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公開番号2025170064
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2025148198,2021107360
出願日2025-09-08,2021-06-29
発明の名称バイオマス材料含有シート
出願人株式会社コバヤシ
代理人個人
主分類B29C 51/02 20060101AFI20251107BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】
バイオマス材料含有シートを用いながらも、かつ低温でのインライン成型が可能であるバイオマス材料含有シートを提供すること。
【解決手段】
本発明は、成型工程と、被包装物充填工程と、シール工程とを、有し、前記成型工程と、前記被包装物充填工程と、前記シール工程とが1つのラインで行われるインライン成型方法であって、前記成型工程において、バイオマス材料含有シートを、凹部を有する形状に成型し、前記被包装物充填工程において、前記バイオマス材料含有シートの前記凹部に被包装物を充填し、前記シール工程において、前記被包装物が充填された前記凹部をフィルムでシールし、前記バイオマス材料含有シートは、バイオマス材料と、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物とから形成され、前記熱可塑性樹脂がランダム共重合体であり、前記熱可塑性樹脂の含有割合は、前記バイオマス材料含有シートの質量に対し、30質量%以上45質量%以下であり、JIS K 7191「プラスチック-荷重たわみ温度の試験方法」に準拠して測定された前記バイオマス材料含有シートの荷重たわみ温度が65℃以上80℃以下である、インライン成型方法でありうる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
成型工程と、被包装物充填工程と、シール工程とを、有し、前記成型工程と、前記被包装物充填工程と、前記シール工程とが1つのラインで行われるインライン成型方法であって、
前記成型工程において、バイオマス材料含有シートを、凹部を有する形状に成型し、
前記被包装物充填工程において、前記バイオマス材料含有シートの前記凹部に被包装物を充填し、
前記シール工程において、前記被包装物が充填された前記凹部をフィルムでシールし、
前記バイオマス材料含有シートは、バイオマス材料と、熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物とから形成され、前記熱可塑性樹脂がランダム共重合体であり、前記熱可塑性樹脂の含有割合は、前記バイオマス材料含有シートの質量に対し、30質量%以上45質量%以下であり、JIS K 7191「プラスチック-荷重たわみ温度の試験方法」に準拠して測定された前記バイオマス材料含有シートの荷重たわみ温度が65℃以上80℃以下である、インライン成型方法。
続きを表示(約 74 文字)【請求項2】
前記成型工程において、前記前記バイオマス材料含有シートを155℃以下で成型する、請求項1に記載のインライン成型方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、バイオマス材料含有シートに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
食料品等は、通常、包装容器などに収容された状態で流通している。近年、食料品等の包装には、蓋材と底材とがヒートシールされた包装容器が広く使用されている。このような包装容器は、通常、インラインで、ボトムシートのプラスチックシートから真空成型等により底材を成型し、成型された底材の凹部に食料品等内容物を充填し、底材の凹部をトップシートの蓋材で覆った後、底材と蓋材とをヒートシールして、内容物を密封するインライン成型によって製造されている。
【0003】
インライン成型は、ロール状のフラットシートを使用することで食料品等の包装を立体的な形状の容器とすることができるため、包装材料であるフラットシートの仕入れの省労力化、省スペース化が可能となる。また包装する時点でフラットシートを加熱成型するため衛生的で効率的に食料品等を包装できる。
【0004】
インライン成型で使用される底材及び蓋材は、石油資源由来の原材料から成型されたプラスチック成型品が使用されている。一方で、プラスチック成型品の製造過程及び廃棄過程で多大なエネルギーが消費され、発生する温室効果ガスによる地球温暖化や、プラスチック成型品の大量消費に伴う石油資源の枯渇が地球規模で長期的に取り組む重要な課題となっている。さらに、石油資源由来の原材料から成型されたプラスチック成型品が廃棄された際、自然環境では分解、崩壊し難く、長期にわたり自然の中に残存し、自然環境を汚染することが問題となっている。
【0005】
こうした背景のもと、近年、温暖化の原因となり得ない、あるいは自然環境の中で比較的速やかに分解し、自然環境に優しい新たな材料として、天然素材が着目され、生物由来の有機資源であるバイオマス材料をプラスチック成型品の原材料として活用することが検討されている。
【0006】
このようなバイオマス材料として、ポリ乳酸、澱粉、変性澱粉、セルロース等の天然素材の使用が提案されている。
【0007】
しかしながら、広範な用途にバイオマス材料を使用するためには、機械的特性、熱的特性、溶融加工性などが求められ、バイオマス材料の多くは、十分な物性を有さず、成型することが困難であった。
【0008】
そこで、物性や加工性を改善し、プラスチック成型品の製造に際し、石油資源由来の原材料の代替を可能とするため、バイオマスを原料としたポリ乳酸、バイオポリエチレン、澱粉、セルロースを、ポリオレフィン等の合成樹脂と複合材料化したものが提案されている(特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2001-64458号公報
特開2004-155842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
石油資源由来の前記問題を解決するために、包装容器の主要部分を占める底材にバイオマス材料を含有するシートを用いることが検討されている。しかし、従来、真空成型性の良いバイオマス材料が存在せず、また、インライン成型において、製品の充填や梱包を同じラインで行うことによる効率性及びスピード性を考慮すると、成形までのスピード性を向上させて効率性を良好なものとする観点から、成型温度155℃以下の低温での成型が要求されていたが、従来、シートの基材に用いられる樹脂の融点が高く低温インライン成型ができないという問題がある。
本発明は、バイオマス材料含有シートを用いながらも、かつ低温でのインライン成型が可能であるバイオマス材料含有シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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