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公開番号2025154226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057109
出願日2024-03-29
発明の名称作業用車両
出願人株式会社竹内製作所
代理人めぶき弁理士法人
主分類E02F 9/00 20060101AFI20251002BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】狭い機器収納空間を圧迫することなく、複数の冷却対象機器を効率的に冷却することができるとともに、低コスト化にも寄与できる作業用車両を提供する。
【解決手段】油圧ポンプ66が吐出する圧油により作動する作業装置と、内部に形成されている機器収納空間60に、油圧ポンプ66及び当該油圧ポンプ66を駆動する電動モータ63を含む複数の機器が収納されている上部旋回体20と、を備える作業用車両であって、複数の機器には、複数の冷却対象機器(車載充電器61,電動モータ62、インバータ63,オイルクーラー64)と、当該複数の冷却対象機器を冷却するための1つの冷却ファン65と、が存在している。そして、複数の冷却対象機器は、冷却ファン65によって生成される冷却風が流通する冷却風流通路Aに沿って配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
油圧ポンプが吐出する圧油により作動する作業装置と、内部に形成されている機器収納空間に、前記油圧ポンプ及び当該油圧ポンプを駆動する電動モータを含む複数の機器が収納されている作業用車両本体と、を備える作業用車両であって、
前記複数の機器には、前記電動モータを含む複数の冷却対象機器と、当該複数の冷却対象機器を冷却するための1つの冷却ファンと、が含まれており、
前記複数の冷却対象機器は、前記冷却ファンによって生成される冷却風が流通する冷却風流通路に沿って配置されていることを特徴とする作業用車両。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の作業用車両において、
前記機器収納空間は、前記作業用車両本体の上面カバー、後面カバー、左側面カバー、右側面カバー及び前面カバーで囲まれた空間であり、
前記冷却風流通路は、前記左側面カバー及び前記右側面カバーのうちの一方の側面カバーに設けられている吸気口と他方の側面カバーに設けられている排気口との間に形成されることを特徴とする作業用車両。
【請求項3】
請求項2に記載の作業用車両において、
前記複数の冷却対象機器には、前記電動モータの他に、当該電動モータを制御するインバータと、前記圧油を冷却するオイルクーラーと、が含まれており、前記冷却風流通路を流通する冷却風の上流側から、前記電動モータ、前記インバータ、前記オイルクーラーの順で配置され、前記冷却ファンは、前記オイルクーラーと前記インバータとの間で、かつ、前記オイルクーラーに対向して配置されていることを特徴とする作業用車両。
【請求項4】
請求項3に記載の作業用車両において、
前記冷却ファンは、前記オイルクーラーに付属している冷却ファンであることを特徴とする作業用車両。
【請求項5】
請求項3に記載の作業用車両において、
前記後面カバーと前記電動モータ及び前記インバータとの間には、前記電動モータに電力を供給するバッテリパックが立設されているとともに、前記バッテリパックと前記前面カバーとの間には、前記電動モータ及び前記インバータが載置された状態で取り付けられているプレートが設けられており、
前記プレートは、前記機器収納空間における上下方向の中途部に位置し、当該プレートを境に、前記機器収納空間のうちの前記上面カバー、前記左側面カバー、前記右側面カバー、前記前面カバー及び前記バッテリパックで囲まれる空間を上部空間と下部空間とに仕切る仕切り板としての機能を有することを特徴とする作業用車両。
【請求項6】
請求項5に記載の作業用車両において、
前記プレートは、前記下部空間に存在する空気を前記冷却風流通路に流入させることができる開口部が形成されるように、前記バッテリパックと前記前面カバーとの間に設けられていることを特徴とする作業用車両。
【請求項7】
請求項3に記載の作業用車両において、
前記複数の冷却対象機器には、車載充電器がさらに含まれており、前記冷却風流通路を流通する冷却風の上流側から、前記車載充電器、前記電動モータ、前記インバータ、前記オイルクーラーの順で配置されていることを特徴とする作業用車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業用車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
作業用車両として油圧ショベルが知られている。油圧ショベルは、クローラ機構などを有する下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、上部旋回体に取り付けられており、バケットなどのアタッチメントの取り付けが可能な作業装置とを備えた構成となっている。
【0003】
このような油圧ショベルにおいて、近年、排気ガスを排出せず、騒音及び振動も大幅に低減する利点を有することから、エンジンの代わりに電動モータを搭載し、電動モータによって油圧ポンプを駆動する電動式の作業用車両が広く普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の作業用車両は、図示は省略するが、上部旋回体の内部に、油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動する電動モータと、電動モータを冷却する冷却ファン(第1冷却ファン)と、オイルクーラー(熱交換器)と、オイルクーラーを冷却する冷却ファン(第2冷却ファン)と、を備えている。
【0005】
特許文献1に記載の作業用車両においては、第1冷却ファンは電動モータの回転軸に取り付けられており、電動モータの回転に伴って第1冷却ファンが回転する。これによって吸気口から外気が冷却風として流入して、電動モータを冷却する。また、第2冷却ファンが回転することにより、吸気口から外気が冷却風として流入して、オイルクーラーを冷却するが、当該第2冷却ファンにより生成される冷却風は、電動モータの周囲にも導かれる。このため、第2冷却ファンは、オイルクーラーだけではなく電動モータの冷却を行う機能を有している。
【0006】
特許文献1に記載の作業用車両によれば、アイドリング時における電動モータの回転数の低下に伴って第1冷却ファンの冷却能力が低下した場合でも、第2冷却ファンによって生成される冷却風によって電動モータを冷却することができる。これにより、アイドリング時の電動モータに対する冷却能力の低下を抑えることができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5185082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
作業用車両としては、作業内容や作業現場の状況に応じて、より小型化された作業用車両の需要も多い。このような小型の作業用車両においては、各種機器を収納するための空間(以下では、機器収納空間と称することとする)が必然的に狭いものとなる。このため、電動モータ、インバータ、オイルクーラーの他、電動モータによって駆動される油圧ポンプ、電動モータに電力を供給するバッテリ、油圧ポンプから吐出される圧油を流通させるための配管、電気系統の配線ケーブルなどを機器収納空間内に高密度で収納せざるを得ない。従って、小型の作業用車両においては、機器収納空間を如何に有効利用するかが重要となる。
【0009】
一方、特許文献1に記載の作業用車両においては、上述したように、冷却ファンとしては、電動モータを冷却する冷却ファン(第1冷却ファン)と、オイルクーラーを冷却する冷却ファン(第2冷却ファン)との2つの冷却ファンを備えている。このため、小型の作業用車両においては、狭い機器収納空間が圧迫されるといった課題がある。また、2つの冷却ファンを備えることによってコストアップにも繋がるといった課題もある。
【0010】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、狭い機器収納空間を圧迫することなく、複数の冷却対象機器を効率的に冷却することができるとともに、低コスト化にも寄与できる作業用車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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