TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025136352
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034866
出願日
2024-03-07
発明の名称
セメント組成物
出願人
太平洋セメント株式会社
,
国立大学法人 東京大学
,
学校法人東京理科大学
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
C04B
28/00 20060101AFI20250911BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】十分な強度を発現可能なセメント組成物を提供すること。
【解決手段】酸化カルシウム、二酸化ケイ素及び炭酸カルシウムを含むセメント組成物であって、
炭酸カルシウムがカルサイト、アラゴナイト及びバテライトを含み、
カルサイト(C)とバテライト(V)との質量比[(V)/(C)]が0.2~1.1であり、
炭酸化度が70質量%以下である、
セメント組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸化カルシウム、二酸化ケイ素及び炭酸カルシウムを含むセメント組成物であって、
炭酸カルシウムがカルサイト、アラゴナイト及びバテライトを含み、
カルサイト(C)とバテライト(V)との質量比[(V)/(C)]が0.2~1.1であり、
炭酸化度が70質量%以下である、
セメント組成物。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
カルサイト(C)とアラゴナイト(A)との質量比[(A)/(C)]が0.04~0.3である、請求項1記載のセメント組成物。
【請求項3】
カルサイトの含有量が炭酸カルシウム中に46~80質量%である、請求項1又は2記載のセメント組成物。
【請求項4】
セメント質硬化体又はその廃材に由来するものである、請求項1又は2記載のセメント組成物。
【請求項5】
請求項1又は2記載のセメント組成物と水とを混合し、混合物を加圧成形して成形体を作製する第1の工程と、
成形体を養生する第2の工程
を含む、硬化体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
建設分野で利用されている無機材料硬化体は、酸化カルシウム、二酸化ケイ素及び酸化アルミニウムを含むセメント質硬化体であることが多い。このようなセメント質硬化体としては、例えば、コンクリートやモルタルを挙げることができる。コンクリートやモルタルの製造にはセメント組成物が不可欠であるが、セメント組成物の生産時には石灰石の主成分である炭酸カルシウムの分解等によって多くの二酸化炭素が排出されるため、セメント組成物の代替材料が検討されている。
【0003】
例えば、セメント組成物の代替材料として廃コンクリートの再利用が検討され、廃コンクリートを破砕して圧縮成形を行うことで、骨材の選別や分別等を行わずに、十分な強度を有する硬化体を再生できることが報告されている(非特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
酒井 雄也 他、土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)、Vol.72、No.1、p.32-40(2016)
酒井 雄也 他、土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)、Vol.76、No.4、p.306-314(2020)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらの方法により廃コンクリートの粉砕物から硬化体を製造しても強度は一般的なコンクリートよりも低く、まだ改善の余地が残されている。
本発明の課題は、十分な強度を発現可能なセメント組成物及びそれを用いた硬化体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題に鑑み種々検討した結果、酸化カルシウム、二酸化ケイ素及び炭酸カルシウムを含むセメント組成物のうち、カルサイトとバテライトという炭酸カルシウムの結晶多形を特定の質量比で含み、かつ炭酸化度が特定値以下であるセメント組成物が、高い成形圧力を要せずとも、十分な強度を有する硬化体を形成できることを見出した。
【0007】
即ち、本発明は、次の〔1〕~〔5〕を提供するものである。
〔1〕 酸化カルシウム、二酸化ケイ素及び炭酸カルシウムを含むセメント組成物であって、
炭酸カルシウムがカルサイト、アラゴナイト及びバテライトを含み、
カルサイト(C)とバテライト(V)との質量比[(V)/(C)]が0.2~1.1であり、
炭酸化度が70質量%以下である、
セメント組成物。
〔2〕 カルサイト(C)とアラゴナイト(A)との質量比[(A)/(C)]が0.04~0.3である、前記〔1〕記載のセメント組成物。
〔3〕 カルサイトの含有量が炭酸カルシウム中に46~80質量%である、前記〔1〕又は〔2〕記載のセメント組成物。
〔4〕 セメント質硬化体又はその廃材に由来するものである、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一に記載のセメント組成物。
〔5〕 前記〔1〕~〔4〕のいずれか一に記載のセメント組成物と水とを混合し、混合物を加圧成形して成形体を作製する第1の工程と、
成形体を養生する第2の工程
を含む、硬化体の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、十分な強度を発現可能なセメント組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<セメント組成物>
(化学組成)
本発明のセメント組成物は、酸化カルシウム、二酸化ケイ素及び炭酸カルシウムを含有するものである。本発明のセメント組成物は、上記した3種以外の無機化合物を含んでいてもよい。例えば、酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、ケイ酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミン酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、シリカゲル、アルミナゲル、酸化マグネシウム、酸化鉄を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0010】
本発明のセメント組成物中の酸化カルシウムの含有量は、25~65質量%が好ましく、30~60質量%がより好ましく、30~55質量%が更に好ましく、35~50質量%がより更に好ましい。
本発明のセメント組成物中の二酸化ケイ素の含有量は、5~30質量%が好ましく、8~25質量%がより好ましく、12~20質量%が更に好ましい。
本発明のセメント組成物中の炭酸カルシウムの含有量は、30~60質量%が好ましく、30~55質量%がより好ましく、35~50質量%が更に好ましい。
なお、上記した3種以外の無機化合物の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
吸収材
1日前
個人
水質浄化剤
1日前
個人
空気清浄材
1日前
個人
振動吸収材
1日前
東ソー株式会社
焼結体
3日前
東ソー株式会社
焼結体
3日前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
4か月前
株式会社トクヤマ
水硬性組成物
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
22日前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
1か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
5か月前
東ソー株式会社
焼結体の製造方法
5か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
5か月前
太平洋マテリアル株式会社
膨張材
1か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板
2か月前
太平洋マテリアル株式会社
裏込め材
1か月前
花王株式会社
吹付工法
5か月前
花王株式会社
空洞充填材
4か月前
有限会社林製作所
無機質成形体
3か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
樹脂モルタル
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
吹付モルタル
29日前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
日本電気硝子株式会社
光学部材の製造方法
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
ノリタケ株式会社
焼成用治具
1か月前
太平洋マテリアル株式会社
セメント組成物
1か月前
愛媛県
釉薬組成物
3か月前
株式会社トクヤマ
窒化ケイ素基板の製造方法
4か月前
花王株式会社
吹付用水硬性組成物
5か月前
花王株式会社
水硬性組成物用分散剤
5か月前
デンカ株式会社
モルタル材料
29日前
花王株式会社
水硬性組成物用添加剤
4か月前
花王株式会社
水硬性組成物用混和剤
5か月前
株式会社トクヤマ
改質フライアッシュの製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る