TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025149779
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024097438
出願日
2024-06-17
発明の名称
積層体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20251001BHJP(積層体)
要約
【課題】ポリカーボネート樹脂を主成分とする層とアクリル系樹脂を主成分とする層とで高い層間密着性を有し、かつヘイズが低く筋状欠陥が少ない等の外観が良好な積層体。
【解決手段】積層体であって、ポリカーボネート樹脂が、式(1)で表されるトリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位を有し、式(1)で表される構造単位の含有量が、ポリカーボネート樹脂100mol%中に20mol%以上であり、ポリカーボネート樹脂を主成分として含む層にさらに体積平均粒子径が150nm以上のアクリル系ゴム重合体を含む、積層体である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025149779000009.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">44</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">102</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式(1)中、R
1
はヒドロキシメチル基を表し、R
2
、R
3
及びR
4
のいずれか一つはヒドロキシメチル基、残りは水素原子を表す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート樹脂を主成分とする層と、アクリル系樹脂を主成分とする層と、の積層体であって、
前記ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で表されるトリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位を有し、
前記トリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に20mol%以上であり、前記ポリカーボネート樹脂を主成分として含む層にさらに体積平均粒子径が150nm以上のアクリル系ゴム重合体を含む、積層体。
JPEG
2025149779000007.jpg
44
102
[式(1)中、R
1
はヒドロキシメチル基を表し、R
2
、R
3
及びR
4
のいずれか一つはヒドロキシメチル基、残りは水素原子を表す。]
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂100質量部に対して、前記アクリル系ゴム重合体の含有量が1~50質量部である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂が、さらに下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含む、請求項1に記載の積層体。
JPEG
2025149779000008.jpg
58
100
【請求項4】
前記トリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に50mol%以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に80mol%以下である、請求項3に記載の積層体。
【請求項6】
前記アクリル系樹脂が、さらにアクリル系ゴム重合体を含有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記アクリル系樹脂に含まれる前記アクリル系ゴム重合体の体積平均粒子径が100~300nmである、請求項6に記載の積層体。
【請求項8】
前記ポリカーボネート樹脂を主成分とする層を構成する樹脂全質量におけるゲル含有率が、0.9質量%以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項9】
前記ポリカーボネート樹脂を主成分とする層に、紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項10】
前記アクリル系樹脂を主成分とする層を構成する樹脂全質量におけるゲル含有率が、20質量%以上である、請求項1に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、層間密着性に優れた積層体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
食品包装材、容器、化粧フィルム、加飾フィルム、銘板、樹脂窓、ディスプレイ前面板などの産業分野において、例えばガスバリア性、機械的強度、保香性、意匠性、透明性、耐傷性、耐光性などの機能を、それぞれの機能を有する層を積層した積層体を作成することで各機能を兼ね備える検討がなされてきた。
【0003】
例えば、下記の特許文献1には、耐衝撃性に優れるポリカーボネート樹脂を主成分とする層と、光学特性や耐湿熱性に優れたアクリル系樹脂を主成分とする層を、それぞれ1層以上有する偏光板の保護フィルムに用いられる積層光学フィルムが記載されている。また、特許文献2には、ポリカーボネート樹脂を含む層とアクリル系樹脂を含む層とをそれぞれ少なくとも1層以上有する、透明性、耐薬品性、表面硬度、密着性に優れた多層体が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-165086号公報
特開2016-7728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び特許文献2に記載の積層体とすることで、積層体に複数の機能を持たせることができるが、ポリカーボネート樹脂を含む層とアクリル系樹脂を含む層とが剥離する懸念があり、近年、さらなる各層同士の層間密着性の向上が求められていた。また、製造された製品の製品外観に優れる積層体が求められていた。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ポリカーボネート樹脂を主成分とする層と、アクリル系樹脂を主成分とする層と、で高い層間密着性を有し、かつ、ヘイズが低く、筋状欠陥が少ないなどの外観が良好な積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1]ポリカーボネート樹脂を主成分とする層と、アクリル系樹脂を主成分とする層と、の積層体であって、前記ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で表されるトリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位を有し、前記トリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に20mol%以上であり、前記ポリカーボネート樹脂を主成分として含む層にさらに体積平均粒子径が150nm以上のアクリル系ゴム重合体を含む、積層体。
JPEG
2025149779000001.jpg
50
113
[式(1)中、R
1
はヒドロキシメチル基を表し、R
2
、R
3
及びR
4
のいずれか一つはヒドロキシメチル基、残りは水素原子を表す。]
[2]前記ポリカーボネート樹脂100質量部に対して、前記アクリル系ゴム重合体の含有量が1~50質量部である、[1]に記載の積層体。
[3]前記ポリカーボネート樹脂が、さらに下記式(2)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含む、[1]又は[2]に記載の積層体。
JPEG
2025149779000002.jpg
65
112
[4]前記トリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に50mol%以下である、[1]から[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]前記ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に80mol%以下である、[3]又は[4]に記載の積層体。
[6]前記アクリル系樹脂が、さらにアクリル系ゴム重合体を含有する、[1]から[5]のいずれかに記載の積層体。
[7]前記アクリル系樹脂に含まれる前記アクリル系ゴム重合体の体積平均粒子径が100~300nmである、[6]に記載の積層体。
[8]前記ポリカーボネート樹脂を主成分とする層を構成する樹脂全質量におけるゲル含有率が、0.9質量%以上である、[1]から[7]のいずれかに記載の積層体。
[9]前記ポリカーボネート樹脂を主成分とする層に、紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を含む、[1]から[8]のいずれかに記載の積層体。
[10]前記アクリル系樹脂を主成分とする層を構成する樹脂全質量におけるゲル含有率が、20質量%以上である、[1]から[9]のいずれかに記載の積層体。
[11]前記アクリル系樹脂を主成分とする層に紫外線吸収剤及び/又は光安定剤を含むことを特徴とする、[1]から[10]のいずれかに記載の積層体。
[12]前記ポリカーボネート樹脂を主成分とする層と前記アクリル系樹脂を主成分とする層との厚みの比率(ポリカーボネート樹脂を主成分とする層/アクリル系樹脂を主成分とする層)が5/95以上20/80以下である、[1]から[11]のいずれかに記載の積層体。
[13]積層体のHazeが、3%以下である、[1]から[12]のいずれかに記載の積層体。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ポリカーボネート樹脂を主成分とする層と、アクリル系樹脂を主成分とする層と、で高い層間密着性を有し、かつ、ヘイズが低く、筋状欠陥が少ないなどの外観が良好な積層体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について、実施形態を参照して説明する。
【0010】
[積層体]
本発明の積層体は、ポリカーボネート樹脂を主成分とする層と、アクリル系樹脂を主成分とする層と、の積層体であって、ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で表されるトリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位を有し、前記トリシクロデカンジメタノールに由来する構造単位の含有量が、前記ポリカーボネート樹脂100mol%中に20mol%以上であり、前記ポリカーボネート樹脂を主成分として含む層にさらに体積平均粒子径が150nm以上のアクリル系ゴム重合体を含む、積層体である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三菱ケミカル株式会社
成形品の製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
精製ガスの製造方法
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、表示装置、照明装置
2日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム、深絞り包装用フィルム、及びリサイクルフィルム
2日前
三菱ケミカル株式会社
熱可塑性樹脂成形体の製造方法、および、熱可塑性樹脂フィルム
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子、並びに、これを備える表示装置及び照明装置
2日前
三菱ケミカル株式会社
有機電界発光素子用の組成物、有機電界発光素子とその製造方法、及び表示装置
2日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物(W)の製造方法、成形品の製造方法、樹脂組成物(W)、および、成形品
2日前
三菱ケミカル株式会社
ポリカーボネート樹脂の解重合方法、反応槽処理方法、反応槽後処理方法、および、ポリカーボネート樹脂の製造方法
2日前
東レ株式会社
積層体
9か月前
東レ株式会社
積層体
4か月前
ユニチカ株式会社
積層体
7か月前
ユニチカ株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
積層構造体
8か月前
個人
箔転写シート
4か月前
東レ株式会社
積層フィルム
3か月前
東レ株式会社
積層フィルム
6か月前
東レ株式会社
積層フィルム
8か月前
個人
鋼材の塗膜構造
2か月前
東レ株式会社
積層フィルム
1か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
4か月前
東レ株式会社
強化繊維基材
4か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
4か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
1か月前
東洋紡株式会社
積層包装材料
1か月前
東レ株式会社
加飾用フィルム
9日前
積水樹脂株式会社
磁性シート
6か月前
エスケー化研株式会社
積層体
8か月前
東レ株式会社
光透過性表皮材
4日前
東ソー株式会社
多層フィルム
6か月前
アイカ工業株式会社
光学積層体
5か月前
三菱製紙株式会社
不織布積層体
6か月前
東レ株式会社
多層積層フィルム
25日前
日本発條株式会社
積層体
13日前
日本バイリーン株式会社
表皮材
3か月前
大倉工業株式会社
多層フィルム
8か月前
続きを見る
他の特許を見る