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公開番号2025159462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-21
出願番号2024062024
出願日2024-04-08
発明の名称スープに添加するための油脂組成物
出願人昭和産業株式会社
代理人個人,個人
主分類A23D 9/00 20060101AFI20251014BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明の課題は、スープを大きく濁らせることなく、経時的なスープの温度低下を効果的に抑制することのできる油脂組成物を提供することである。
【解決手段】本発明に係る油脂組成物は、スープに添加して使用され、食用油脂100質量部に対してポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリドおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種を0.05~10質量部とレシチンを含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
スープに添加するための油脂組成物であって、
食用油脂100質量部に対して、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリドおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種を0.05~10質量部とレシチンとを含有する、上記油脂組成物。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
スープの温度低下を抑制するためにスープ100質量部に対して15質量部以下の量で添加される、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項3】
ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが3.5~7.5である、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項4】
レシチンの含有量が、食用油脂100質量部に対して0.05~5質量部である、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項5】
食用油脂が常温で液状である、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項6】
食用油脂が植物油を含む、請求項1に記載の油脂組成物。
【請求項7】
スープに添加するための油脂組成物を製造する方法であって、
食用油脂100質量部に対してポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリドおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種を0.05~10質量部とレシチンを添加して混合することを含む、上記方法。
【請求項8】
スープの温度低下を抑制する方法であって、
請求項1~6のいずれかに記載の油脂組成物をスープに添加することを含む、上記方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スープに添加するための油脂組成物に関する。特に本発明は、温めて喫食するスープに添加され、経時的なスープの温度低下を抑制することのできる油脂組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、スープの香味やテクスチャーを向上させるため、スープに油脂を添加する場合がある。例えば、ラーメンスープや中華スープに豚の背脂などを添加して、スープにコクを付与したり、スープのテクスチャーを濃厚にしたりすることが行われる。
【0003】
スープに添加する油脂については、スープ表面で寄せ集まって大きな連続相となると視覚的に好ましくないとして、油脂を適度な径の油滴として分散させることが提案されている。例えば、特許文献1には、油脂、HLB1~2の蔗糖脂肪酸エステル、各種調味料を含むスープ素材であって、上記ショ糖脂肪酸エステルが油脂に対して3~30重量%の割合で含有されていることを特徴とするスープ素材が記載されている。また、特許文献2には、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジグリセリンからなる群より選ばれた少なくとも1種とアラキン酸及び/またはベヘニン酸とから得られるエステル化合物と、HLBが3以下のポリグリセリン脂肪酸エステル及び/またはHLBが3以下のショ糖脂肪酸エステルからなる群より選ばれた少なくとも1種を含有するエステル化合物を含有し、平均粒径50~500ミクロンの油滴を調整するための油滴調整剤が提案されている。さらに、特許文献3には、スープに添加した際、スープの表面で微細な油滴となるように、蛋白質、レシチン及び増粘多糖類を油脂組成物に配合することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-054372号公報
特開2003-213286号公報
特開2020-048455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1~3などに記載の技術は、スープに添加した際、微細な油滴となることを志向しているため、微細な油滴によってスープが濁ってしまうことがある。
【0006】
また、北海道などの飲食店では、ラーメンスープの上に油脂を注ぐことによって、スープから湯気が立ちにくくスープが冷めにくくすることがある。このようにスープの温度変化を抑制するために油脂組成物を用いる場合は、油滴を微細にする必要はなく、スープの上層が油膜で覆われるようにすることが求められる。
【0007】
このような状況に鑑み、本発明の課題は、特に温めて喫食するスープに添加され、スープを大きく濁らせることなく、経時的なスープの温度低下を抑制することのできる油脂組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが上記課題について鋭意検討したところ、食用油脂に特定の乳化剤を配合することによって、スープの外観を損なうことなく、スープの経時的な温度低下を抑制することを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
本発明は、これに限定されるものではないが、以下の態様を包含する。
[1] スープに添加するための油脂組成物であって、食用油脂100質量部に対して、ポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリドおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を0.05~10質量部とレシチンとを含有する、上記油脂組成物。
[2] スープの温度低下を抑制するためにスープ100質量部に対して15質量部以下の量で添加される、[1]に記載の油脂組成物。
[3] ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが3.5~7.5である、[1]または[2]に記載の油脂組成物。
[4] レシチンの含有量が、食用油脂100質量部に対して0.05~5質量部である、[1]~[3]のいずれかに記載の油脂組成物。
[5] 食用油脂が常温で液状である、[1]~[4]のいずれかに記載の油脂組成物。
[6] 食用油脂が植物油を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の油脂組成物。
[7] スープに添加するための油脂組成物を製造する方法であって、食用油脂100質量部に対してポリグリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリドおよびショ糖脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも1種を0.05~10質量部とレシチンを添加して混合することを含む、上記方法。
[8] スープの温度低下を抑制する方法であって、[1]~[6]のいずれかに記載の油脂組成物をスープに添加することを含む、上記方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、特に温めて喫食するスープに添加され、スープを大きく濁らせることなく、経時的なスープの温度低下を効果的に抑制することが可能である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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