TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025154147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056996
出願日2024-03-29
発明の名称ペロブスカイト太陽電池の製造方法、及びペロブスカイト前駆体液
出願人株式会社カネカ
代理人個人,個人
主分類H10K 30/50 20230101AFI20251002BHJP()
要約【課題】光電変換層と正孔輸送層とを同時に形成でき、且つ光電変換効率に優れるペロブスカイト太陽電池を製造できるペロブスカイト太陽電池の製造方法、及び前述の製造方法において好適に用いられるペロブスカイト前駆体液を提供すること。
【解決手段】ペロブスカイト前駆体と、下記式(1):
(HO)2P(=O)-(Ph)n-Cbz (1)
(式(1)中、Phは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、及び/又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニレン基であり、Cbzは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群より選択される1以上の基で置換されていてもよい9H-カルバゾール-9-イル基であり、nが、1以上10以下の整数である。)
で表されるカルバゾール化合物とを含むペロブスカイト前駆体液を用いて、ペロブスカイト太陽電池を製造する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
板状、又はシート状の基材の一主面に形成された第1電極層にペロブスカイト前駆体液を塗工する工程と、
前記ペロブスカイト前駆体液の塗膜から前記溶媒を揮発させることでペロブスカイト化合物の結晶を生成する工程と、
を備え、
前記ペロブスカイト前駆体液が、光電変換を行うペロブスカイト化合物を形成するペロブスカイト前駆体と、
下記式(1):
(HO)

P(=O)-(Ph)

-Cbz (1)
(式(1)中、Phは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、及び/又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニレン基であり、Cbzは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群より選択される1以上の基で置換されていてもよい9H-カルバゾール-9-イル基であり、nが、1以上10以下の整数である。)
で表されるカルバゾール化合物とを含む、ペロブスカイト太陽電池の製造方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記ペロブスカイト太陽電池が、
前記基材と、
前記基材の一主面に積層される前記第1電極層と、
前記第1電極層に積層される正孔輸送層と、
前記正孔輸送層に積層され、前記ペロブスカイト化合物を含む光電変換層と、
前記光電変換層に積層される前記パッシベーション層と、
前記パッシベーション層に積層される電子輸送層と、
前記電子輸送層に積層される第2電極層と、
を備える、請求項1に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法。
【請求項3】
前記ペロブスカイト前駆体液が、さらに、パッシベーション層形成用材料を含む、請求項1に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法。
【請求項4】
前記nが1である、請求項1に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法。
【請求項5】
前記Phが、p-フェニレン基である、請求項1に記載のペロブスカイト太陽電池の製造方法。
【請求項6】
光電変換を行うペロブスカイト化合物を形成するペロブスカイト前駆体と、
下記式(1):
(HO)

P(=O)-(Ph)

-Cbz (1)
(式(1)中、Phは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、及び/又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニレン基であり、Cbzは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群より選択される1以上の基で置換されていてもよい9H-カルバゾール-9-イル基であり、nが、1以上10以下の整数である。)
で表されるカルバゾール化合物とを含む、ペロブスカイト前駆体液。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペロブスカイト太陽電池の製造方法、及びペロブスカイト前駆体液に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
環境負荷が小さいエネルギー源として、太陽電池の利用が拡大している。太陽電池の一種として、正孔輸送層、ペロブスカイト化合物を主体とする光電変換層、及び電子輸送層を有するペロブスカイト太陽電池が知られている。かかる太陽電池において、光電変換層の界面の欠陥に起因するキャリアの再結合損失を抑制するために光電変換層の欠陥を補修するパッシベーション層を設けることがある。ペロブスカイト化合物の欠陥を補修するパッシベーション材料(不動態化剤)として、イオン化してペロブスカイト化合物の欠陥に結合する有機材料を用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
光電変換層と正孔輸送層とを別々に形成し、且つ光電変換層を形成してからパッシベーション層を形成すると、太陽電池の製造工程が複雑化し、製造コスト上昇を招く。これに対して、特許文献1には、ペロブスカイト化合物を形成する前駆体とパッシベーション材料とを溶媒に溶解したペロブスカイト前駆体液の塗工、及び溶媒の除去により光電変換層とパッシベーション層とを同時に形成することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2017-501576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ペロブスカイト化合物を主体とする光電変換層と、正孔輸送層との同時形成については検討されていない。
【0006】
そこで、本発明は、光電変換層と正孔輸送層とを同時に形成でき、且つ光電変換効率に優れるペロブスカイト太陽電池を製造できるペロブスカイト太陽電池の製造方法、及び前述の製造方法において好適に用いられるペロブスカイト前駆体液を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るペロブスカイト太陽電池の製造方法は、
板状、又はシート状の基材の一主面に形成された第1電極層にペロブスカイト前駆体液を塗工する工程と、
ペロブスカイト前駆体液の塗膜から溶媒を揮発させることでペロブスカイト化合物の結晶を生成する工程と、
を備え、
ペロブスカイト前駆体液が、光電変換を行うペロブスカイト化合物を形成するペロブスカイト前駆体と、
下記式(1):
(HO)

P(=O)-(Ph)

-Cbz (1)
(式(1)中、Phは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、及び/又は炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニレン基であり、Cbzは、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、及びハロゲン原子からなる群より選択される1以上の基で置換されていてもよい9H-カルバゾール-9-イル基であり、nが、1以上10以下の整数である。)
で表されるカルバゾール化合物とを含む、ペロブスカイト太陽電池の製造方法である。
【0008】
上記のペロブスカイト太陽電池の製造方法において、ペロブスカイト太陽電池が、
前述の基材と、
前述の基材の一主面に積層される第1電極層と、
第1電極層に積層される正孔輸送層と、
正孔輸送層に積層され、ペロブスカイト化合物を含む光電変換層と、
光電変換層に積層されるパッシベーション層と、
パッシベーション層に積層される電子輸送層と、
電子輸送層に積層される第2電極層と、
を備えていてもよい。
【0009】
上記のペロブスカイト太陽電池の製造方法において、ペロブスカイト前駆体液が、さらに、パッシベーション層形成用材料を含んでいてもよい。
【0010】
上記のペロブスカイト太陽電池の製造方法において、nが1であってよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社カネカ
飲料
1か月前
株式会社カネカ
飲料
1か月前
株式会社カネカ
抗菌剤
1か月前
株式会社カネカ
医療用具
1か月前
株式会社カネカ
積層装置
1か月前
株式会社カネカ
二次電池
2か月前
株式会社カネカ
塗布装置
1か月前
株式会社カネカ
電解装置
2か月前
株式会社カネカ
製膜装置
1か月前
株式会社カネカ
製膜装置
1か月前
株式会社カネカ
カテーテル
27日前
株式会社カネカ
カテーテル
1か月前
株式会社カネカ
カテーテル
1か月前
株式会社カネカ
カテーテル
29日前
株式会社カネカ
カテーテル
28日前
株式会社カネカ
カテーテル
28日前
株式会社カネカ
カテーテル
28日前
株式会社カネカ
カテーテル
1か月前
株式会社カネカ
カテーテル
28日前
株式会社カネカ
汎用かつら
1か月前
株式会社カネカ
ヘルメット
1か月前
株式会社カネカ
正極活物質
1か月前
株式会社カネカ
生体内留置具
1か月前
株式会社カネカ
濃縮システム
2か月前
株式会社カネカ
製造システム
2か月前
株式会社カネカ
光学フィルム
2か月前
株式会社カネカ
樹脂チューブ
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社カネカ
製造システム
2か月前
株式会社カネカ
生体内留置具
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
株式会社カネカ
酵母含有菓子
29日前
株式会社カネカ
シーリング材
27日前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社カネカ
蓄冷材組成物
2か月前
株式会社カネカ
医療用具セット
1か月前
続きを見る