浴時の熱を回収でき、熱交素子の結露が少なくなり、その短命化を防止でき、浴室内のカビを防止できる。よって、省エネで、快適で、きれいな空気を実現できる空調換気システムが得られる。
また、浴室に直接空調空気が吹き出されるので、入浴後の浴室の乾燥が早まり、浴室に衣類等を干すことにより、衣類乾燥も行うことが可能で、浴室の空調時、浴室乾燥時、衣類乾燥時の熱も回収できる。従って、1年を通して、浴室に給気する空調空気の熱を回収できることで、さらに省エネとなる。
【0007】
また、他の手段は、前記浴室の前記換気排気部に換気用ファンを設けたものである。
この手段により、浴室の換気風量を可変できるため、浴室乾燥時や衣類乾燥時に換気風量を増大させ、これらの効果発揮を早めることができ、入浴時に換気風量を最小にして、冷風感を減らすことができる。
また、他の手段は、建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、浴室に浴室用給気部を設け、前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと浴室に送風し、前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、前記浴室と部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、前記換気排気部と合流チャンバーと熱交換気ユニットを繋ぎ、熱交換気ユニットにより、前記空調空気の残りを、前記換気給気部から、前記浴室と前記部屋Bに流入させ、前記浴室の前記換気排気部から前記浴室の空気Cを吸込み、前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記合流チャンバーにより、前記部屋Bの前記換気排気部からの前記空気Dを前記浴室の前記換気排気部からの前記空気Cに合流させた合流空気とし、前記熱交換気ユニットにて、前記合流空気を室外空気と熱交換してから室外に排出し、前記還気路又は前記リターン区画に、前記合流空気と熱交換した後の前記室外空気を導入するものである。
この手段により、空調空気と浴室の空気が混合した空気が、その他の部屋、例えば、トイレ、洗面所などのいわゆるサニタリー等の空気と、通常の分岐ダクトより大きい内容積をもった合流チャンバーで合流する。その結果、臭いや湿気の合流空気に対する比率がさらに下がり、合流後の熱交換気ユニットまでのダクト内の結露の可能性が下がり、より熱交素子の結露が少なくなり、その短命化を防止でき、浴室内のカビを防止できる。よって、省エネで、快適で、きれいな空気を実現できる空調換気システムが得られる。
また、浴室に直接空調空気が吹き出されるので、入浴後の浴室の乾燥が早まり、浴室に衣類等を干すことにより、衣類乾燥も行うことができる。
さらに、その他の部屋を浴室とドアで繋がった洗面所とした場合は、入浴後に浴室のドアを開けて、入浴時の湿気等が洗面所に洩れた場合に、浴室と洗面所を一つとして換気するため、すばやく湿気等を排出でき、洗面所のカビの発生等を防止できる。
さらに、排気ダクトは、浴室の隣室である洗面所との間で換気排気部を繋ぐため、熱交換気ユニットまでの排気ダクトの場合より大幅に短く、長い排気ダクトを這い回す必要もないため、施工性が向上する。
【0008】
また、他の手段は、前記浴室の前記換気排気部又は前記合流チャンバーに換気用ファンを設けたものである。
この手段により、浴室の換気風量又は、浴室とその他の部屋の換気風量を可変できるため、浴室乾燥時や衣類乾燥時に風量を増大させ、乾燥を早めることができ、入浴時に換気風量を最小にして、冷風感を減らすことができる。
また、他の手段は、前記合流チャンバーを前記浴室の天井で前記浴室の換気排気部と接するように一体としたものである。
この手段により、浴室の換気排気部と合流チャンバーとをダクトを介さず、直接接続できるので、施工性がよい。また、ダクトの抵抗に関係なく、安定して、浴室、サニタリー、収納室、又は台所を換気でき、浴室の天井下からメンテナンスが可能となる。
また、他の手段は、前記合流チャンバーに、換気用ファンと前記浴室の前記空気Cを加熱して循環させる加熱部及び循環用ファンを設けたものである。
この手段により、浴室に加熱した空気を循環できるため、浴室乾燥時や衣類乾燥時に、これらの効果発揮をさらに早めることができ、入浴時に換気風量を最小にして、冷風感を減らすことができる。
また、浴室の加熱循環空気の熱も回収できる。
【0009】
また、他の手段は、建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、浴室に浴室用給気部を設け、前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、前記浴室に開閉可能な室外開口部と開閉可能な隣室開口部を設け、前記浴室への前記空調空気の送風により、前記浴室の空気Cを少なくとも前記室外開口部と前記隣室開口部の一方から、少なくとも室外と隣室の一方へ流出させ、前記浴室の前記隣室を含む部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、前記換気排気部と熱交換気ユニットとを繋ぎ、前記熱交換気ユニットにより、前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入するものである。
この手段により、入浴時、入浴後の浴室乾燥運転、浴室での衣類乾燥運転以外の通常状態の運転では、熱交換気ユニットからの新鮮な室外空気と空調空気の還気が、リターン区画である空調ユニットにて、空調部と送風部により、空調部の吹出空気の温度と部屋の温度との温度差より小さい温度差の新鮮な空調空気となって、部屋に送られて空調する。
入浴後は、冬季や中間期で、室外空気の温度が部屋の空気の快適な温度より低い場合や、室外空気の絶対湿度が部屋の空気の快適な絶対湿度より低い場合は、浴室内で空調空気を吹き出すため、空調空気と浴室の空気が混合して、相対湿度が下がった浴室内混合空気となる。
そして、浴室の室外開口部を閉じて、隣室開口部を開けることにより、その浴室内混合空気を隣室である洗面所に流入させ、洗面所の換気排気部から熱交換気ユニットに流入し、室外空気と熱交換して室外に排出されるので、入浴時の熱を回収しながら、浴室内の絶対湿度を早期に下げることができる。相対湿度が下がった浴室内混合空気が、ダクト及び熱交素子を通過するため、ダクト、熱交素子の結露が少なくなり、熱交素子の短命化を防止でき、浴室内のカビを防止できる。
入浴後、夏季や梅雨時期等で、室外空気の温度が部屋の空気の快適な温度より高い場合や、室外空気の絶対湿度が部屋の空気の快適な絶対湿度より高い場合は、室外開口部を開け、隣室開口部を閉じることにより、その浴室内混合空気が室外に排気されるので、浴室内の絶対湿度は早期に下がり、浴室内のカビを防止でき、熱交換後の室外空気を快適な温湿度で供給できる。
よって、省エネで、快適で、きれいな空気を実現できる空調換気システムが得られる。
また、浴室に直接空調空気が吹き出されるので、入浴後の浴室の乾燥が早まり、浴室に衣類等を干すことにより、衣類乾燥も行うことが可能で、浴室の空調時、浴室乾燥時、衣類乾燥時の熱も回収できる。従って、ほぼ1年を通して、浴室に給気する空調空気の熱を回収できることで、さらに省エネとなる。
【0010】
また、他の手段は、建物内の部屋Aに給気部と排気部とを設け、浴室に浴室用給気部を設け、前記給気部及び前記浴室用給気部から、空調空気を前記部屋Aと前記浴室に送風し、前記空調空気の一部を、前記部屋Aの前記排気部から、リターン区画に戻す還気路を設け、前記リターン区画に送風部と空調部とを設け、前記給気部及び前記浴室用給気部と前記送風部を繋ぎ、前記送風部と前記空調部により、前記空調部の吹出空気の温度と前記部屋Aの温度との温度差より小さい温度差の前記空調空気を作って、前記給気部及び前記浴室用給気部に送風し、前記浴室に換気扇と開閉可能な隣室開口部を設け、前記浴室の空気Cを前記換気扇により、室外に流出させることと、前記浴室への前記空調空気の送風により、前記浴室の前記空気Cを前記隣室開口部から、隣室へ流出させることを選択可能に実施でき、前記浴室の前記隣室を含む部屋Bに換気給気部と換気排気部とを設け、前記還気路と前記換気給気部を繋ぎ、前記換気排気部と熱交換気ユニットとを繋ぎ、前記熱交換気ユニットにより、前記部屋Bの前記換気排気部から前記部屋Bの空気Dを吸込み、前記部屋Bの前記空気Dを室外空気と熱交換してから室外に排出し、前記還気路又は前記リターン区画に、熱交換した後の前記室外空気を導入するものである。
この手段により、入浴時、入浴後の浴室乾燥運転、浴室での衣類乾燥運転以外の通常状態の運転では、熱交換気ユニットからの新鮮な室外空気と空調空気の還気が、リターン区画である空調ユニットにて、空調部と送風部により、空調部の吹出空気の温度と部屋の温度との温度差より小さい温度差の新鮮な空調空気となって、部屋に送られて空調する。
入浴後は、冬季や中間期で、室外空気の温度が部屋の空気の快適な温度より低い場合や、室外空気の絶対湿度が部屋の空気の快適な絶対湿度より低い場合は、浴室内で空調空気を吹き出すため、空調空気と浴室の空気が混合して、相対湿度が下がった浴室内混合空気となる。
そして、隣室開口部を開けることにより、その浴室内混合空気を隣室である洗面所に流入させ、洗面所の換気排気部から熱交換気ユニットに流入し、室外空気と熱交換して室外に排出されるので、入浴時の熱を回収しながら、浴室内の絶対湿度を早期に下げることができる。相対湿度が下がった浴室内混合空気が、ダクト及び熱交素子を通過するため、ダクト、熱交素子の結露が少なくなり、熱交素子の短命化を防止でき、浴室内のカビを防止できる。
入浴後、夏季や梅雨時期等で、室外空気の温度が部屋の空気の快適な温度より高い場合や、室外空気の絶対湿度が部屋の空気の快適な絶対湿度より高い場合は、換気扇を運転し、隣室開口部を閉じることにより、その浴室内混合空気が室外にすばやく排気されるので、浴室内の絶対湿度はすばやく下がり、浴室内のカビを防止でき、熱交換後の室外空気を快適な温湿度で供給できる。
よって、省エネで、快適で、きれいな空気を実現できる空調換気システムが得られる。
また、浴室に直接空調空気が吹き出されるので、入浴後の浴室の乾燥が早まり、浴室に衣類等を干すことにより、衣類乾燥も行うことが可能で、浴室の空調時、浴室乾燥時、衣類乾燥時の熱も回収できる。従って、ほぼ1年を通して、浴室に給気する空調空気の熱を回収できることで、さらに省エネとなる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
集熱器具
1か月前
株式会社トヨトミ
五徳
1か月前
株式会社コロナ
空調装置
2か月前
株式会社コロナ
空調装置
1か月前
個人
油ハネ防止カーテン
1か月前
株式会社コロナ
空調装置
2か月前
株式会社コロナ
空調装置
1か月前
株式会社コロナ
加湿装置
2か月前
個人
UFO型空気清浄機
22日前
株式会社コロナ
空調装置
3か月前
株式会社コロナ
風呂給湯機
3か月前
個人
太陽光パネル傾斜装置
1か月前
株式会社コロナ
貯湯式給湯機
2か月前
株式会社コロナ
温水暖房装置
1か月前
株式会社KDW
加熱調理器具
今日
株式会社コロナ
貯湯式給湯機
2か月前
個人
シンプルクーラー
1か月前
株式会社コロナ
暖房システム
2か月前
三菱電機株式会社
換気扇
1か月前
三菱電機株式会社
換気扇
1か月前
三菱電機株式会社
換気扇
1か月前
三菱電機株式会社
換気扇
14日前
ホーコス株式会社
換気扇取付枠
3か月前
株式会社パロマ
ガスコンロ
1か月前
株式会社パロマ
ガスコンロ
1か月前
株式会社トヨトミ
固体燃料燃焼器
21日前
株式会社コロナ
潜熱回収型給湯機
6日前
個人
籾殻(そば殻)燃焼ストーブ
3か月前
株式会社ノーリツ
温水装置
1か月前
株式会社ノーリツ
給湯装置
2か月前
株式会社ツインバード
加熱調理器
2か月前
株式会社ノーリツ
温水装置
1か月前
株式会社パロマ
ガスコンロ
1か月前
大阪瓦斯株式会社
ガスコンロ
1か月前
株式会社コロナ
壁掛式石油給湯装置
3か月前
株式会社パロマ
湯沸器
2か月前
続きを見る