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公開番号
2025156159
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025052926
出願日
2025-03-27
発明の名称
表示装置
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
H10K
50/19 20230101AFI20251002BHJP()
要約
【課題】信頼性の高い表示装置を提供する。
【解決手段】第1の副画素及び第2の副画素を有する画素が設けられた表示装置であって、第1の副画素の面積は、第2の副画素の面積より小さく、第1の副画素は、タンデム型の第1の発光デバイスを有し、第2の副画素は、タンデム型の第2の発光デバイスを有し、第1の発光デバイスの有する各発光層は、それぞれ、発光中心物質と、π電子不足型複素芳香環を有する第1の有機化合物と、電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有する第2の有機化合物と、を有し、第1の有機化合物及び第2の有機化合物の少なくともいずれか一は重水素を含み、第2の発光デバイスの有する各発光層は、第1の発光デバイスの有する各発光層とは異なる色相の発光を呈する、表示装置を提供する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の副画素及び第2の副画素を有する画素が設けられた表示装置であって、
前記第1の副画素の面積は、前記第2の副画素の面積より小さく、
前記第1の副画素は、第1の発光デバイスを有し、
前記第2の副画素は、第2の発光デバイスを有し、
前記第1の発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、第1の中間層、第1の発光層、及び第2の発光層を有し、
前記第1の中間層は前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、前記第1の電極と前記第1の中間層との間に位置し、
前記第2の発光層は、前記第1の中間層と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、第1の発光中心物質と第1の有機化合物と第2の有機化合物と、を有し、
前記第2の発光層は、第2の発光中心物質と第3の有機化合物と第4の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第3の有機化合物はπ電子不足型複素芳香環を有し、
前記第2の有機化合物と前記第4の有機化合物はπ電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有し、
前記第1の有機化合物、前記第2の有機化合物、前記第3の有機化合物、及び前記第4の有機化合物の少なくともいずれか一は重水素を含み、
前記第1の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第2の発光デバイスは、第3の電極、第4の電極、第2の中間層、第3の発光層、及び第4の発光層を有し、
前記第2の中間層は前記第3の電極と前記第4の電極との間に位置し、
前記第3の発光層は、前記第3の電極と前記第2の中間層との間に位置し、
前記第4の発光層は、前記第2の中間層と前記第4の電極との間に位置し、
前記第3の発光層及び前記第4の発光層は、第1の発光層及び前記第2の発光層とは異なる色相の発光を呈する、表示装置。
続きを表示(約 4,300 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記第3の発光層は、第3の発光中心物質と第5の有機化合物と第6の有機化合物と、を有し、
前記第4の発光層は、第4の発光中心物質と第7の有機化合物と第8の有機化合物と、を有し、
前記第5の有機化合物と前記第7の有機化合物はπ電子不足型複素芳香環を有し、
前記第6の有機化合物と前記第8の有機化合物はπ電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有し、
前記第3の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第4の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下である、表示装置。
【請求項3】
第1の副画素、第2の副画素及び第3の副画素を有する画素が設けられた表示装置であって、
前記第1の副画素の面積は、前記第2の副画素の面積より小さく、
前記第2の副画素の面積は、前記第3の副画素の面積より小さく、
前記第1の副画素は、第1の発光デバイスを有し、
前記第2の副画素は、第2の発光デバイスを有し、
前記第3の副画素は、第3の発光デバイスを有し、
前記第1の発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、第1の中間層、第1の発光層、及び第2の発光層を有し、
前記第1の中間層は前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、前記第1の電極と前記第1の中間層との間に位置し、
前記第2の発光層は、前記第1の中間層と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、第1の発光中心物質と第1の有機化合物と第2の有機化合物と、を有し、
前記第2の発光層は、第2の発光中心物質と第3の有機化合物と第4の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第3の有機化合物はπ電子不足型複素芳香環を有し、
前記第2の有機化合物と前記第4の有機化合物はπ電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有し、
前記第1の有機化合物、前記第2の有機化合物、前記第3の有機化合物、及び前記第4の有機化合物の少なくともいずれか一は重水素を含み、
前記第1の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第2の発光デバイスは、第3の電極、第4の電極、第2の中間層、第3の発光層、及び第4の発光層を有し、
前記第2の中間層は前記第3の電極と前記第4の電極との間に位置し、
前記第3の発光層は、前記第3の電極と前記第2の中間層との間に位置し、
前記第4の発光層は、前記第2の中間層と前記第4の電極との間に位置し、
前記第3の発光層は、第3の発光中心物質と第5の有機化合物と第6の有機化合物と、を有し、
前記第4の発光層は、第4の発光中心物質と第7の有機化合物と第8の有機化合物と、を有し、
前記第5の有機化合物と前記第7の有機化合物はπ電子不足型複素芳香環を有し、
前記第6の有機化合物と前記第8の有機化合物はπ電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有し、
前記第3の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第4の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第3の発光層及び前記第4の発光層は、前記第1の発光層及び前記第2の発光層とは異なる色相の発光を呈し、
前記第3の発光デバイスは、第5の電極、第6の電極、第3の中間層、第5の発光層、及び第6の発光層を有し、
前記第3の中間層は前記第5の電極と前記第6の電極との間に位置し、
前記第5の発光層は、前記第5の電極と前記第3の中間層との間に位置し、
前記第6の発光層は、前記第3の中間層と前記第6の電極との間に位置し、
前記第5の発光層及び前記第6の発光層は、前記第1の発光層、前記第2の発光層、前記第3の発光層、前記第4の発光層とは異なる色相の発光を呈する、表示装置。
【請求項4】
第1の副画素、第2の副画素及び第3の副画素を有する画素が設けられた表示装置であって、
前記第1の副画素の面積及び前記第2の副画素の面積は、それぞれ前記第3の副画素の面積より小さく、
前記第1の副画素は、第1の発光デバイスを有し、
前記第2の副画素は、第2の発光デバイスを有し、
前記第3の副画素は、第3の発光デバイスを有し、
前記第1の発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、第1の中間層、第1の発光層、及び第2の発光層を有し、
前記第1の中間層は前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、前記第1の電極と前記第1の中間層との間に位置し、
前記第2の発光層は、前記第1の中間層と前記第2の電極との間に位置し、
前記第1の発光層は、第1の発光中心物質と第1の有機化合物と第2の有機化合物と、を有し、
前記第2の発光層は、第2の発光中心物質と第3の有機化合物と第4の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第3の有機化合物はπ電子不足型複素芳香環を有し、
前記第2の有機化合物と前記第4の有機化合物はπ電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有し、
前記第1の有機化合物、前記第2の有機化合物、前記第3の有機化合物、及び前記第4の有機化合物の少なくともいずれか一は重水素を含み、
前記第1の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第2の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第2の発光デバイスは、第3の電極、第4の電極、第2の中間層、第3の発光層、及び第4の発光層を有し、
前記第2の中間層は前記第3の電極と前記第4の電極との間に位置し、
前記第3の発光層は、前記第3の電極と前記第2の中間層との間に位置し、
前記第4の発光層は、前記第2の中間層と前記第4の電極との間に位置し、
前記第3の発光層は、第3の発光中心物質と第5の有機化合物と第6の有機化合物と、を有し、
前記第4の発光層は、第4の発光中心物質と第7の有機化合物と第8の有機化合物と、を有し、
前記第5の有機化合物と前記第7の有機化合物はπ電子不足型複素芳香環を有し、
前記第6の有機化合物と前記第8の有機化合物はπ電子過剰型複素芳香環または芳香族アミン骨格を有し、
前記第5の有機化合物、前記第6の有機化合物、前記第7の有機化合物、及び前記第8の有機化合物の少なくともいずれか一は重水素を含み、
前記第3の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長と、前記第4の発光中心物質の発光スペクトルにおける最大ピーク波長の差は、30nm以下であり、
前記第3の発光層及び前記第4の発光層は、前記第1の発光層及び前記第2の発光層とは異なる色相の発光を呈し、
前記第3の発光デバイスは、第5の電極、第6の電極、第3の中間層、第5の発光層、及び第6の発光層を有し、
前記第3の中間層は前記第5の電極と前記第6の電極との間に位置し、
前記第5の発光層は、前記第5の電極と前記第3の中間層との間に位置し、
前記第6の発光層は、前記第3の中間層と前記第6の電極との間に位置し、
前記第5の発光層及び前記第6の発光層は、前記第1の発光層、前記第2の発光層、前記第3の発光層、前記第4の発光層とは異なる色相の発光を呈する、表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物は第1の励起錯体を形成する組み合わせであり、
前記第3の有機化合物と前記第4の有機化合物は第2の励起錯体を形成する組み合わせである、表示装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1の有機化合物の最低三重項励起準位と前記第2の有機化合物の最低三重項励起準位との差が0.30eV以下であり、
前記第3の有機化合物の最低三重項励起準位と前記第4の有機化合物の最低三重項励起準位との差が0.30eV以下である、表示装置。
【請求項7】
請求項5において、
前記第1の励起錯体の短波長側の発光端が、前記第1の発光中心物質の長波長側の吸収端よりも短波長に位置し、
前記第2の励起錯体の短波長側の発光端が、前記第2の発光中心物質の長波長側の吸収端よりも短波長に位置する、表示装置。
【請求項8】
請求項5において、
前記第1の励起錯体の発光スペクトルのピークのエネルギーは、前記第1の発光中心物質の発光スペクトルのピークのエネルギーよりも高く、且つ
前記第1の励起錯体の発光スペクトルのピークのエネルギーと、前記第1の発光中心物質の発光スペクトルのピークのエネルギーとの差が0.35eV以下であり、
前記第2の励起錯体の発光スペクトルのピークのエネルギーは、前記第2の発光中心物質の発光スペクトルのピークのエネルギーよりも高く、且つ
前記第2の励起錯体の発光スペクトルのピークのエネルギーと、前記第2の発光中心物質の発光スペクトルのピークのエネルギーとの差が0.35eV以下である、表示装置。
【請求項9】
請求項2乃至請求項4のいずれか一において、
前記第5の有機化合物と前記第6の有機化合物は第3の励起錯体を形成する組み合わせであり、
前記第7の有機化合物と前記第8の有機化合物は第4の励起錯体を形成する組み合わせである、表示装置。
【請求項10】
請求項9において、
前記第5の有機化合物の最低三重項励起準位と前記第6の有機化合物の最低三重項励起準位との差が0.20eV以下であり、
前記第7の有機化合物の最低三重項励起準位と前記第8の有機化合物の最低三重項励起準位との差が0.20eV以下である、表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、有機化合物、有機半導体素子、発光デバイス、フォトダイオードセンサ、ディスプレイモジュール、照明モジュール、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
有機化合物を用いたエレクトロルミネッセンス(EL:Electroluminescence)を利用する発光デバイス(有機EL素子ともいう)の実用化が進んでいる。これら発光デバイスの基本的な構成は、一対の電極間に発光中心物質を含む有機化合物層を挟んだものである。このデバイスに電圧を印加して、キャリアを注入し、当該キャリアの再結合エネルギーを利用することにより、発光中心物質からの発光を得ることができる。
【0003】
発光デバイスは自発光型であるため、当該発光デバイスを画素として用いた表示装置は、液晶表示装置に比べ視認性が高く、また、バックライトが不要である。また、このような発光デバイスを用いた表示装置は、薄型軽量に作製できることも大きな利点である。さらに非常に応答速度が速いことも特徴の一つである。
【0004】
また、これらの発光デバイスは発光層を平面状に連続して形成することが可能であるため、面状に発光を得ることができる。これは、白熱電球、LEDに代表される点光源、あるいは蛍光灯に代表される線光源では得難い特色であるため、照明等に応用できる面光源としての利用価値も高い。
【0005】
このように発光デバイスを用いた表示装置、照明装置はさまざまな電子機器に好適であるが、より良好な特性を有する発光デバイスを求めて研究開発が進められている。
【0006】
特にタンデム型の発光デバイスは、高い電流効率を実現することから、注目されている。
【0007】
特許文献1および特許文献2は、塗分け方式のタンデム型発光デバイスについて開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2005-317548号公報
特開2023-161850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の一態様では特性の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、発光効率の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性の良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、駆動電圧の低い発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性が良好で、駆動電圧の低い発光デバイスを提供することを目的とする。
【0010】
または、本発明の一態様では、特性の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、発光効率の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、駆動電圧の低い表示装置を提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、駆動電圧が低く、且つ信頼性の良好な表示装置を提供することが可能な発光デバイスを提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)
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