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公開番号2025156261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025057139
出願日2025-03-28
発明の名称学習プログラム、情報処理装置及び学習方法
出願人国立大学法人 東京大学
代理人弁理士法人フィールズ国際特許事務所
主分類G06N 20/00 20190101AFI20251002BHJP(計算;計数)
要約【課題】将来の主要心血管イベントの起こりやすさを精度良く予測することを可能とする学習プログラム、情報処理装置及び学習方法を提供する。
【解決手段】第1人物の第1心電図情報と、第1人物の第1BNP値とを取得し、第1心電図情報と、第1BNP値とを含む第1教師データを生成し、第1教師データを学習させることによって第1学習モデルを生成し、第2人物の第2心電図情報と、第2人物の第2BNP値とを取得し、第2BNP値と第2人物に対応する係数とを用いることによって補正BNP値を算出し、第2心電図情報と、補正BNP値とを含む第2教師データを生成し、第2教師データを学習させることによって、第1学習モデルを構成する層のうちの少なくとも一部を含む第2学習モデルを生成する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
第1人物の第1心電図情報と、前記第1人物の第1BNP値とを取得し、
前記第1心電図情報と、前記第1BNP値とを含む第1教師データを生成し、
前記第1教師データを学習させることによって第1学習モデルを生成し、
第2人物の第2心電図情報と、前記第2人物の第2BNP値とを取得し、
前記第2BNP値と前記第2人物に対応する係数とを用いることによって補正BNP値を算出し、
前記第2心電図情報と、前記補正BNP値とを含む第2教師データを生成し、
前記第2教師データを学習させることによって、前記第1学習モデルを構成する層のうちの少なくとも一部を含む第2学習モデルを生成する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする学習プログラム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第1心電図情報は、前記第1人物の第1心電波形データと、前記第1心電波形データにおける電位差と、前記第1人物の心拍数とのうちの少なくともいずれか含み、
前記第2心電図情報は、前記第2人物の第2心電波形データと、前記第2心電波形データにおける電位差と、前記第2人物の心拍数とのうちの少なくともいずれか含む、ことを特徴とする請求項1に記載の学習プログラム。
【請求項3】
前記第2学習モデルは、前記第1学習モデルを構成する複数の層のうちの先頭から所定数の層と、前記所定数の層からの出力を入力とする他の層とを含む学習モデルである、ことを特徴とする請求項1に記載の学習プログラム。
【請求項4】
前記第2学習モデルを生成する処理では、前記他の層におけるパラメータを学習する、ことを特徴とする請求項3に記載の学習プログラム。
【請求項5】
前記第1学習モデルを生成する処理では、複数の第1学習モデルを生成し、
前記他の層は、複数の第1学習モデルのそれぞれにおける前記所定数の層からの出力を入力とする、ことを特徴とする請求項3に記載の学習プログラム。
【請求項6】
前記第1心電図情報と前記第1BNP値とを取得する処理では、前記第1人物の第1年齢を取得し、
前記第1教師データを生成する処理では、前記第1年齢を含む前記第1教師データを生成し、
前記第1学習モデルを生成する処理では、前記第1年齢を含む前記第1教師データを学習させることによって前記第1学習モデルを生成し、
前記第2心電図情報と前記第2BNP値とを取得する処理では、前記第2人物の第2年齢を取得し、
前記第2教師データを生成する処理では、前記第2年齢を含む前記第2教師データを生成し、
前記第2学習モデルを生成する処理では、前記第2年齢を含む前記第2教師データを学習させることによって前記第2学習モデルを生成する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の学習プログラム。
【請求項7】
前記第1教師データを生成する処理では、
アークタンジェントを用いることによって前記第1BNP値を変換し、
前記第1心電図情報と、変換した前記第1BNP値とを含む前記第1教師データを生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の学習プログラム。
【請求項8】
さらに、前記第2人物における主要心血管イベントの発症状況に応じて、前記第2人物に対応する係数を特定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1に記載の学習プログラム。
【請求項9】
前記係数を特定する処理では、前記第2心電図情報が測定されたタイミングから所定の期間内において前記第2人物が前記主要心血管イベントを発症した場合、前記係数として第1係数を特定し、前記所定の期間内において前記第2人物が前記主要心血管イベントを発症しなかった場合、前記係数として前記第1係数よりも小さい第2係数を特定する、ことを特徴とする請求項8に記載の学習プログラム。
【請求項10】
前記係数を特定する処理では、前記第2心電図情報が測定されたタイミングから所定の期間内において前記第2人物が前記主要心血管イベントを発症した場合、前記係数として第1係数を特定し、前記所定の期間よりも短い期間内において前記第2人物が前記主要心血管イベントを発症した場合、前記係数として前記第1係数よりも大きい第3係数を特定する、ことを特徴とする請求項8に記載の学習プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、学習プログラム、情報処理装置及び学習方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、対象者(患者)の心電波形データや心拍数等を用いることによって、対象者における心不全の悪化状況の判定が行われる場合がある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7075611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、医療の現場では、例えば、対象者の心電波形データや心拍数等を用いることによって、対象者における将来の主要心血管イベント(MACE:Major Adverse Cardiovascular Events)の起こりやすさを精度良く予測することが求められている。
【0005】
そこで、本開示の目的は、将来の主要心血管イベントの起こりやすさを精度良く予測することを可能とする学習プログラム、情報処理装置及び学習方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における学習プログラムは、第1人物の第1心電図情報と、前記第1人物の第1BNP値とを取得し、前記第1心電図情報と、前記第1BNP値とを含む第1教師データを生成し、前記第1教師データを学習させることによって第1学習モデルを生成し、第2人物の第2心電図情報と、前記第2人物の第2BNP値とを取得し、前記第2BNP値と前記第2人物に対応する係数とを用いることによって補正BNP値を算出し、前記第2心電図情報と、前記補正BNP値とを含む第2教師データを生成し、前記第2教師データを学習させることによって、前記第1学習モデルを構成する層のうちの少なくとも一部を含む第2学習モデルを生成する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明における学習プログラム、情報処理装置及び学習方法によれば、将来の主要心血管イベントの起こりやすさを精度良く予測することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成例を示す図である。
図2は、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成例を示す図である。
図3は、第1の実施の形態の概略を説明する図である。
図4は、第1の実施の形態の概略を説明する図である。
図5は、第1の実施の形態における学習処理等の概略を説明する図である。
図6は、第1の実施の形態における学習処理等の概略を説明する図である。
図7は、第1の実施の形態における学習処理等の概略を説明する図である。
図8は、第1の実施の形態における学習処理等の概略を説明する図である。
図9は、第1の実施の形態における学習処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図10は、第1の実施の形態における学習処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図11は、第1の実施の形態における学習処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図12は、第1の実施の形態における学習処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図13は、第1の実施の形態における学習処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図14は、第1の実施の形態における推定処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図15は、第1の実施の形態における学習モデルMD1の構成の具体例を説明する図である。
図16は、第1の実施の形態における学習モデルMD2の構成の具体例を説明する図である。
図17は、第1の実施の形態における学習処理の効果について説明する図である。
図18は、第1の実施の形態における学習処理の効果について説明する図である。
図19は、第1の変形例における学習処理等の概略を説明する図である。
図20は、第1の変形例における学習処理等の概略を説明する図である。
図21は、第1の変形例における学習処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図22は、第1の変形例における推定処理の詳細を説明するフローチャート図である。
図23は、第1の変形例における学習モデルMD1の構成の具体例を説明する図である。
図24は、第1の変形例における学習処理の効果について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる説明は限定的な意味に解釈されるべきではなく、特許請求の範囲に記載の主題を限定するものではない。また、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することがなく様々な変更や置換や改変をすることができる。また、異なる実施の形態を適宜組み合わせることができる。
【0010】
[第1の実施の形態における情報処理システム10の構成例]
初めに、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成例について説明を行う。図1及び図2は、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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