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公開番号2025131970
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029250
出願日2024-02-29
発明の名称ダム湖の取水方法
出願人日本ソリッド株式会社
代理人
主分類C02F 1/00 20230101AFI20250903BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】
ダム湖の放流水の清澄化するダム湖の取水方法を提供することにある。
【解決手段】
ダムの選択取水口の側面側の少なくとも一方に、前記選択取水口の上流方向に向けて隔壁を設け、該隔壁と、他方の隔壁あるいはダム壁との間に、膜状汚濁防止体によって前記選択取水口を囲繞するように展張し、該膜状汚濁防止体により囲繞された選択取水口から取水するダム湖の取水方法。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
ダムの選択取水口の側面側の少なくとも一方に、前記選択取水口の上流方向に向けて隔壁を設け、該隔壁と、他方の隔壁あるいはダム壁との間に、膜状汚濁防止体によって前記選択取水口を囲繞するように展張し、該膜状汚濁防止体により囲繞された選択取水口から取水することを特徴とするダム湖の取水方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダム湖の選択取水口からの取水方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来ダム湖は、下流の河川で利用するための水が足りなくなったときや電気を発電するために設けられている。一般的にダム湖では水面近くに温かい水が、底の方に冷たい水がたまっている。また大雨などで一時的に濁った水がダムの水面近くに流れこむこともある。このように深さによって水温や濁りかたの違う水を、下流の環境や目的によって適切に取る方法として選択取水が行われている。
すなわち、ダム湖は水温の変化や濁りによる、下流河川の自然生態系へ影響をできるだけ与えないように、ダム湖の取水位置を調節し、きれいで適温の水を下流に流すことのできる選択取水設置が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、ダム湖の取水で問題になるのが、取水時におけるダム湖水の濁りであった。特に短時間に多量に取水する場合に濁りの問題が生起していた。
本発明者は、これらの問題を解決するために種々研究を重ねた結果本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0004】
すなわち、本発明はダムの選択取水口の側面側の少なくとも一方に、前記選択取水口の上流方向に向けて隔壁を設け、該隔壁と、他方の隔壁あるいはダム壁との間に、膜状汚濁防止体によって前記選択取水口を囲繞するように展張し、該膜状汚濁防止体により囲繞された選択取水口から取水する、ダム湖の取水方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明方法によれば、特に10トン/1秒という多量のダム湖水を取水する場合においても濁りによる下流河川の自然生態系に影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
ダム湖の選択取水口部近傍の一部拡大した平面図。
他の態様のダム湖の選択取水口部近傍の一部拡大した平面図。
他の態様のダム湖の選択取水口部近傍の一部拡大した平面図。
他の態様のダム湖の選択取水口部近傍の一部拡大した平面図。
他の態様のダム湖の選択取水口部近傍の一部拡大した平面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1は、ダム湖の選択取水口部近傍の一部拡大した平面図であり、1は、選択取水口部、2は、出水時放流口部であり、3は、ダム湖壁である。
本発明は、ダムの選択取水口部1の側壁側に、該選択取水口部1の上流方向に向けて隔壁3を設ける。また他の態様として図2に示すように隔壁3と同様に選択取水口部1の他の一方に隔壁4を設けることができる。隔壁3と隔壁4とは図2に示すように上流方向に異なる長さでも、また同じ長さでもよい(図示せず)。
また隔壁3,4は、コンクリート製、鉄製いずれの材料でも好適に設けることができる。さらに隔壁3,4は水底から立ち上げることが好ましい。
【0008】
次に本発明は図3に示すように、隔壁3と隔壁4の間に膜状汚濁防止体5を例えば碁盤目状に多重展張する。
本発明に使用する膜状汚濁防止体5は、図4に示すように、シート状、網目状等の膜体6をロープ挿通口を有するフロート7に懸垂させたものが用いられる。
【0009】
また他の態様として、図5に示すように隔壁3とダム壁8との間に膜状汚濁防止体5によって扇状に多重展張する。膜状汚濁防止体5を多重展張するときに展張した形態を保持するために、区画するように展張することが好ましい。また縦よりフロート9からロープ10等によりアンカー11に固定することによって流量が多くなっても多重展張の形態を保持することができる。
【符号の説明】
【0010】
3・・・隔壁
5・・・膜状汚濁防止体
8・・・ダム壁

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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