TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025158842
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061752
出願日2024-04-05
発明の名称粉体塗料組成物、塗膜、塗装品および粉体塗料組成物の製造方法
出願人国立大学法人 東京大学,日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社,日本ペイントコーポレートソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類C09D 201/02 20060101AFI20251009BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】色別れを抑制できる粉体塗料組成物、この粉体塗料組成物を用いて形成された塗膜、この塗膜を備える塗装品、および粉体塗料組成物の製造方法を提供する。
【解決手段】
本発明の一の態様によれば、少なくとも第1粉体塗料10および第1粉体塗料10と色味が異なる第2粉体塗料20を含む粉体塗料組成物であって、第1粉体塗料10の表面10Aと第2粉体塗料20の表面20Aが、同じ帯電極性を有し、第1粉体塗料10および第2粉体塗料20が、それぞれ、塗料粉末11、21と、塗料粉末11、21の少なくとも一部を被覆するコーティング層12、22とを含み、コーティング層12、22は、カチオン性ポリマーを含むカチオン性ポリマー含有層12A、22Aおよびアニオン性ポリマーを含むアニオン性ポリマー含有層12B、22Bの少なくともいずれかを含む、粉体塗料組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも第1粉体塗料および前記第1粉体塗料と色味が異なる第2粉体塗料を含む粉体塗料組成物であって、
前記第1粉体塗料の表面と前記第2粉体塗料の表面が、同じ帯電極性を有し、
前記第1粉体塗料および前記第2粉体塗料が、それぞれ、塗料粉末と、前記塗料粉末の少なくとも一部を被覆するコーティング層とを含み、
各前記コーティング層は、カチオン性ポリマーを含むカチオン性ポリマー含有層およびアニオン性ポリマーを含むアニオン性ポリマー含有層の少なくともいずれかを含む、粉体塗料組成物。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
各前記コーティング層は、1以上の前記カチオン性ポリマー含有層と1以上の前記アニオン性ポリマー含有層が積層された部分を有する、請求項1に記載の粉体塗料組成物。
【請求項3】
各前記コーティング層は、前記カチオン性ポリマー含有層および前記アニオン性ポリマー含有層が交互に積層された部分を有する、請求項2に記載の粉体塗料組成物。
【請求項4】
前記第1粉体塗料の前記表面および前記第2粉体塗料の前記表面が、いずれも前記アニオン性ポリマー含有層の表面である、請求項1に記載の粉体塗料組成物。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか一項に記載された粉体塗料組成物を用いて形成された塗膜。
【請求項6】
被塗装物と、
前記被塗装物に形成された請求項5に記載の塗膜と
を備える、塗装品。
【請求項7】
少なくとも第1粉体塗料および前記第1粉体塗料と色味が異なる第2粉体塗料を含む粉体塗料組成物の製造方法であって、
第1塗料粉末の表面に、カチオン性ポリマーを含むカチオン性ポリマー含有層およびアニオン性ポリマーを含むアニオン性ポリマー含有層の少なくともいずれかを含み、かつ前記第1塗料粉末の少なくとも一部を被覆するコーティング層を形成して、第1粉体塗料を形成する工程と、
第2塗料粉末の表面に、カチオン性ポリマーを含むカチオン性ポリマー含有層およびアニオン性ポリマーを含むアニオン性ポリマー含有層の少なくともいずれかを含み、かつ前記第2塗料粉末の少なくとも一部を被覆するコーティング層を形成して、表面が前記第1粉体塗料の表面と同じ帯電極性を有する第2粉体塗料を形成する工程と、
前記第1粉体塗料および前記第2粉体塗料をドライブレンドする工程と、を備える、粉体塗料組成物の製造方法。
【請求項8】
前記第1粉体塗料の前記コーティング層および前記第2粉体塗料の前記コーティング層は、それぞれ、1以上の前記カチオン性ポリマー含有層と1以上の前記アニオン性ポリマー含有層が積層された部分を有する、請求項7に記載の粉体塗料組成物の製造方法。
【請求項9】
前記第1粉体塗料の前記コーティング層および前記第2粉体塗料の前記コーティング層は、それぞれ、前記カチオン性ポリマー含有層および前記アニオン性ポリマー含有層が、交互に積層された部分を有する、請求項8に記載の粉体塗料組成物の製造方法。
【請求項10】
前記第1粉体塗料の前記表面および前記第2粉体塗料の前記表面が、前記アニオン性ポリマー含有層の表面である、請求項7に記載の粉体塗料組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体塗料組成物、塗膜、塗装品および粉体塗料組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、塗料としては、有機溶剤を用いた液体塗料が用いられている。しかしながら、近年、揮発性有機化合物(VOC)排出抑制をはじめとした環境保全や、人々の健康に配慮する観点から、有機溶剤を含まない塗料である粉体塗料組成物が注目されている。
【0003】
粉体塗料組成物は、塗料粉末を用いるものであり、粉体塗料組成物をドライな状態で噴霧等により被塗装物に形成した後、焼き付けることによって、塗膜を形成するものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-161162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、粉体塗料組成物においては、異なる色味の2以上の粉体塗料を混合して、任意の色味への調色することが望まれている。しかしながら、色味が異なる2種以上の粉体塗料を含む粉体塗料組成物を用いて、被塗装物に塗膜を形成すると、均一に粉体塗料を混合したとしても、塗膜において色味が分かれてしまう、いわゆる色別れが生じるおそれがある。
【0006】
本発明は、前記問題を解決するためになされたものである。すなわち、色別れを抑制できる粉体塗料組成物、この粉体塗料組成物を用いて形成された塗膜、この塗膜を備える塗装品、および粉体塗料組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]少なくとも第1粉体塗料および前記第1粉体塗料と色味が異なる第2粉体塗料を含む粉体塗料組成物であって、前記第1粉体塗料の表面と前記第2粉体塗料の表面が、同じ帯電極性を有し、前記第1粉体塗料および前記第2粉体塗料が、それぞれ、塗料粉末と、前記塗料粉末の少なくとも一部を被覆するコーティング層とを含み、各前記コーティング層は、カチオン性ポリマーを含むカチオン性ポリマー含有層およびアニオン性ポリマーを含むアニオン性ポリマー含有層の少なくともいずれかを含む、粉体塗料組成物。
【0008】
[2]各前記コーティング層は、1以上の前記カチオン性ポリマー含有層と1以上の前記アニオン性ポリマー含有層が積層された部分を有する、前記[1]に記載の粉体塗料組成物。
【0009】
[3]各前記コーティング層は、前記カチオン性ポリマー含有層および前記アニオン性ポリマー含有層が、交互に積層された部分を有する、前記[2]に記載の粉体塗料組成物。
【0010】
[4]前記第1粉体塗料の前記表面および前記第2粉体塗料の前記表面が、いずれも前記アニオン性ポリマー含有層の表面である、前記[1]ないし[3]のいずれか一項に記載の粉体塗料組成物。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

国立大学法人 東京大学
ガス処理方法
24日前
国立大学法人 東京大学
担持金属触媒
1か月前
国立大学法人 東京大学
コンパレータ回路
28日前
国立大学法人 東京大学
ビーム追従システム
19日前
国立大学法人 東京大学
超音波モータシステム
2か月前
国立大学法人 東京大学
超音波モータシステム
2か月前
国立大学法人 東京大学
超音波モータシステム
2か月前
国立大学法人 東京大学
肝臓オルガノイド成熟培地
18日前
国立大学法人 東京大学
テラヘルツ帯同期検波回路
2か月前
国立大学法人 東京大学
推定装置、及びプログラム
1か月前
NTT株式会社
圧力センサ
1か月前
国立大学法人 東京大学
接着性細胞の浮遊培養用基材
24日前
国立大学法人 東京大学
読出回路及び磁気メモリ装置
1か月前
国立大学法人 東京大学
テラヘルツ波帯位相変調回路
2か月前
国立大学法人 東京大学
情報処理装置、及びプログラム
1か月前
国立大学法人 東京大学
ドローンを用いた配送システム
24日前
積水化学工業株式会社
酸素発生剤
1か月前
国立大学法人 東京大学
光デバイス及びコヒーレント受信器
1か月前
国立大学法人 東京大学
通信装置、制御方法、及びプログラム
18日前
古河電気工業株式会社
超電導モータ
2か月前
国立大学法人 東京大学
静電容量式センサ及びロボットシステム
2か月前
国立大学法人 東京大学
手指アシスト装置および関節動作支援方法
1か月前
太平洋セメント株式会社
セメント組成物
1か月前
国立大学法人 東京大学
学習プログラム、情報処理装置及び学習方法
13日前
国立大学法人 東京大学
ガス成分検知装置及びガス成分計測システム
1か月前
国立大学法人 東京大学
ロボット装置、ロボットの制御方法、プログラム
3日前
国立大学法人 東京大学
フラビウイルスに対するアプタマー及びその使用
17日前
三菱ケミカル株式会社
化合物及びその製造方法
1か月前
国立大学法人 東京大学
情報処理デバイス、情報処理方法及びプログラム
1か月前
国立大学法人 東京大学
プログラム、情報処理方法及び情報処理システム
1か月前
国立大学法人 東京大学
情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
1か月前
国立大学法人 東京大学
イオントラップ装置及びイオントラップシステム
20日前
NTT株式会社
通信システム、方法及びプログラム
24日前
NTT株式会社
通信システム、方法及びプログラム
24日前
国立大学法人 東京大学
タイムストレッチ分光装置及びタイムストレッチ分光法
1か月前
NTT株式会社
座屈剥離構造の予測装置および予測方法
24日前
続きを見る