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公開番号2025144179
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-02
出願番号2024043835
出願日2024-03-19
発明の名称尿素処理装置および尿素処理方法
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/76 20230101AFI20250925BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】十分な尿素除去性能を得る。
【解決手段】被処理水中の尿素が処理される反応槽180に供給される被処理水の温度を示す第1の温度情報を取得する温度情報取得部120と、反応槽180内または反応槽180から排出された被処理水の温度を示す第2の温度情報を取得する温度情報取得部130と、第1の温度情報が示す温度と、第2の温度情報が示す温度とを比較した結果に基づいて、被処理水に添加される臭化物塩の添加量と、被処理水に添加される次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を調整する添加量調整部150とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水中の尿素が処理される反応槽に供給される該被処理水の温度を示す第1の温度情報を取得する第1の温度情報取得部と、
前記反応槽内または前記反応槽から排出された前記被処理水の温度を示す第2の温度情報を取得する第2の温度情報取得部と、
前記第1の温度情報が示す温度と、前記第2の温度情報が示す温度とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記被処理水に添加される臭化物塩の添加量と、前記被処理水に添加される次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を調整する添加量調整部とを有する尿素処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の尿素処理装置において、
前記第1の温度情報が示す温度と前記第2の温度情報が示す温度との差分と、閾値とを比較する比較部を有し、
前記添加量調整部は、前記比較部における比較の結果に基づいて、前記臭化物塩の添加量と、前記次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を調整する尿素処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の尿素処理装置において、
前記添加量調整部は、基準となる状態において、前記被処理水の尿素濃度、pH、水温、残留塩素濃度の少なくとも1つの数値を測定し、該測定した数値に基づいて、反応時間と処理水濃度との関係を示す関係データを取得し、、該取得した関係データに基づいて、前記調整する前の基準添加量を算出する尿素処理装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の尿素処理装置において、
前記添加量調整部は、前記被処理水にアンモニアが含まれているかどうかを検知し、検知結果に基づいて、前記調整する前の基準添加量を算出する尿素処理装置。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の尿素処理装置において、
前記添加量調整部は、前記被処理水が前記反応槽にて滞留する滞留時間があらかじめ設定された規定時間を下回る場合、前記臭化物塩の添加量と、前記次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を現在の添加量よりも増加させ、前記滞留時間が前記規定時間を超える場合、前記臭化物塩の添加量と、前記次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を現在の添加量よりも減少させる尿素処理装置。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の尿素処理装置において、
前記第2の温度情報取得部は、前記反応槽の周囲の環境を示す環境情報に基づいて、前記反応槽内または前記反応槽から排出された前記被処理水の温度を推定し、推定した温度を示す前記第2の温度情報を取得する尿素処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の尿素処理装置において、
前記環境情報は、前記反応槽の外気温または前記第2の温度情報取得部が前記第2の温度情報を取得する時間帯を示す情報を含む尿素処理装置。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の尿素処理装置において、
前記第1の温度情報取得部および前記第2の温度情報取得部は、前記反応槽に流入する被処理水の種類が切り替わったタイミングで、前記温度情報を取得する尿素処理装置。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の尿素処理装置において、
前記反応槽内の前記被処理水の温度を調整するための熱交換器を有し、
前記第1の温度情報が示す温度と前記第2の温度情報が示す温度との差分が閾値よりも小さくなるように前記熱交換器を調整する尿素処理装置。
【請求項10】
被処理水中の尿素が処理される反応槽に供給される該被処理水の温度を示す第1の温度情報を取得する処理と、
前記反応槽内または前記反応槽から排出された前記被処理水の温度を示す第2の温度情報を取得する処理と、
前記第1の温度情報が示す温度と、前記第2の温度情報が示す温度とを比較する処理と、
前記比較の結果に基づいて、前記被処理水に添加する臭化物塩の添加量と次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を調整する処理とを行う尿素処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、尿素処理装置および尿素処理方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
水処理システムにおいて、被処理水中に含まれる尿素を除去するために、当該被処理水に次亜塩素酸塩と臭化物塩とを添加する水処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-125145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
尿素を除去する反応には時間がかかるため、被処理水を長い時間、水槽内に滞留させる必要がある。このとき、水槽内の被処理水の水温と、水槽に流入される被処理水の水温とに差異がある場合、水槽内の被処理水の流動状態が変化し、ショートパスが生じる現象がみられるケースがある。ショートパスは、水槽に流入した被処理水が水槽内に貯留されている被処理水の上面または下面に沿って移動(通水)されて排出されてしまう現象である。このようなショートパスが生じてしまうと、被処理水が反応に十分な時間、水槽内に滞留されない。そのため、十分な尿素除去性能を得られないおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、十分な尿素除去性能を得ることができる尿素処理装置および尿素処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の尿素処理装置は、
被処理水中の尿素が処理される反応槽に供給される該被処理水の温度を示す第1の温度情報を取得する第1の温度情報取得部と、
前記反応槽内または前記反応槽から排出された前記被処理水の温度を示す第2の温度情報を取得する第2の温度情報取得部と、
前記第1の温度情報が示す温度と、前記第2の温度情報が示す温度とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記被処理水に添加される臭化物塩の添加量と、前記被処理水に添加される次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を調整する添加量調整部とを有する。
【0007】
また、本発明の尿素処理方法は、
被処理水中の尿素が処理される反応槽に供給される該被処理水の温度を示す第1の温度情報を取得する処理と、
前記反応槽内または前記反応槽から排出された前記被処理水の温度を示す第2の温度情報を取得する処理と、
前記第1の温度情報が示す温度と、前記第2の温度情報が示す温度とを比較する処理と、
前記比較の結果に基づいて、前記被処理水に添加する臭化物塩の添加量と次亜塩素酸塩の添加量との少なくとも一方を調整する処理とを行う。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、十分な尿素除去性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の尿素処理装置の実施の一形態を示す図である。
図1に示した尿素処理装置が適用された水処理システムの一例を示す図である。
図1に示した反応槽の入口における被処理水の温度と反応槽内または出口における被処理水の温度との大小関係それぞれにおける被処理水の滞留時間を示すグラフである。
試験で使用した条件を示す図である。
温度T1と温度T2との大小関係それぞれのケースで上述した条件1~3それぞれに設定された添加量の薬品を添加したときの被処理類中の残留尿素濃度を示す図である。
図1に示した制御装置における制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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