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公開番号
2025175072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-28
出願番号
2025148477,2021069564
出願日
2025-09-08,2021-04-16
発明の名称
偏光フィルム、積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20251120BHJP(光学)
要約
【課題】耐光性に優れる偏光フィルムを提供すること。
【解決手段】画像表示パネルを構成する偏光フィルムであって、前記偏光フィルムは、偏光膜と、機能層と、接着剤層と、第1の透明保護フィルムを有し、前記機能層は、前記偏光膜の視認側に隣接しており、かつ水溶性のラジカル捕捉剤を含み、前記第1の透明保護フィルムは、前記機能層に、接着剤層を介して設けられている偏光フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像表示パネルを構成する偏光フィルムであって、
前記偏光フィルムは、偏光膜と、機能層と、接着剤層と、第1の透明保護フィルムを有し、
前記機能層は、前記偏光膜の視認側に隣接しており、かつ水溶性のラジカル捕捉剤を含み、
前記第1の透明保護フィルムは、前記機能層に、接着剤層を介して設けられていることを特徴とする偏光フィルム。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記機能層は、ポリビニルアルコール系樹脂を含むことを特徴とする請求項1記載の偏光フィルム。
【請求項3】
前記水溶性のラジカル捕捉剤が、ニトロキシラジカル、またはニトロキシド基を有する化合物であることを特徴とする請求項1または2記載の偏光フィルム。
【請求項4】
前記機能層の厚みが10μm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項5】
前記偏光膜の厚みが15μm以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項6】
前記接着剤層を形成する接着剤が、水系接着剤であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項7】
前記機能層および前記接着剤層の合計の厚みが0.2μm以上11μm以下であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項8】
前記偏光膜の視認側の反対側に、第2の透明保護フィルムが設けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の偏光フィルム。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の偏光フィルムが光学層に貼り合わされていることを特徴とする積層偏光フィルム。
【請求項10】
画像表示セルに、請求項1~8のいずれかに記載の偏光フィルムの偏光膜の視認側の反対側、または請求項9記載の積層偏光フィルムの偏光膜の視認側の反対側が貼り合わされていることを特徴とする画像表示パネル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光フィルム、積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置や有機EL表示装置等の各種画像表示装置に用いる偏光膜としては、高透過率と高偏光度を兼ね備えていることから、染色処理された(ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を含有する)ポリビニルアルコール系フィルムが用いられている。当該偏光膜は、ポリビニルアルコール系フィルムに、浴中にて、例えば、膨潤、染色、架橋、延伸等の各処理を施した後に、洗浄処理を施してから、乾燥することにより製造される。また前記偏光膜は、通常、その片面または両面にトリアセチルセルロース等の保護フィルムが接着剤を用いて貼合された偏光フィルム(偏光板)として用いられている。
【0003】
前記偏光フィルムは、必要に応じ、他の光学層を積層して積層偏光フィルム(光学積層体)として用いられ、また、前記偏光フィルムあるいは前記積層偏光フィルム(光学積層体)は、液晶セルや有機EL素子等の画像表示セルに貼り合わされた画像表示パネルとして用いられ、さらに、前記画像表示パネルは、粘着剤層や接着剤層を介して、視認側における前面透明板(ウインドウ層)やタッチパネル等の前面透明部材に貼合されて、上記の各種画像表示装置として用いられる(特許文献1)。
【0004】
近年、このような各種画像表示装置は、携帯電話やタブレット端末等のモバイル機器に加えて、カーナビゲーション装置やバックモニター等の車載用の画像表示装置としても使用される等、その用途は広がっている。これに伴い、前記偏光フィルムや前記積層偏光フィルムには、従来要求されてきたよりも、より過酷な環境下(例えば、高温環境下)における高い耐久性が求められており、そのような耐久性を確保することを目的とした偏光フィルムや画像表示装置が提案されている(特許文献2-3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-102353号公報
特表2012-516468号公報
特開2018-101117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の車載用の画像表示装置では、近年の自動運転技術の発展により、ディスプレイデザインの異形化や大型化が進んでいる。このようなディスプレイデザインの変化に伴い、外光(とくに、紫外光や可視光の短波長領域)に対する性能(耐光性)に優れる偏光フィルムが求められている。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明は、耐光性に優れる偏光フィルムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、上記の偏光フィルムを用いた積層偏光フィルム、画像表示パネル、および画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、画像表示パネルを構成する偏光フィルムであって、前記偏光フィルムは、偏光膜と、機能層と、接着剤層と、第1の透明保護フィルムを有し、前記機能層は、前記偏光膜の視認側に隣接しており、かつ水溶性のラジカル捕捉剤を含み、前記第1の透明保護フィルムは、前記機能層に、接着剤層を介して設けられている偏光フィルムに関する。
【0010】
また、本発明は、前記偏光フィルムが光学層に貼り合わされている積層偏光フィルムに関する。
(【0011】以降は省略されています)
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