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公開番号2025133106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2025032409
出願日2025-02-28
発明の名称浄化処理装置
出願人個人
代理人弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類C02F 1/00 20230101AFI20250903BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】多量の熱エネルギーを必要とすることなく、低コスト且つ高効率で被処理液を迅速に浄化することが可能な浄化処理装置を提供する。
【解決手段】互いに隣接配置された複数の浄化処理槽3~5と、相隣接する一方の浄化処理槽と他方の浄化処理槽との間に跨るように設置される連結管路14.15とを備え、該連結管路14.15に、少なくとも一端部が一方の前記浄化処理槽内に収容される被処理液に上部に浸漬されるように配置されて、毛細管現象により一端部から一方の浄化処理槽の被処理液を吸い上げる吸い上げ材16と、該吸い上げ材16から溢れ出た被処理液を他方の浄化処理曹の下部へ導くサイフォン管路18とが設けられている浄化処理装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに隣接配置された複数の浄化処理槽と、
相隣接する一方の前記浄化処理槽と他方の前記浄化処理槽との間に跨るように設置される連結管路とを備え、
前記連結管路に、少なくとも一端部が前記一方の前記浄化処理槽内に収容される被処理液の上部に浸漬されるように配置されて、毛管現象により前記一端部から前記一方の浄化処理槽内の前記被処理液を吸い上げる吸い上げ材と、該吸い上げ材から溢れ出た前記被処理液を前記他方の浄化処理曹の下部へ導くサイフォン管路とが設けられている浄化処理装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記被処理液を収容する前処理槽が、前記浄化処理槽の中で液面高さが最も高い位置に設定される第一浄化処理槽に隣接して配置され、
前記前処理槽と前記第一浄化処理槽との上方部を区画する区画壁が設けられるとともに、該区画壁の下端部に前記前処理槽と前記第一浄化処理槽とを連通させる開口部が設けられている請求項1記載の浄化処理装置。
【請求項3】
前記前処理槽内の液面上に浮揚した浮揚液を外部に排出する排出管路が前記前処理槽に設けられている請求項2記載の浄化処理装置。
【請求項4】
前記各浄化処理槽の液面高さを調節する排出管路が前記各浄化処理槽にそれぞれ設けられている請求項1又は2記載の浄化処理装置。
【請求項5】
前記連結管路は、前記吸上げ材を構成する多孔質体と、その外周部を覆う外筒管とを有し、該外筒管と前記多孔質体との間に前記サイフォン管路となる隙間が設けられている請求項1又は2記載の浄化処理装置。
【請求項6】
少なくとも前記第一浄化処理槽内に収容された前記被処理液の液面を加圧する加圧手段を備えている請求項2記載の浄化処理装置。
【請求項7】
前記浄化処理槽から導出された処理済液を排熱塔に供給する供給管路を備えている請求項1記載の浄化処理装置。
【請求項8】
前記連結管路内の空気を外部に排出して前記連結管路内に被処理液を充満させる空気排出手段を備えている請求項1記載の浄化処理装置。
【請求項9】
前記空気排出手段が、前記連結管路内の空気を吸引して外部に排出する吸引ポンプにより構成されている請求項8記載の浄化処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、不純物を含有する汚染水もしくは排油等からなる被処理液を浄化する浄化処理装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、海水を淡水化する方法として、ボイラー部に供給された海水を沸騰させることにより発生した水蒸気を、蒸気回収部に集めて蒸気タービンの駆動に利用した後、復水器を経て海水で冷却することにより純水として回収、利用する海水沸騰方法が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、本発明者は、貯蔵液(被処理液)が収容された第一の貯蔵槽と、下端部が第一の貯蔵槽の貯蔵液内に浸漬された第一の吸水基材と、当該第一の吸水基材の上端部側に対して送風する送風手段と、当該送風手段による送風によって、前記第一の吸水基材の上端部側から気化して吹き出される水蒸気を上端部側で吸着するとともに凝結させ、凝結した水滴が下端部側から落滴するようにした第二の吸水基材と、当該第二の吸水基材下端部側から落滴する凝結水が貯蔵される第二の貯蔵槽と、これら第一及び第二の貯蔵槽上部空間を密閉する蓋体と、当該蓋体の第二の貯蔵槽上部空間に一端部が連通し、前記送風手段からの送風を排気するとともに、他端部が第一の貯蔵槽上部空間に連通し、前記送風手段の吸気側へ連通して送風の循環路となる導通管とからなる真水生成装置を提案している(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-62513号公報
特許第6391698号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された海水沸騰方法は、ボイラー部に供給された海水を沸騰させて水蒸気を発生させた後に該水蒸気を冷却して液化させることにより、純度の高い浄化水を得ることが可能であるが、被処理液を沸騰させるために多量の熱エネルギーを必要とし、被処理液を浄化するのに要するコストが極めて高くなることが避けられない。
【0006】
一方、特許文献2に開示された真水生成装置では、被処理液を沸騰させることなく、被処理液を気化させることにより真水を生成することが可能である。この反面、第一の吸水基材に浸透した水分を送風手段による送風によって順次気化させ、水蒸気として送り出した後に、凝結させることにより水滴として落滴させるように構成され、被処理液の気化効率及び液化効率が低いために大量の被処理液を浄化するのに長時間を要するという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、多量の熱エネルギーを必要とすることなく、低コスト且つ高効率で被処理液を迅速に浄化することが可能な浄化処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、互いに隣接配置された複数の浄化処理槽と、相隣接する一方の前記浄化処理槽と他方の前記浄化処理槽との間に跨るように設置される連結管路とを備え、前記連結管路に、少なくとも一端部が前記一方の前記浄化処理槽内に収容される被処理液に上部に浸漬されるように配置されて、毛細管現象により前記一端部から前記一方の浄化処理槽の被処理液を吸い上げる吸い上げ材と、該吸い上げ材から溢れ出た前記被処理液を前記他方の浄化処理曹の下部へ導くサイフォン管路とが設けられている浄化処理装置を提供する。
【0009】
ここで、前記被処理液を収容する前処理槽が、前記浄化処理槽の中で液面高さが最も高い位置に設定される第一浄化処理槽に隣接して配置され、前記前処理槽と前記第一浄化処理槽との上方部を区画する区画壁が設けられるとともに、該区画壁の下端部に前記前処理槽と前記第一浄化処理槽とを連通させる開口部が設けられていることが好ましい。
【0010】
ここで、前記前処理槽内の液面上に浮揚した浮揚液を外部に排出する排出管路を備えていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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