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公開番号
2025164758
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2025068570
出願日
2025-04-18
発明の名称
発光デバイス
出願人
株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類
H10K
50/19 20230101AFI20251023BHJP()
要約
【課題】良好な特性の発光デバイスを提供する。
【解決手段】第1の電極、第2の電極、発光層及び第1の層を有し、発光層は、第1の電極及び第2の電極の間に位置し、第1の層は、発光層及び第2の電極の間に位置し、第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、第1の有機化合物と第2の有機化合物とを有する混合膜のPLスペクトルのピーク波長は、第1の有機化合物の単膜のPLスペクトルのピーク波長、及び第2の有機化合物の単膜のPLスペクトルのピーク波長より、室温において長波長である、発光デバイスを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の電極、第2の電極、発光層及び第1の層を有し、
前記発光層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、前記発光層及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物とを有する混合膜のPLスペクトルのピーク波長は、前記第1の有機化合物の単膜のPLスペクトルのピーク波長、及び前記第2の有機化合物の単膜のPLスペクトルのピーク波長より、室温において長波長である、発光デバイス。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
第1の電極、第2の電極、発光層及び第1の層を有し、
前記発光層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、前記発光層及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物とを有する混合膜のPLスペクトルの短波長側の発光端の波長は、前記第1の有機化合物の単膜のPLスペクトルの短波長側の発光端、及び前記第2の有機化合物の単膜のPLスペクトルの短波長側の発光端の波長より、室温において長波長である、発光デバイス。
【請求項3】
第1の電極、第2の電極、発光層及び第1の層を有し、
前記発光層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、前記発光層及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方と前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物とを有する混合膜の吸収スペクトルの長波長側の吸収端の波長は、前記第1の有機化合物の単膜の吸収スペクトルの長波長側の吸収端、及び前記第2の有機化合物の単膜の吸収スペクトルの長波長側の吸収端の波長より、室温において長波長である、発光デバイス。
【請求項4】
第1の電極、第2の電極、第1の発光層、第1の層、及び第2の発光層を有し、
前記第1の発光層及び前記第2の発光層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、前記第1の発光層及び前記第2の発光層の間に位置し、
前記第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物とを有する混合膜のPLスペクトルのピーク波長は、前記第1の有機化合物の単膜のPLスペクトルのピーク波長、及び前記第2の有機化合物の単膜のPLスペクトルのピーク波長より、室温において長波長である、発光デバイス。
【請求項5】
第1の電極、第2の電極、第1の発光層、第1の層、及び第2の発光層を有し、
前記第1の発光層及び前記第2の発光層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、前記第1の発光層及び前記第2の発光層の間に位置し、
前記第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物とを有する混合膜のPLスペクトルの短波長側の発光端の波長は、前記第1の有機化合物の単膜のPLスペクトルの短波長側の発光端、及び前記第2の有機化合物の単膜のPLスペクトルの短波長側の発光端の波長より、室温において長波長である、発光デバイス。
【請求項6】
第1の電極、第2の電極、第1の発光層、第1の層、及び第2の発光層を有し、
前記第1の発光層及び前記第2の発光層は、前記第1の電極及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第1の層は、前記第1の発光層及び前記第2の発光層の間に位置し、
前記第1の層は、金属及び金属化合物の少なくとも一方と、第1の有機化合物と、第2の有機化合物と、を有し、
前記金属及び金属化合物の少なくとも一方と前記第1の有機化合物と前記第2の有機化合物とを有する混合膜の吸収スペクトルの長波長側の吸収端の波長は、前記第1の有機化合物の単膜の吸収スペクトルの長波長側の吸収端、及び前記第2の有機化合物の単膜の吸収スペクトルの長波長側の吸収端の波長より、室温において長波長である、発光デバイス。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一において、
第2の層を有し、
前記第2の層は、前記第1の層及び前記第2の電極の間に位置し、
前記第2の層は、第3の有機化合物と、第4の有機化合物を有し、
前記第3の有機化合物は、π電子過剰型複素芳香環を有する有機化合物または芳香族アミンであり、
前記第4の有機化合物は、ハロゲン基およびシアノ基の少なくとも一を有する、発光デバイス。
【請求項8】
請求項1乃至請求項6のいずれか一において、
前記第1の有機化合物のLUMO準位は、前記第2の有機化合物のLUMO準位よりも高い、発光デバイス。
【請求項9】
請求項1乃至請求項6のいずれか一において、
前記第1の有機化合物のHOMO準位は、前記第2の有機化合物のHOMO準位よりも高い、発光デバイス。
【請求項10】
請求項1乃至請求項6のいずれか一において、
前記第1の有機化合物および前記第2の有機化合物は、それぞれ複素芳香環を有する、発光デバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、発光デバイス、発光装置、表示装置、電子機器、照明装置および電子デバイスに関する。なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、液晶表示装置、発光装置、照明装置、蓄電装置、記憶装置、撮像装置、入力装置(例えば、タッチセンサ)、入出力装置(例えば、タッチパネル)、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
表示装置は、近年様々な用途への展開がなされている。例えば、大型の表示装置の用途として、家庭用のテレビジョン装置(テレビまたはテレビジョン受信機ともいう)、デジタルサイネージ(電子看板)、及び、PID(Public Information Display)等が、小型の表示装置の用途として、タッチパネルを備えるスマートフォンまたはタブレット端末などの開発が進められている。
【0003】
また同時に、表示装置はその高精細化も求められている。高精細な表示装置が要求される機器としては、例えば、仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、代替現実(SR:Substitutional Reality)、及び、複合現実(MR:Mixed Reality)向けの機器が、盛んに開発されている。
【0004】
表示装置に用いられる表示素子としては、発光デバイス(発光素子ともいう)の開発が盛んに進められている。エレクトロルミネッセンス(Electroluminescence、以下ELと記す)現象を利用した発光デバイス(ELデバイス、EL素子ともいう)、特に有機化合物を主として用いた有機ELデバイスは、薄型軽量化が容易である、入力信号に対し高速に応答可能である、直流定電圧電源を用いて駆動可能である等の特徴を有することから、表示装置に好適である。
【0005】
有機ELデバイスを用い、より高精細な表示装置を得るために、メタルマスクを用いた蒸着法に代わって、フォトリソグラフィ法を用いる有機化合物層のパターニングが研究されている。フォトリソグラフィ法を用いることによって、有機化合物層の間隔が数μmという高精細な表示装置を得ることができる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2018-521459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、有機ELデバイスの陰極および有機化合物層は、水、酸素などの大気成分に曝されると初期特性や信頼性に影響が出ることが知られ、有機ELデバイスの作製は不活性ガス雰囲気または真空に近い雰囲気で行うことが常識であった。一方で、有機ELデバイスの作製途中において、上述のようにフォトリソグラフィ法などのリソグラフィ法を用いて有機化合物層を加工する工程(以後、この工程をリソグラフィ工程と呼ぶ場合がある)において、当該有機化合物層は、水、酸素などの大気成分及びフォトリソグラフィ法に用いる水、薬液などに曝される場合がある。したがって、このような環境に対して耐性の高い有機化合物層を有する有機ELデバイスの開発が要求される。
【0008】
本発明の一態様では、新規な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、良好な効率を有する発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、信頼性が良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、良好な効率および良好な信頼性を有する発光デバイスを提供することを目的とする。
【0009】
または、本発明の一態様では、リソグラフィ法を用いて作製された新規な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、リソグラフィ法を用いて作製され、且つ良好な効率を有する発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、リソグラフィ法を用いて作製された、信頼性が良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、リソグラフィ法を用いて作製され、且つ良好な発光効率および信頼性を有する発光デバイスを提供することを目的とする。
【0010】
または、本発明の一態様では、高精細の表示装置に用いることが可能な新規な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、高精細の表示装置に用いることが可能であり、且つ良好な効率を有する発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、高精細の表示装置に用いることが可能な、信頼性が良好な発光デバイスを提供することを目的とする。または、本発明の一態様では、高精細の表示装置に用いることが可能であり、且つ良好な発光効率および信頼性を有する発光デバイスを提供することを目的とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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