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公開番号
2025147634
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024047980
出願日
2024-03-25
発明の名称
処理方法
出願人
奥野製薬工業株式会社
代理人
主分類
A23L
5/41 20160101AFI20250930BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】クロロフィルの色調の変化を工業的有利に防止することができる処理方法を提供。
【解決手段】植物、植物プランクトン、藻類、またはそれら加工品を含むクロロフィル含有物をプロリンおよび/またはグルタミンに接触させる工程を含むことを特徴とする処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
クロロフィル含有物をプロリンおよび/またはグルタミンに接触させる工程を含むことを特徴とする処理方法。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記接触を、含浸により行う請求項1記載の処理方法。
【請求項3】
前記クロロフィル含有物をプロリンおよびグルタミンに接触させる請求項1記載の処理方法。
【請求項4】
前記プロリンがL-プロリンである請求項1記載の処理方法。
【請求項5】
前記接触を前記プロリンおよび/またはグルタミンの水溶液を用いて行う請求項1記載の処理方法。
【請求項6】
前記クロロフィル含有物が植物、植物プランクトン、藻類またはそれら加工品である請求項1記載の処理方法。
【請求項7】
前記クロロフィル含有物が植物またはその加工品である請求項1記載の処理方法。
【請求項8】
退色防止処理である請求項1記載の処理方法。
【請求項9】
前記請求項1記載の処理方法で処理されたクロロフィル含有物。
【請求項10】
植物、植物プランクトン、藻類、またはそれら加工品である請求項9記載のクロロフィル含有物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロロフィル含有物の処理方法、特に退色防止処理に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、クロロフィル含有物は飲食物に加工され、またはそのままで飲食の用に供されている。しかしながら、時間の経過とともにクロロフィルが分解され吸収波長が変化する。そのため、クロロフィル含有物は野菜等に用いられる場合、クロロフィルの分解等を抑制したり吸収波長の変化を防止したりすることが望まれる。特に、pH6以下の漬物等はクロロフィルの変質の問題があった。
【0003】
特許文献1には2価の金属イオンを含む乳酸菌体の水懸濁液を用いてクロロフィルの分解を抑制したりすることが記載されている。しかしながら、2価の金属イオンを大量に摂取することはあまり望ましくなく、乳酸菌の管理も容易ではなく、そもそも抑制時間が短かかった。また、pH6以下の漬物に適用するにはまだまだ満足いくものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4700497号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、クロロフィルの色調の変化を工業的有利に防止することができる処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、クロロフィル含有物をプロリンおよび/またはグルタミンに接触させる工程を含む処理方法がクロロフィルの色調変化を効率よく防止することができ、クロロフィル含有物を飲食物に適用する場合、クロロフィルの分解等も抑制することができることを知見し、このような処理方法が、上記した従来の問題を一挙に解決できるものであることを見出した。
また、本発明者らは、上記知見を得た後、さらに検討を重ねて、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の発明に関する。
(1)クロロフィル含有物をプロリンおよび/またはグルタミンに接触させる工程を含むことを特徴とする処理方法。
(2)前記接触を、含浸により行う(1)記載の処理方法。
(3)前記クロロフィル含有物をプロリンおよびグルタミンに接触させる(1)記載の処理方法。
(4)前記プロリンがL―プロリンである(1)記載の処理方法。
(5)前記接触を前記プロリンおよび/またはグルタミンの水溶液を用いて行う(1)記載の処理方法。
(6)前記クロロフィル含有物が植物、植物プランクトン、藻類またはそれら加工品である(1)記載の処理方法。
(7)前記クロロフィル含有物が植物またはその加工品である(1)記載の処理方法。
(8)退色防止処理である(1)記載の処理方法。
(9)前記(1)記載の処理方法で処理されたクロロフィル含有物。
(10)植物、植物プランクトン、藻類、またはそれら加工品である(9)記載のクロロフィル含有物。
(11)前記クロロフィル含有物が植物またはその加工品である(9)記載のクロロフィル含有物。
(12)クロロフィル含有物の加工品であって、添加剤としてプロリンおよび/またはグルタミンを含むことを特徴とする加工品。
(13)前記添加剤が退色防止剤である(12)記載の加工品。
(14)前記添加剤としてプロリンおよびグルタミンを含む(12)の加工品。
(15)飲食物である(12)記載の加工品。
【発明の効果】
【0008】
本発明の処理方法は、クロロフィルの色調の変化を工業的有利に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例における色調変化の有無を評価した結果を説明する図である。
実施例における葉緑体の色調変化の有無を評価した結果を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の処理方法は、クロロフィル含有物をプロリンおよび/またはグルタミンに接触させる工程を含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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