TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025172862
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2025141730,2022579010
出願日
2025-08-27,2021-06-22
発明の名称
導波路および導波路の製造方法
出願人
ショット アクチエンゲゼルシャフト
,
SCHOTT AG
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
6/02 20060101AFI20251118BHJP(光学)
要約
【課題】断面での均一性、特に画像の鮮鋭度の向上を保証する導波路、イメージガイド、その製造方法を提示する。
【解決手段】導波路1であって、導波路の近位端2から導波路の遠位端4まで、近位端と遠位端との間に延びる伝送方向5に沿って、伝送方向に対して横方向に延びる断面で電磁波、特に画像情報を伝送するための導波路であって、導波路は、複数の構造要素10を含み、少なくとも2種類の構造要素、第1の屈折率を有する第1の種類10aと、第2の屈折率を有する第2の種類10bとが含まれており、構造要素はそれぞれ、伝送方向に沿って延びているとともに、導波路の断面に割合に応じて広がっており、導波路の断面において複数の断面領域20が画定されており、断面領域はそれぞれ、個々の構造要素の断面に対応している、導波路において、構造要素、特にその断面領域は、不均一に、しかし所定の規則で明確に定められたとおりに形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
導波路(1)であって、前記導波路の近位端(2)から前記導波路の遠位端(4)まで、前記近位端と前記遠位端との間に延びる伝送方向(5)に沿って、前記伝送方向に対して横方向に延びる断面で電磁波を伝送するための、特に画像情報を伝送するための導波路(1)であって、前記導波路(1)は、
複数の構造要素(10)を含み、少なくとも2種類の構造要素、すなわち、第1の屈折率を有する第1の種類(10a)と、第2の屈折率を有する第2の種類(10b)とが含まれており、
前記構造要素(10)はそれぞれ、前記伝送方向(5)に沿って延びているとともに、前記導波路(1)の前記断面に割合に応じて広がっており、前記導波路(1)の前記断面において複数の断面領域(20)が画定されており、前記断面領域(20)はそれぞれ、個々の構造要素(10)の前記断面に対応している、導波路(1)において、
前記構造要素(10)、特にその断面領域(20)は、不均一に、しかし所定の規則で明確に定められたとおりに形成されていることを特徴とする、導波路(1)。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
前記構造要素、特に断面領域は、所定の規則で明確に定められた不均一な、特に非周期的な所定の配置を有し、かつ/または
前記構造要素、特に断面領域は、所定の規則で明確に定められた不均一な、特に互いに異なる幾何学的形状、例えば不均一な直径を有し、かつ/または
前記構造要素は、所定の規則で明確に定められた不均一な、特に互いに異なる屈折率を有する、請求項1記載の導波路。
【請求項3】
前記構造要素、特にその断面領域は、不均一に形成されており、その結果、前記導波路によって伝送される電磁波は、前記伝送方向に対して横方向に延びる方向に局在した状態を保持し、それにより特に画像情報が伝送され、かつ/または
前記構造要素、特にその断面領域は、所定の規則で定められたとおりに形成されており、その結果、前記導波路は、再現性のある構造を有し、特に前記導波路と同一の構造を有するさらなる導波路を製造することができ、かつ/または
前記断面における前記構造要素の前記断面領域によって定められる前記導波路の構造は、前記伝送方向に沿って数学的な意味で類似しており、特に不変である、請求項1または2記載の導波路。
【請求項4】
特に前記断面領域の配置、前記断面領域の幾何学的形状および/または前記構造要素の屈折率を明確に定めた前記規則は、
特に各構造要素の前記断面領域の位置、前記断面領域の面積または屈折率を定めるための、決定論的規定による各構造要素の特性値の指定を含む、請求項1から3までのいずれか1項記載の導波路。
【請求項5】
前記明確に定めた規則、特に特性値を指定するための決定論的規定は、設定値の特に数学的な列を含み、
前記値の列は、好ましくは超一様分布列として形成されており、かつ/または
前記値の列は、好ましくは決定論的列として、例えば、ハルトン列として、ソボル列として、ニーダーライター列として、ハマースレイ列として、ファウレ列として、または複数の列の組み合わせとして形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の導波路。
【請求項6】
前記明確に定めた規則、特に特性値を指定するための決定論的規定は、
特定の構造要素の特性値を指定するための決定論的列の特定の値を参照すること、
さらなる構造要素の特性値を指定するための前記決定論的列のさらなる値を参照すること、
前記さらなる構造要素の前記値または前記特性値が所定の条件に反するか否かを、特に前記特定の構造要素の前記値または前記特性値を考慮して確認し、前記所定の条件に反する場合には、
前記さらなる値を破棄し、前記さらなる構造要素の前記特性値を指定するための前記決定論的列のなおもさらなる値を参照するか、または前記所定の条件が満たされるかもしくはもはやこれに反しないように、前記さらなる値を所定の様式で修正すること
を含む、請求項1から5までのいずれか1項記載の導波路。
【請求項7】
前記所定の条件は、前記値または前記特性値の定められた最小差として、特に前記構造要素の断面エリアの位置間の定められた最小距離として形成されている、請求項6記載の導波路。
【請求項8】
少なくとも1種類の前記構造要素の前記断面エリアの、特に母点に対する位置に関するボロノイ領域の面積の分布は、以下の条件のうちの少なくとも1つ:
(1)前記分布の分散V
d
は、前記断面エリアのランダムな位置についての対応する分布の分散V
z
より小さく、比V
z
/V
d
は、好ましくは0~10であり、特に1より大きく、好ましくは2より大きく、最も好ましくは2.5より大きく、かつ/または8より小さく、好ましくは7より小さく、最も好ましくは6.5より小さく、かつ/または
(2)前記分布の分散V
d
は、0.38/N
2.033
より小さく、ここで、Nは、少なくとも1種類の構造要素の数を表し、かつ/または
(3)前記分布の分散V
d
は、前記断面エリアの周期的な位置についての対応する分布の分散より大きく、前記分散V
d
は、好ましくは0より大きく、特に10
-10
より大きく、好ましくは10
-9
より大きく、最も好ましくは10
-8
より大きい
を満たす、請求項1から7までのいずれか1項記載の導波路。
【請求項9】
前記第1の種類の前記構造要素の前記断面領域の総面積と前記第2の種類の前記構造要素の前記断面領域の総面積との比は、1:9~9:1の範囲、好ましくは3:7~7:3の範囲、特に好ましくは4:6~6:4の範囲であり、かつ/または
各種類の前記構造要素の前記断面領域の前記総面積は、前記断面積の少なくとも1/(10×T)、好ましくは少なくとも1/(5×T)、特に好ましくは少なくとも1/(3×T)であり、ここで、Tは、前記種類の数を表し、かつ/または
前記第1の種類の前記構造要素の前記第1の屈折率と前記第2の種類の前記構造要素の前記第2の屈折率とは、少なくとも10
-4
だけ異なっており、特に少なくとも10
-3
だけ異なっており、特に少なくとも10
-2
だけ異なっており、特に少なくとも10
-1
だけ異なっており、特に少なくとも1だけ異なっており、特に少なくとも2だけ異なっており、特に少なくとも3だけ異なっており、特に少なくとも4だけ異なっている、請求項1から8までのいずれか1項記載の導波路。
【請求項10】
少なくとも1つの断面領域が、100nm~50μm、好ましくは400nm~20μm、特に好ましくは1μm~16μmの直径を有し、かつ/または
少なくとも1つの断面領域が、平均波長の0.1倍~10倍、好ましくは平均波長の0.2倍~5倍、特に好ましくは平均波長の0.5倍~2倍の直径を有し、かつ/または
少なくとも1つの断面領域が、多角形、例えば五角形または六角形の幾何学的形状を有する、請求項1から9までのいずれか1項記載の導波路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波を伝送するための、特に画像情報を伝送するための導波路、および導波路の、特にイメージガイドの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【0002】
イメージガイドは、通常それぞれコアとコアを囲むクラッドとからなる複数の個々の光導波路からなり、光導波路は束として配列され、断面で光入射面と光出射面とが1対1で格子状に配置されて複数の画素(ピクセル)を形成している。基本的に、各画素(ピクセル)は、イメージガイドを通じて輝度値や色情報を伝達する役割を担っている。
【0003】
実際には、イメージガイドの分解能をできるだけ高めることが望ましい場合が多い。原理的には、個々の光導波路の直径を小さくすることで、高い分解能を実現することができる。しかし、個々の光導波路の直径がより一層小さくなると、伝送モードの電界分布が光導波路、特にクラッドの寸法を超える割合が増え、隣接する光導波路間のクロストークが大きくなり、ぼやけが大きくなるため、分解能を随意に高めることは、物理法則上は不可能である。
【0004】
より高い分解能を有するイメージガイドを提供するための1つのアプローチとして、横方向のアンダーソン局在(TAL)の波動現象に基づくものがある。これは、イメージガイドの断面における屈折率のランダムな分布と同時に、イメージガイドの長さ方向での屈折率の不変性が、破壊的干渉に基づき断面での結合光の制限をもたらすことを利用したものである。実際には、例えば屈折率の異なる個々のガラス繊維を複数組み合わせて、ランダムな繊維束を形成することができる。このような導波路に光ビームを結合すると、光ビームは、断面において横方向の広がりが限定された状態でイメージガイドの長さ方向に伝搬する。
【0005】
横方向のアンダーソン局在の原理に基づくイメージガイドは、高分解能化を可能にする一方で、屈折率がランダムに分布するため、伝送される画像情報の画質、特に画像の鮮鋭度が局所的に変動する、あるいは制御が困難であるという欠点を有する。例えば、断面のある部分の画像の鮮鋭度が、断面の他の部分の画像の鮮鋭度とずれることがある。
【0006】
このような不均一性により、実際には一定の品質基準でイメージガイドを製造することは困難である。製造に適用される品質基準によっては、高度の欠陥が生じることもある。イメージガイドの断面積のサイズを大きくしようとすると、前記の問題はさらに深刻になる。特にフェースプレートでは、辺長や断面の直径がフェースプレートの厚みの何倍にもなることがある。
【0007】
フェースプレートとは通常、しばしば比較的短い(数mmの)融着された光ファイバ、または軸がプレート面に対して垂直な光学構造要素(数mm
2
ないし数cm
2
)の群を意味する。その中心的な特性は、一方のプレート面から他方のプレート面へ、厳格な規律で、すなわち1:1で同一に、または規則に従って変化させた、例えば回転した状態で画像を伝送できることである。
【0008】
したがって、本発明の課題は、導波路の断面での均一性、特に画像の鮮鋭度の向上を保証する導波路、特にイメージガイド、およびその製造方法を提示することにある。本発明の課題の一態様は、例えば、製造時の欠陥品を回避し、品質基準を確実に保証できるようにするために、断面での均一性をより良好に制御可能にし、特に好ましくは再現性さえも持たせることである。
【0009】
本発明の課題の一態様は、大きな断面積を有すると同時に、上述の条件、特に所定の均一性を遵守する導波路、特にイメージガイドを提供できるようにすることである。これは、特にフェースプレートとして形成された導波路に関する。
【0010】
この課題を解決すべく、本発明は、導波路であって、該導波路の近位端から該導波路の遠位端まで、近位端と遠位端との間に延びる伝送方向に沿って、伝送方向に対して横方向に延びる断面で電磁波を伝送するための、特に画像情報を伝送するための導波路において、該導波路は、複数の構造要素を含むものとする、導波路を開示する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
立体像表示装置
1か月前
カンタツ株式会社
光学系
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
株式会社シグマ
結像光学系
21日前
株式会社シグマ
結像光学系
1か月前
住友化学株式会社
垂直偏光板
1か月前
東レ株式会社
貼合体の製造方法
1か月前
東レ株式会社
赤外線遮蔽構成体
1か月前
日本精機株式会社
ミラーユニット
1か月前
古河電気工業株式会社
融着機
1か月前
日本電気株式会社
光モジュール
1か月前
個人
多方向視差効果のための微細穴加工
1か月前
豊田合成株式会社
調光装置
8日前
日東電工株式会社
導光部材
21日前
株式会社コシナ
投射ズームレンズ
14日前
三菱電機株式会社
レンズモジュール
1か月前
日東電工株式会社
光学積層体
23日前
個人
眼鏡装着位置変更具および眼鏡
1か月前
京セラ株式会社
光学系
29日前
住友化学株式会社
積層体
1か月前
AGC株式会社
インフィニティミラー
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ
24日前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
住友化学株式会社
偏光板
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ
21日前
マクセル株式会社
映像表示装置
14日前
新光電気工業株式会社
光導波路部品
1か月前
住友化学株式会社
光学積層体
1か月前
住友化学株式会社
偏光積層体
1か月前
新光電気工業株式会社
光導波路部品
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
22日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
21日前
株式会社リコー
光走査装置及び画像形成装置
21日前
株式会社タムロン
ズームレンズ及び撮像装置
29日前
レーザーテック株式会社
光学装置及び調整方法
21日前
スタンレー電気株式会社
透光性樹脂部材
29日前
続きを見る
他の特許を見る