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公開番号2025154724
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057886
出願日2024-03-29
発明の名称樹脂組成物(W)の製造方法、成形品の製造方法、樹脂組成物(W)、および、成形品
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 3/20 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】模様がより自然な風合いの広がりを持った外観と物性を両立できる樹脂組成物(W)の製造方法、成形品の製造方法、樹脂組成物(W)、および、成形品を提供する。
【解決手段】
特定の構造を有するポリカーボネート樹脂(A)を含む樹脂組成物(X)と特定の熱可塑性樹脂組成物(Y)と、特定の顔料成分とを有する樹脂組成物の製造方法において、特定の温度以下でこれらを固体状態で混合する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂組成物(X)と熱可塑性樹脂組成物(Y)とを含む樹脂組成物(W)の製造方法であって、
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)が、構造の一部に下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂(A)を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物(Y)が、前記ポリカーボネート樹脂(A)と非相溶で、かつガラス転移温度が70℃以上150℃未満であり、
前記樹脂組成物(W)が少なくとも1種類以上の染料及び/又は顔料とを含み、
前記樹脂組成物(W)中の前記染料及び/又は顔料に由来するアルミニウムの含量が、前記樹脂組成物(W)を100質量部として、0.1質量部以下であり、
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)と前記熱可塑性樹脂組成物(Y)とを、前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)及び前記熱可塑性樹脂組成物(Y)のガラス転移温度のうち低い方の温度-20℃以下において固体状態で混合する工程を有する、樹脂組成物(W)の製造方法。
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続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂組成物(Y)が前記染料及び/又は顔料を含む、請求項1に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂組成物(Y)100重量部に対して、前記染料及び/又は顔料を5~90重量部含有する、請求項2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項4】
前記ポリカ―ボネート樹脂(A)が、さらに脂肪族ジヒドロキシ化合物、脂環式ジヒドロキシ化合物および複素環式ジヒドロキシ化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物に由来する構造単位を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項5】
前記ポリカーボネート樹脂(A)における前記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位の比率が、全ヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対して25~95モル%である、請求項1または2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項6】
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)の含有量が、前記樹脂組成物(W)の合計100重量部に対して70~99.99重量部である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項7】
前記熱可塑性樹脂組成物(Y)の含有量が、前記樹脂組成物の合計100重量部に対して0.01~10重量部である、請求項1または2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項8】
前記ポリカーボネート樹脂(A)の厚み1mmにおける全光線透過率が70%以上である、請求項1または2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項9】
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)が、さらに、コア・シェル構造を有するエラストマー(C)を含む、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂組成物(W)の製造方法。
【請求項10】
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)のみのシャルピー衝撃強度に対して、前記樹脂組成物(W)の衝撃強度保持率が80%以上である、請求項1または2に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物(W)の製造方法、成形品の製造方法、樹脂組成物(W)、および、成形品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車内外装部品においては意匠性の付与の観点から、漆黒性、メタリック調、木目調など様々な加飾が施されている。木目調や大理石模様などの流れ模様を施す樹脂成型体の製造方法として、例えば、フィルムインモールド成形などが挙げられる。この成形方法は、あらかじめ模様が印刷されたフィルムを射出成形金型内に挟み込んだ状態で射出成形をして、樹脂成形体の表面に模様を転写する方法である。しかしながら、模様が施されたフィルムが必要になるため、製造コストや製造効率に課題がある。そのため、射出成形のみでマーブル模様を施す技術が提案されている。
【0003】
模様調部品の製造方法としては着色された2種の材料を充填された異なるシリンダから共通のサイドゲートを介して射出充填をすることにより不均一色でかつ流れ模様を有する成形品を取得する方法が提案されている(特許文献1)。また、ポリカーボネート樹脂に熱可塑性樹脂着色樹脂を溶融状態で混合することで光輝性樹脂組成物を得る方法が提案されている(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-183060号公報
特開2020-117627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の製造方法では、少なくとも2つ以上のシリンダを有する射出成形機を準備する必要があるためこの方法では使用する射出成形機に制約があり、製造コストに課題がある。また、複数のゲートを持つ金型構造を設計する必要があり、金型コストや部品形状によってはとても複雑な構造となる。また、特許文献2に記載の組成物では、溶融状態で混合することにより、流れ模様が不十分で外観不良が発生するという問題が生じることがあった。また、実施例記載の組成物配合では隠ぺい性の低い顔料を使用した場合において成形品表面に筋状の外観不良が発生するという問題が生じることがあった。
【0006】
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、模様がより自然な風合いの広がりを持った外観と物性を両立できる樹脂組成物(W)の製造方法、成形品の製造方法、樹脂組成物(W)、および、成形品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有するポリカーボネート樹脂(A)を含む樹脂組成物(X)と特定の熱可塑性樹脂組成物(Y)と、特定の顔料成分とを有する樹脂組成物の製造方法において、特定の温度以下でこれらを固体状態で混合することで、外観不良が発生せず、模様外観及び物性に優れた樹脂組成物(W)が得られることを見出し、以下の本発明に至った。
即ち、本発明は下記のとおりである。
【0008】
[1] ポリカーボネート樹脂組成物(X)と熱可塑性樹脂組成物(Y)とを含む樹脂組成物(W)の製造方法であって、
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)が、構造の一部に下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂(A)を含み、
前記熱可塑性樹脂組成物(Y)が、前記ポリカーボネート樹脂(A)と非相溶で、かつガラス転移温度が70℃以上150℃未満であり、
前記樹脂組成物(W)が少なくとも1種類以上の染料及び/又は顔料とを含み、
前記樹脂組成物(W)中の前記染料及び/又は顔料に由来するアルミニウムの含量が、前記樹脂組成物(W)を100質量部として、0.1質量部以下であり、
前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)と前記熱可塑性樹脂組成物(Y)とを、前記ポリカーボネート樹脂組成物(X)及び前記熱可塑性樹脂組成物(Y)のガラス転移温度のうち低い方の温度-20℃以下において固体状態で混合する工程を有する、樹脂組成物(W)の製造方法。
【0009】
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【0010】
[2] 前記熱可塑性樹脂組成物(Y)が前記染料及び/又は顔料を含む、[1]に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
[3] 前記熱可塑性樹脂組成物(Y)100重量部に対して、前記染料及び/又は顔料を5~90重量部含有する、[2]に記載の樹脂組成物(W)の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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