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公開番号
2025154936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058240
出願日
2024-03-29
発明の名称
熱可塑性樹脂成形体の製造方法、および、熱可塑性樹脂フィルム
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
64/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】製造開始初期においても異物の少ない熱可塑性樹脂成形物を安定的に生産可能な製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を押出機より押出して、連続的に押出成形体を製造する方法において、成形体製造開始時の還元粘度に対して成形体製造開始4時間以降の還元粘度を2.0%以上低減させることを特徴とする熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂を押出機より押出して、連続的に押出成形体を製造する方法において、成形体製造開始時の還元粘度に対して成形体製造開始4時間以降の還元粘度を2.0%以上低減させることを特徴とする熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性樹脂が、下記式(1)で表される構造単位を含有する、請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
TIFF
2025154936000020.tif
26
67
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂成形体がポリカーボネート樹脂である、請求項1または2に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂が、さらに脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂環式ジヒドロキシ化合物、複素環構造を有するジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール、芳香族ジヒドロキシ化合物及びジエステル化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物に由来する構造単位を含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、下記式(2)~(4)で表される構造単位を少なくとも一つ含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
TIFF
2025154936000021.tif
32
88
TIFF
2025154936000022.tif
29
95
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2025154936000023.tif
21
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【請求項6】
前記熱可塑性樹脂が、さらに下記式(5)及び/又は下記式(6)で表される構造単位を含む、請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
TIFF
2025154936000024.tif
39
108
(ただし、上記式(5)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立に、直接結合、または、置換若しくは非置換の炭素数1~4のアルキレン基を表し、R
4
~R
9
は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは非置換の炭素数1~10のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数6~10のアリール基、置換若しくは非置換の炭素数2~10のアシル基、置換若しくは非置換の炭素数1~10のアルコキシ基、置換若しくは非置換の炭素数6~10のアリールオキシ基、置換若しくは非置換のアミノ基、置換若しくは非置換の炭素数2~10のビニル基、置換若しくは非置換の炭素数2~10のエチニル基、置換基を有する硫黄原子、置換基を有するケイ素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、または、シアノ基を表し、R
4
~R
9
は、互いに同一であっても、異なっていてもよく、R
4
~R
9
のうち隣接する少なくとも2つの基が互いに結合して環を形成していてもよい。)
TIFF
2025154936000025.tif
39
119
(ただし、上記式(6)中、R
1
~R
3
は、それぞれ独立に、直接結合、または、置換若しくは非置換の炭素数1~4のアルキレン基を表し、R
4
~R
9
は、それぞれ独立に、水素原子、置換若しくは非置換の炭素数1~10のアルキル基、置換若しくは非置換の炭素数6~10のアリール基、置換若しくは非置換の炭素数2~10のアシル基、置換若しくは非置換の炭素数1~10のアルコキシ基、置換若しくは非置換の炭素数6~10のアリールオキシ基、置換若しくは非置換のアミノ基、置換若しくは非置換の炭素数2~10のビニル基、置換若しくは非置換の炭素数2~10のエチニル基、置換基を有する硫黄原子、置換基を有するケイ素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、または、シアノ基を表し、R
4
~R
9
は、互いに同一であっても、異なっていてもよく、R
4
~R
9
のうち隣接する少なくとも2つの基が互いに結合して環を形成していてもよい。)
【請求項7】
下記式(1)で表される構造単位を含む熱可塑性樹脂からなり、1m
2
あたりの25μm以上の異物数が75個以下である、熱可塑性樹脂フィルム。
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2025154936000026.tif
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発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂成形体の製造方法、および、熱可塑性樹脂フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【技術背景】
【0002】
熱可塑性樹脂は、射出成形品、押出成形品、フィルム等の工業製品に幅広く利用されている。近年、熱可塑性樹脂は使用用途の多彩化に伴い、ユーザー要望の性能や品質のさらなる向上とともに、生産性の向上やコスト低減も求められている。ディスプレイの部材として用いられる光学フィルムを例に挙げると、スマートフォンやARグラス用途では高精細化に伴う樹脂中の異物の低減、TV向けではディスプレイの大型化にともなうコストの低減が求められている。
例えば、特許文献1には、押出成形体の製造を開始してから少なくとも4時間以上48時間以下の間に1回以上押出成形体の製造を5分間以上中断させ、かつ、押出成形体の製造を中断させる間に、押出機出口での吐出圧を20%以上変化させる操作を行うことにより、分解ガスによるガス切れを起こすことなく、熱安定性、色相および機械的強度に優れた異物の少ないポリカーボネート樹脂押出成形体を効率よく安定的に製造することができることが記載されている。
特許文献2には、特定の構造単位を含有するポリカーボネート樹脂の製造において、適切な条件下で、特定の部分構造を有するリン系化合物を樹脂に特定量添加することで、残存低分子成分量が少なく、かつ湿熱下での着色の少ない、色相や光学特性に優れたポリカーボネート樹脂を安定的に得ることができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-180856号公報
特開2015-183087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、熱可塑性樹脂は連続プラントでの大量生産が主流であったが、近年は産業上の多様な要求に対応するため同一設備での多品種少量生産を行わざる得ない状況が増えつつある。しかしながら、連続プラントは本来、生産する熱可塑性樹脂を切り替えながら製造行う多品種少量生産には向いていない。例えば、切り替え前後の樹脂種が大きく異なる場合は、生産を一度停止しプラント内に残存する樹脂・劣化物を洗浄した後に再度生産を立ち上げる必要があるが、本発明者らの検討によると、切り替え後の製造初期は樹脂中の異物が多くなることが分かった。
従来、製造条件の調整による異物低減方法は種々検討されているが(例えば特許文献1及び2)、製造初期の異物を低減する方法について具体的な記載はない。
【0005】
本発明は上記背景のもとになされたもので、製造開始初期においても異物の少ない熱可塑性樹脂成形物を安定的に生産可能な製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑みて鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性樹脂成形体の製造において、成形体製造開始時の熱可塑性樹脂の還元粘度に対して、成形体製造開始から4時間以降の熱可塑性樹脂の還元粘度を2.0%以上低減させることにより、製造開始初期においても異物の少ない熱可塑性樹脂成形体を安定的に製造することができることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明は以下の態様を有するものである。
[1] 熱可塑性樹脂を押出機より押出して、連続的に押出成形体を製造する方法において、成形体製造開始時の還元粘度に対して成形体製造開始4時間以降の還元粘度を2.0%以上低減させることを特徴とする熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
【0008】
[2] 前記熱可塑性樹脂が、下記式(1)で表される構造単位を含有する、[1]に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
【0009】
TIFF
2025154936000002.tif
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67
【0010】
[3] 前記熱可塑性樹脂成形体がポリカーボネート樹脂である、[1]または[2]に記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
[4] 前記熱可塑性樹脂が、さらに脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂環式ジヒドロキシ化合物、複素環構造を有するジヒドロキシ化合物、オキシアルキレングリコール、芳香族ジヒドロキシ化合物及びジエステル化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物に由来する構造単位を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の熱可塑性樹脂成形体の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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