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公開番号
2025135957
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034064
出願日
2024-03-06
発明の名称
冷却水系制御方法および冷却水系制御装置
出願人
オルガノ株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
C02F
1/00 20230101AFI20250911BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】冷却塔と冷凍機を備える冷却水系の制御において少ないセンサおよび低コストでスケール等の障害発生につながる各種センサやブロー用バルブなどの異常発生を早急に検知することができる冷却水系制御方法および冷却水系制御装置を提供する。
【解決手段】冷却塔10と凝縮器24を備える冷凍機12とを備える冷却水系1を制御する冷却水系制御方法であって、循環冷却水へ薬剤を注入し、循環冷却水の電気伝導率に基づいて冷却塔10における補給水の供給および循環冷却水の排出を制御し、冷却塔10の運転信号がオン状態のときに、循環冷却水の電気伝導率および薬剤濃度の少なくともどちらかが所定の閾値を下回る状態または上回る状態が予め定めた所定時間継続した場合において警報を発する方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
循環冷却水を用いて熱交換を行う冷却塔と、前記循環冷却水と冷媒との熱交換を行うための前記循環冷却水用の入口および出口と前記冷媒用の入口および出口とを有する凝縮器を備える冷凍機と、を備える冷却水系を制御する冷却水系制御方法であって、
前記循環冷却水へ薬剤を注入し、
前記循環冷却水の電気伝導率を測定して、測定した前記循環冷却水の電気伝導率に基づいて前記冷却塔における補給水の供給および前記循環冷却水の排出を制御し、
前記冷却塔の運転信号がオン状態のときに、前記循環冷却水の電気伝導率および薬剤濃度の少なくともどちらかが所定の閾値を下回る状態または上回る状態が予め定めた所定時間継続した場合において警報を発することを特徴とする冷却水系制御方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の冷却水系制御方法であって、
前記循環冷却水の前記電気伝導率が前記所定の閾値を下回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記循環冷却水の電気伝導率を測定する電気伝導率測定装置の異常と判断することを特徴とする冷却水系制御方法。
【請求項3】
請求項1に記載の冷却水系制御方法であって、
前記循環冷却水の前記電気伝導率が前記所定の閾値を上回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記冷却塔における補給水の供給または前記循環冷却水の排出の異常と判断することを特徴とする冷却水系制御方法。
【請求項4】
請求項1に記載の冷却水系制御方法であって、
前記循環冷却水の前記薬剤濃度が前記所定の閾値を下回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記薬剤の注入の異常と判断することを特徴とする冷却水系制御方法。
【請求項5】
循環冷却水を用いて熱交換を行う冷却塔と、前記循環冷却水と冷媒との熱交換を行うための前記循環冷却水用の入口および出口と前記冷媒用の入口および出口とを有する凝縮器を備える冷凍機と、を備える冷却水系を制御する冷却水系制御装置であって、
前記循環冷却水へ薬剤を注入する薬剤注入手段と、
前記循環冷却水の電気伝導率を測定する電気伝導率測定手段と、
前記循環冷却水中の薬剤濃度を測定する薬剤濃度測定手段と、
測定した前記循環冷却水の電気伝導率に基づいて前記冷却塔における補給水の供給および前記循環冷却水の排出を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記冷却塔の運転信号がオン状態のときに、前記循環冷却水の電気伝導率および薬剤濃度の少なくともどちらかが所定の閾値を下回る状態または上回る状態が予め定めた所定時間継続した場合において警報を発することを特徴とする冷却水系制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の冷却水系制御装置であって、
前記制御手段は、前記循環冷却水の前記電気伝導率が前記所定の閾値を下回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記電気伝導率測定手段の異常と判断することを特徴とする冷却水系制御装置。
【請求項7】
請求項5に記載の冷却水系制御装置であって、
前記制御手段は、前記循環冷却水の前記電気伝導率が前記所定の閾値を上回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記冷却塔における補給水の供給または前記循環冷却水の排出の異常と判断することを特徴とする冷却水系制御装置。
【請求項8】
請求項5に記載の冷却水系制御装置であって、
前記制御手段は、前記循環冷却水の前記薬剤濃度が前記所定の閾値を下回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記薬剤注入手段の異常と判断することを特徴とする冷却水系制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却塔と冷凍機を備える冷却水系を制御する冷却水系制御方法および冷却水系制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の冷却塔と冷凍機を備える冷却水系では、循環冷却水の濃縮を抑制するために、循環冷却水へ補給水を供給し、濃縮された循環冷却水を排出するブロー制御を行っている。また、スライム抑制およびスケール抑制等のために、スライム抑制剤やスケール抑制剤等の薬剤を循環冷却水へ注入する薬剤注入制御を行っている。
【0003】
例えば、電気伝導率センサ等の電気伝導率測定装置を用いて循環冷却水の電気伝導率を監視することによる循環冷却水の濃縮に対する自動ブロー制御や、薬剤濃度センサ等の薬剤濃度測定装置を用いて循環冷却水中のスライム抑制剤やスケール抑制剤等の薬剤濃度を測定し、所定の濃度設定による循環冷却水への薬剤注入制御が行われている。
【0004】
従来は、電気伝導率センサや薬剤濃度センサの異常は、以下のような方法で検知していた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
(a)薬品濃度センサにより測定された循環冷却水の薬品濃度、(b)電気伝導率センサにより測定された循環冷却水の電気伝導率、(c)補給水の積算流量、(d)薬剤タンク内の薬剤の液位レベル、および(b)~(d)を用いて以下の式(1)より計算された計算薬品濃度の数値より判断していた。
計算薬品濃度(g/m
3
)=薬液液位レベル差から算出される薬品使用量(g)/補給水の積算流量(m
3
)×循環冷却水の電気伝導率から算出される濃縮倍数・・・(1)
【0006】
しかし、この方法では電気伝導率センサの汚れ付着のみしか判断することができず、循環冷却水を排出するブロー弁が故障した場合の異常が感知できないため、電気伝導率センサの不良による循環冷却水の濃縮制御異常のリスク回避が十分ではない。また、正確な計算薬品濃度を算出するためには比較的高価な流量計と、薬液量を数値化するために超音波式のレベル計等を導入する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-200982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、冷却塔と冷凍機を備える冷却水系の制御において少ないセンサおよび低コストでスケール等の障害発生につながる各種センサやブロー用バルブなどの異常発生を早急に検知することができる冷却水系制御方法および冷却水系制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、循環冷却水を用いて熱交換を行う冷却塔と、前記循環冷却水と冷媒との熱交換を行うための前記循環冷却水用の入口および出口と前記冷媒用の入口および出口とを有する凝縮器を備える冷凍機と、を備える冷却水系を制御する冷却水系制御方法であって、前記循環冷却水へ薬剤を注入し;前記循環冷却水の電気伝導率を測定して、測定した前記循環冷却水の電気伝導率に基づいて前記冷却塔における補給水の供給および前記循環冷却水の排出を制御し;前記冷却塔の運転信号がオン状態のときに、前記循環冷却水の電気伝導率および薬剤濃度の少なくともどちらかが所定の閾値を下回る状態または上回る状態が予め定めた所定時間継続した場合において警報を発する、冷却水系制御方法である。
【0010】
前記冷却水系制御方法において、前記循環冷却水の前記電気伝導率が前記所定の閾値を下回る状態が前記所定時間継続した場合において、前記循環冷却水の電気伝導率を測定する電気伝導率測定装置の異常と判断することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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