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公開番号
2025151761
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053344
出願日
2024-03-28
発明の名称
乳含有容器詰飲料、乳含有容器詰飲料の製造方法、および乳含有容器詰飲料の品質改善方法
出願人
昭和産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
2/00 20060101AFI20251002BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】乳成分の添加量が少ない容器詰飲料において、乳含有飲料全体の味の厚み、乳感、乳化安定性を兼ね備えた飲料、その飲料の製造方法、およびその飲料の品質改善方法を提供すること
【解決手段】糖類の配合量が少ない乳含有容器詰飲料であって、(A)DE7以上40以下の澱粉分解物、(B)高オレイン酸ひまわり油、米油、コーン油および高オレイン酸菜種油からなる群から選択される少なくとも1種の植物油脂、を含む乳含有容器詰飲料である。これによれば、得られた乳含有容器詰飲料は乳成分の添加量が少なくとも、乳含有飲料全体の味の厚み、乳感および乳化安定性を兼ね備えた飲料となる。また、本発明は、その乳含有容器詰飲料の製造方法、およびその乳含有容器詰飲料の品質改善方法をも提供する。
【選択図】無し
特許請求の範囲
【請求項1】
飲料100ml当たり糖類の含有量が2.5g以下である乳含有容器詰飲料であって、
(A)DE7以上40以下の澱粉分解物
(B)高オレイン酸ひまわり油、米油、コーン油および高オレイン酸菜種油からなる群から選択される少なくとも1種の植物油脂
を含むことを特徴とする乳含有容器詰飲料。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
(A)DE7以上40以下の澱粉分解物のDEが11以上35以下であることを特徴とする請求項1に記載の乳含有容器詰飲料。
【請求項3】
(A)DE7以上40以下の澱粉分解物の含有量が0.1質量%以上5質量%以下であり、
(B)高オレイン酸ひまわり油、米油、コーン油および高オレイン酸菜種油からなる群から選択される少なくとも1種の植物油脂の含有量が0.05質量%以上2質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の乳含有容器詰飲料。
【請求項4】
飲料100ml当たり糖類の含有量が2.5g以下である乳含有容器詰飲料の製造方法であって、
(A)DE7以上40以下の澱粉分解物、および
(B)高オレイン酸ひまわり油、米油、コーン油および高オレイン酸菜種油からなる群から選択される少なくとも1種の植物油脂
を添加する工程を含む、乳含有容器詰飲料の製造方法。
【請求項5】
飲料100ml当たり糖類の含有量が2.5g以下である乳含有容器詰飲料の品質改善方法であって、
(A)DE7以上40以下の澱粉分解物、および
(B)高オレイン酸ひまわり油、米油、コーン油および高オレイン酸菜種油からなる群から選択される少なくとも1種の植物油脂
を添加することを特徴とする、品質改善方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳含有容器詰飲料、乳含有容器詰飲料の製造方法、および乳含有容器詰飲料の品質改善方法に関し、特に、糖類の含有量が少ない乳含有容器詰飲料、乳含有容器詰飲料の製造方法、および乳含有容器詰飲料の品質改善方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、容器詰飲料として牛乳などの乳成分を含む飲料が販売され、流通しているが、糖分の含量が少ないか、あるいは無糖の容器詰飲料のニーズの高まりを受けて、無糖・微糖タイプの乳成分含有飲料の開発が進んでいる。
【0003】
しかし、飲料に糖類が低減された旨の表示を行う場合、食品表示法により糖類が飲料100mlあたり2.5g以下の量でなければならないところ、例えば牛乳には乳糖が含まれているから、牛乳の添加量もこれにより制限され、乳由来の風味、コク等が不足することが問題となっていた。
【0004】
この飲料に糖類が低減された旨の表示を行う場合の乳由来の風味不足の問題に対して、各飲料メーカーは飲料の乳由来の風味不足を補う工夫をしている。
【0005】
特許文献1は、脂溶性物質、澱粉分解物、低分子界面活性剤および水を含む混合液を乳化し、粉末化した粉末組成物を調製し、この粉末組成物を用いて飲料を製造したことを開示する。この特許文献1に記載された飲料によれば、長期間の乳化安定性に優れた飲料を提供することができる。
【0006】
特許文献2は、総タンパク質含有量が0質量%超~3質量%以下である乳成分含有飲料であって、乳成分に加えて、植物油脂および植物由来タンパク質を所定量配合する乳成分含有飲料を開示する。この特許文献2に記載された乳成分含有飲料によれば、植物油脂および植物由来タンパク質が配合されていることから、ミルク風味に加えてミルクらしいコクが増強された飲料を提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-27874号公報
特開2023-107243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1は、脂溶性物質を含む混合液を粉末化することで長期間の乳化安定性に優れた飲料を提供する技術と解され、本願の発明者らが前記混合液の粉末化を行うことなく、脂溶性物質として特許文献1に開示されたヤシ油とおよび澱粉加水分解物をそのまま乳量を低減させた飲料に乳感を補うために添加したところ、飲料中で油分が分離し、乳化安定性が満足できないことがわかった。
【0009】
また、特許文献2に記載の乳成分含有飲料によれば、植物油脂および植物由来タンパク質を配合することでミルク風味、ミルクらしいコクが付与されているものの、容器詰めされ、数日静置された場合の乳化安定性については評価されていない。製造後、容器詰めされて流通し、販売される容器詰飲料において、乳化安定性は重要な品質評価項目であり、本願の発明者らが特許文献2の実施例に記載されたヤシ油を用いて乳成分含有飲料を製造した場合に、容器詰め後、数日静置した飲料において乳成分が分離しており、乳化安定性が満足できないことがわかった。
【0010】
乳成分を含む飲料において乳を低減させた際の乳感を補う必要性および、乳成分に代えて、特許文献1、2のように乳代替成分を用いて製造された飲料の品質の安定性は、飲料に糖類が低減された旨の表示を行う場合に限らず、気候変動に伴う乳成分の供給不足の問題解消や、乳代替原料を用いた容器詰飲料の開発の観点からも重要である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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