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公開番号
2025159600
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-21
出願番号
2024062302
出願日
2024-04-08
発明の名称
化粧シート、化粧材及び化粧シートの材料選択方法
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20251014BHJP(積層体)
要約
【課題】本開示は、複数の物性(耐傷性及び耐汚染性)を向上し、且つ該複数の物性を効率的に評価することができる化粧シート、化粧材及び化粧シートの材料選択方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態の化粧シート10は、ポリオレフィン又はポリエステル樹脂を用いて形成された基材層1と、基材層1上に形成された絵柄層2と、絵柄層2上に形成された接着層3と、接着層3上に形成された透明樹脂層4と、透明樹脂層4上に形成された表面保護層5と、を備える化粧シートであって、透明樹脂層4は、主成分がポリオレフィンであって造核剤を含み、ナノインデンテーション硬さが60MPa以上、複合弾性率が1.5GPa以上、且つ応力緩和度が0.2以下であり、表面保護層5は、ナノインデンテーション硬さが220MPa以上、複合弾性率が4.0GPa以上、且つ応力緩和度が0.15以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィン又はポリエステル樹脂を用いて形成された基材層と、前記基材層上に形成された絵柄層と、前記絵柄層上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された表面保護層と、を備える化粧シートであって、
前記透明樹脂層は、
主成分がポリオレフィンであって造核剤を含み、
ナノインデンテーション硬さが60MPa以上、複合弾性率が1.5GPa以上、且つ応力緩和度が0.2以下であり、
前記表面保護層は、
ナノインデンテーション硬さが220MPa以上、複合弾性率が4.0GPa以上、且つ応力緩和度が0.15以下である、
ことを特徴とする化粧シート。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記表面保護層は、主成分が紫外線硬化性樹脂である、
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記表面保護層の主成分である前記紫外線硬化性樹脂は、
官能基数が少なくとも4以上のウレタンアクリレートと、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記透明樹脂層における前記造核剤の含有量は、前記透明樹脂層全体の質量に対し0.1質量%以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
基材と、
前記基材の少なくとも一方の面に貼り合わされた請求項1から4のいずれか1項に記載の化粧シートと、を備える
ことを特徴とする化粧材。
【請求項6】
ポリオレフィン又はポリエステル樹脂を用いて形成された基材層と、前記基材層上に形成された絵柄層と、前記絵柄層上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された表面保護層と、を備える化粧シートの材料選択方法であって、
前記透明樹脂層を、ポリオレフィンを主成分とし造核剤を添加して形成し、ナノインデンテーション硬さを60MPa以上、複合弾性率を1.5GPa以上、且つ応力緩和度を0.2以下に設定し、
前記表面保護層において、ナノインデンテーション硬さを220MPa以上、複合弾性率を4.0GPa以上、且つ応力緩和度を0.15以下に設定する、
ことを特徴とする化粧シートの材料選択方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧シート、化粧材及び化粧シートの材料選択方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物の内外装や建具、家具等の表面等に使用される化粧シートは、近年の使用環境の多様化に伴い、高機能化への要望が高くなってきている。物性面では、耐傷性、耐汚染性、耐候性など、一部トレードオフとなる物性を両立するため、様々な工夫を施し、優れた性能の化粧シートが開発されている。例えば特許文献1には、耐傷性及び耐汚染性を化粧シートに付与するため、表面保護層に特定の粒子径による艶消し剤を添加することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-187378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
化粧シートは、近年、多岐の用途に展開しており、例えば床材への適用においては耐傷性、耐汚染性等の複数の物性向上とその安定性が課題になっている。
しかしながら、化粧シートにおいて上述の複数の物性を評価するには、多種多様の測定を実施する必要があり、作業が煩雑となっている。また化粧シートの作製時における材料処方、層構成を選定する上では、相当数の水準のサンプルに対し物性評価を行う必要があり、多くの時間を要する。
【0005】
本開示は、上記課題に着目してなされたものであり、複数の物性(耐傷性及び耐汚染性)を向上し、且つ該複数の物性を効率的に評価することができる化粧シート、化粧材及び化粧シートの材料選択方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様による化粧シートは、ポリオレフィン又はポリエステル樹脂を用いて形成された基材層と、前記基材層上に形成された絵柄層と、前記絵柄層上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された表面保護層と、を備える化粧シートであって、前記透明樹脂層は、主成分がポリオレフィンであって造核剤を含み、ナノインデンテーション硬さが60MPa以上、複合弾性率が1.5GPa以上、且つ応力緩和度が0.2以下であり、前記表面保護層は、ナノインデンテーション硬さが220MPa以上、複合弾性率が4.0GPa以上、且つ応力緩和度が0.15以下である、ことを特徴とする。
【0007】
また、本開示の一態様による化粧材は、基材と、前記基材の少なくとも一方の面に貼り合わされた請求項1から4のいずれか1項に記載の化粧シートと、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本開示の一態様による化粧シートの材料選択方法は、ポリオレフィン又はポリエステル樹脂を用いて形成された基材層と、前記基材層上に形成された絵柄層と、前記絵柄層上に形成された接着層と、前記接着層上に形成された透明樹脂層と、前記透明樹脂層上に形成された表面保護層と、を備える化粧シートの材料選択方法であって、前記透明樹脂層を、ポリオレフィンを主成分とし造核剤を添加して形成し、ナノインデンテーション硬さを60MPa以上、複合弾性率を1.5GPa以上、且つ応力緩和度を0.2以下に設定し、前記表面保護層において、ナノインデンテーション硬さを220MPa以上、複合弾性率を4.0GPa以上、且つ応力緩和度を0.15以下に設定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、複数の物性(耐傷性及び耐汚染性)を向上し、且つ該複数の物性を効率的に評価することができる化粧シート、化粧材及び化粧シートの材料選択方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る化粧シートの一例を模式的に示す断面図である。
本開示の一実施形態の変形例に係る化粧材の一例を模式的に示す断面図である。
ナノインデンテーション法による測定カーブを示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示について詳細に記述する。なお、図1は模式的に示した図であり、各部の大きさや形状等は理解を容易にするため適宜誇張して示している。例えば各層の厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに限定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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