TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025164099
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024067867
出願日
2024-04-19
発明の名称
法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持構造
出願人
株式会社エスイー
代理人
個人
主分類
E02D
17/20 20060101AFI20251023BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】法面の安定化の目的で、法面に沿って配列し、擁壁を構成する擁壁パネルを設置完了まで仮支持する墨出しブロックが擁壁パネルを支持する能力を失った場合等に備え、擁壁パネルの下に配置される梁に擁壁パネルを補助的に支持させる。
【解決手段】複数枚の全擁壁パネル5の下方寄りに対応した位置、またはその付近の地山に形成された支持面11と、全擁壁パネル5の下端との間に、全擁壁パネル5に跨り、下部に被支持面1Aを有し、全擁壁パネル5の荷重の少なくとも一部を負担可能な梁1を配置して全擁壁パネル5を梁1を介して支持面11に支持させ、頭部が擁壁パネル5に定着される補強材7の地中への定着が完了するまでの間、墨出しブロック4に支持された状態にある全擁壁パネル5を、支持面11に支持された梁1に補助的に支持させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
法面の上部に、軸方向を前記法面の上部に沿った方向に向けて配置され、前記法面に固定される墨出しブロックと、この墨出しブロックの下方に配置されて前記法面の上部に沿った方向に配列し、前記墨出しブロックに支持されながら、前記地山中に定着される補強材の前記法面から突出する頭部が定着される複数枚の擁壁パネルとを備える法面安定化擁壁において、
前記複数枚の全擁壁パネルの下方寄りに対応した位置、またはその付近の地山に形成された支持面と、前記全擁壁パネルの下端との間に、前記全擁壁パネルに跨り、下部に被支持面を有し、前記全擁壁パネルの荷重の少なくとも一部を負担可能な梁が配置されて前記全擁壁パネルが前記梁を介して前記支持面に支持され、
前記補強材の地中への定着が完了するまでの間、前記墨出しブロックに支持された状態にある前記全擁壁パネルが、前記支持面に支持された前記梁に補助的に支持されていることを特徴とする法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持構造。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
法面の上部に、軸方向を前記法面の上部に沿った方向に向けて配置され、前記法面に固定される墨出しブロックと、この墨出しブロックの下方に配置されて前記法面の上部に沿った方向に配列し、前記墨出しブロックに支持されながら、前記地山中に定着される補強材の前記法面から突出する頭部が定着される複数枚の擁壁パネルとを備える法面安定化擁壁において、
前記複数枚の全擁壁パネルの下方寄りに対応した位置、またはその付近の地山に形成された支持面と、前記全擁壁パネルの下端との間に、前記全擁壁パネルに跨り、下部に被支持面を有し、前記全擁壁パネルの荷重の少なくとも一部を負担可能な梁が配置されて前記全擁壁パネルが前記梁を介して前記支持面に支持され、
前記梁の前記被支持面と前記支持面との間に、下部に被支持面を有し、前記擁壁パネルの荷重の少なくとも一部を負担可能な支柱を持つ複数本の補助支持装置が設置され、
前記補強材の地中への定着が完了するまでの間、前記墨出しブロックに支持された状態にある前記全擁壁パネルが前記梁を介し、前記支持面に支持された前記補助支持装置に補助的に支持されていることを特徴とする法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持構造。
【請求項3】
前記梁は上部に前記全擁壁パネルの下端が接触する支持面を有することを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は法面の安定化の目的で、法面に沿って配列し、擁壁を構成する擁壁パネルを設置完了まで仮支持する墨出しブロックが擁壁パネルを支持する能力を失った場合等に備え、擁壁パネルの下に配置される梁に擁壁パネルを補助的に支持させる法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持構造に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
地山への掘削(切土)により形成された法面を崩落に対して安定化させる目的で、法面に沿って擁壁パネルを高さ方向に配列させて擁壁を構築する場合に、最上段に設置されるべき擁壁パネルの位置が決まっているような場合、擁壁パネルは上段側から下段側へ向かって設置されていくことになる。法面に最初に設置される最上段の擁壁パネルは切土される前の地山に支持されながら、法面に設置される。
【0003】
この場合、ある段の擁壁パネルを法面に設置するときに、その擁壁パネルを設置済みの上段側の擁壁パネルに支持させることができなければ、擁壁パネルはその下端において地山に支持されることになる。この関係で、設置すべき擁壁パネルの下端が位置する箇所の地山を残し、地山に水平面等の支持面を形成しながら、地山を掘削することが必要になる(特許文献1~特許文献5参照)。
【0004】
但し、擁壁パネルを上段側から下段側へ向かって設置する方法では、擁壁パネルは主に地山の支持面に支持された状態で位置決めされながら、法面に設置されるため、支持面の形成には正確さが要求される。支持面の形成に誤差があれば、擁壁パネルの設置に施工誤差を残し、擁壁パネルの幅方向に配列する擁壁パネルを整然と配列させることが難しくなるからである。
【0005】
特許文献4では上段分のプレキャスト板を貫通し、最終的にそのプレキャスト板を斜面(法面)に定着させる棒状補強材の軸力を調整する(増加させる)ことで、斜面に固定された一段目(上段分)のプレキャスト板の下に、二段目(下段分)のプレキャスト板の下端が法尻の段部に支持されたまま、二段目のプレキャスト板が一段目(上段分)のプレキャスト板に吊り下げられた状況を一時的に実現させている(段落0002、図1)。
【0006】
詳しく言えば、特許文献4では「(下段分)プレキャスト板による斜面補強の前に一時的に出現する素掘り状態の斜面が崩壊することを防止するために、上段分のプレキャスト板でのナット緊締工程におけるナットの締付け力を調整し、プレキャスト板を強制的に斜面に押さえつけること」をしている。
【0007】
この方法とは異なり、下段側の擁壁パネルを上段側の擁壁パネルに支持させながら、擁壁パネルを下向きに設置していくことを可能にする法面安定化擁壁とその構築方法を出願人は先に提案している(特許文献6参照)。
【0008】
この方法では法面の上部に、直下に配置される擁壁パネルを支持する能力を持つ墨出しブロックを擁壁パネルに先行して固定し、墨出しブロックに擁壁パネルを係合させることで、擁壁パネルを墨出しブロックに支持させている。
【0009】
但し、各擁壁パネルはそれ自体を厚さ方向に貫通する補強材が地中に埋設され、充填材の充填により地中に定着されることで、最終的に法面に固定された状態になり、その作業が終了するまでは、墨出しブロックが擁壁パネルを仮支持することになる。墨出しブロックは例えばその背面側から地山側へ突出する定着具が地山中に埋設されることで、法面に固定されるため(請求項1)、直下の擁壁パネルの設置から補強材の定着までの期間に亘り、擁壁パネルを支持し続ける能力を持つとは限らない。
【0010】
このため、補強材が完全に定着される前には、例えば地震動の発生等、何らかの原因で擁壁パネルを支持する墨出しブロックが補強材の地中への定着完了までの間、定着具が地山から抜け出すことで、擁壁パネルを支持し続ける能力を失い、擁壁パネルと共に落下する可能性がないとは言えない。定着具が地山から抜け出すことがないとしても、擁壁パネルが墨出しブロックから離脱し、墨出しブロックから落下する可能性もある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社エスイー
法面安定化擁壁における擁壁パネルの支持構造
6日前
株式会社大林組
定着装置、及び外ケーブルの架設方法
21日前
個人
バケット
6日前
個人
建物の不同沈下の修正方法
13日前
千代田工営株式会社
回転貫入杭
20日前
株式会社富田製作所
継手部構造
6日前
株式会社大林組
操縦装置
9日前
株式会社熊谷組
地盤改良方法
29日前
株式会社熊谷組
山留壁用親杭
26日前
日本車輌製造株式会社
建設機械
22日前
日立建機株式会社
建設機械
27日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
19日前
日立建機株式会社
作業機械
27日前
日立建機株式会社
作業機械
26日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
19日前
日立建機株式会社
建設機械
27日前
日立建機株式会社
作業機械
20日前
日立建機株式会社
作業機械
26日前
日立建機株式会社
作業車両
22日前
日立建機株式会社
作業機械
26日前
FKS株式会社
擁壁及び擁壁の築造方法
8日前
カナデビア株式会社
サクション基礎
27日前
鹿島建設株式会社
接続方法および接続構造
22日前
株式会社次世代一次産業実践所
登山道の施工装置
14日前
ライト工業株式会社
鉄筋保持用治具
27日前
株式会社三誠
建物の免震構造
13日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
26日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
26日前
JFEスチール株式会社
鋼管矢板の継手構造
27日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
26日前
株式会社竹内製作所
作業用車両
26日前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械
28日前
山形新興株式会社
建築物の基礎及び基礎成形型
21日前
清水建設株式会社
遮水層の構築方法
26日前
浙江工業大学
多機能土柱モデル装置及び使用方法
1か月前
個人
アンカーボルト支持装置
19日前
続きを見る
他の特許を見る