TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025134417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032304
出願日2024-03-04
発明の名称電気脱イオン装置
出願人栗田工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/469 20230101AFI20250909BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】バイポーラ膜を用いることなく濃縮室におけるスケール発生を抑制することができる電気脱イオン装置を提供する。
【解決手段】陽極1と陰極2との間に、複数のカチオン交換膜3とアニオン交換膜4とを配列して濃縮室6,8、10,12と、脱塩室7,11と、緩衝室9とを形成してなる電気脱イオン装置。濃縮室6,8は、緩衝室9によって隔てられている。緩衝室9と濃縮室8とはアニオン交換膜4によって隔てられており、緩衝室9と濃縮室10とはカチオン交換膜3によって隔てられており、緩衝室9内にイオン交換体が充填されている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
陽極と陰極との間に、複数のカチオン交換膜とアニオン交換膜とを交互に配列して濃縮室と脱塩室とを交互に形成してなる電気脱イオン装置において、
脱塩室同士の間に配置された濃縮室内が、緩衝室によって陽極側濃縮室と陰極側濃縮室とに分画されており、
該緩衝室と該陽極側濃縮室とはアニオン交換膜によって隔てられており、該緩衝室と該陰極側濃縮室とはカチオン交換膜によって隔てられており、
該緩衝室内にイオン交換体が充填されていることを特徴とする電気脱イオン装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記陽極から陰極に向って、陽極室、第1濃縮室、第1脱塩室、第2濃縮室、緩衝室、第3濃縮室、第2脱塩室、第4濃縮室及び陰極室がこの順に配置されている請求項1の電気脱イオン装置。
【請求項3】
前記緩衝室内にアニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂とが混合充填されている請求項1の電気脱イオン装置。
【請求項4】
前記脱塩室を通過した純水の一部を前記緩衝室内に通水する通水手段が設けられている請求項1~3のいずれかの電気脱イオン装置。
【請求項5】
前記緩衝室内を通過した緩衝室排水を前記濃縮室、陽極室及び陰極室に流通させる流通手段が設けられている請求項4の電気脱イオン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気脱イオン装置に関し、特に濃縮室および脱塩室におけるスケール障害を防止し得る電気脱イオン装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
浄水場等で河川水、地下水等を除濁、脱塩素、軟化処理した水道水を電気脱イオン装置の被処理水として直接用いた場合や被処理水のカルシウム濃度が高い場合には、濃縮室内でのスケールの発生、CO

負荷増大による処理水導電率の悪化が起こることから、従来、これらの水を直接電気脱イオン装置の被処理水として通水することはなかった。
【0003】
かかる問題点のうち、CO

負荷の増大については、比較的安価な脱炭酸装置を電気脱イオン装置の前処理装置として用いることにより解決することができる。また、濃縮室内でのスケールの発生を防止するためには、電気脱イオン装置の前段に軟化装置等を設置して被処理水中の硬度成分を完全に除去する方法があるが、軟化装置を用いた場合には、その再生が必要となり、再生不要の電気脱イオン装置を用いることによる利点が失われてしまう。
【0004】
このような問題点を解決するために、電気脱イオン装置の前段に逆浸透膜装置(RO膜装置)を設置して硬度成分及びCO

濃度を低減させることがあり、被処理水中の硬度成分濃度が高い場合には、RO膜装置を直列に2段設置することがある。しかし、この場合、RO膜装置の設置コストや、その膜洗浄コストがかかる。
【0005】
電気脱イオン装置は、陽極と陰極との間に脱塩室と濃縮室とが設置された構造を有する。電気脱イオン装置では、被処理水中のカチオン及びアニオンが脱塩室から濃縮室へ移動して除去される。除去されたカチオンとアニオンとが濃縮室で会合することでスケールが発生する。このスケール発生により、運転電圧の上昇、差圧の上昇が発生し、装置が不安定となる。
【0006】
このような問題点を解決するために、電気脱イオン装置の濃縮室にバイポーラ膜を配置して、濃縮室内でスケール成分となるカルシウムイオンと炭酸イオンとの会合を防止することが記載されている(特許文献1、2)。しかし、バイポーラ膜を用いる場合には…電流の流れやすさに分布が生じることによりブリスターが生じやすくなり装置寿命が短くなる、という短所がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-198577号公報
特開2008-30004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、バイポーラ膜を用いることなく濃縮室におけるスケール発生を抑制することができる電気脱イオン装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の電気脱イオン装置は以下の構成を有する。
【0010】
[1] 陽極と陰極との間に、複数のカチオン交換膜とアニオン交換膜とを交互に配列して濃縮室と脱塩室とを交互に形成してなる電気脱イオン装置において、
脱塩室同士の間に配置された濃縮室内が、緩衝室によって陽極側濃縮室と陰極側濃縮室とに分画されており、
該緩衝室と該陽極側濃縮室とはアニオン交換膜によって隔てられており、該緩衝室と該陰極側濃縮室とはカチオン交換膜によって隔てられており、
該緩衝室内にイオン交換体が充填されていることを特徴とする電気脱イオン装置。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

栗田工業株式会社
排水回収装置
1か月前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
29日前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置
1か月前
栗田工業株式会社
電気イオン濃縮装置
12日前
栗田工業株式会社
用水の水質予測方法
1か月前
栗田工業株式会社
畜糞造粒物の製造方法
28日前
栗田工業株式会社
放射性廃液の処理方法
1か月前
栗田工業株式会社
逆浸透膜装置の運転方法
1日前
栗田工業株式会社
有機性排水の生物処理方法
1か月前
栗田工業株式会社
超純水製造装置の制御方法
22日前
栗田工業株式会社
有機物含有排水の処理方法
1か月前
栗田工業株式会社
電気脱イオン装置の運転方法
13日前
栗田工業株式会社
水質予測方法及び水質制御方法
1か月前
栗田工業株式会社
管内面の洗浄用プラグ及び洗浄方法
28日前
栗田工業株式会社
微生物発電装置および微生物発電方法
6日前
栗田工業株式会社
有機物含有排水からの水回収装置及び方法
21日前
栗田工業株式会社
水・蒸気サイクル中の有機系溶存物質の除去方法
7日前
栗田工業株式会社
熱交換器内のかき取り板の移動装置及び熱交換器
7日前
栗田工業株式会社
純水製造システム、及び純水製造システムの運転方法
1か月前
栗田工業株式会社
推定システム、推定方法及びコンピュータープログラム
1か月前
栗田工業株式会社
ベルトコンベアの監視方法、粉体の搬送方法及びプログラム
29日前
栗田工業株式会社
ベルトコンベアの監視方法、ベルトコンベアの制御方法及びプログラム
27日前
栗田工業株式会社
ベルトコンベアの監視方法、粉体の搬送方法、ベルトコンベアの監視システム及びプログラム
29日前
株式会社げんき
液体活性化装置
1日前
株式会社ウィズアクア
水質浄化装置
22日前
三浦工業株式会社
汚泥乾燥加熱釜
14日前
株式会社ライトアース
水循環式水質浄化システム
8日前
スタンレー電気株式会社
流体除菌装置
6日前
三浦工業株式会社
精製水供給システム
14日前
栗田工業株式会社
電気イオン濃縮装置
12日前
名古屋メッキ工業株式会社
溶存金属析出装置
12日前
栗田工業株式会社
逆浸透膜装置の運転方法
1日前
オルガノ株式会社
UV照射装置
今日
栗田工業株式会社
超純水製造装置の制御方法
22日前
株式会社神鋼環境ソリューション
貯留槽
26日前
WOTA株式会社
液性判定システム及び液性判定方法
12日前
続きを見る