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公開番号
2025139359
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038252
出願日
2024-03-12
発明の名称
有機性排水の生物処理方法
出願人
栗田工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
3/12 20230101AFI20250918BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】汚泥減量効果が安定する有機性排水の生物処理方法を提供する。
【解決手段】好気性生物処理を行う第一生物処理槽1に有機性排水よりなる被処理水を通水し、細菌により生物処理し、該第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽2に導入し、細菌を微小動物に捕食させる有機性排水の生物処理方法において、該第一生物処理槽1を流動床とし、該第一生物処理槽1の有機物負荷に所定以上の増加が発生する場合に、該第一生物処理槽1の平均浮遊汚泥VSS量/担体付着VSS量比が0.5~5となるように調整処置を行うことを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
好気性生物処理を行う第一生物処理槽に有機性排水よりなる被処理水を通水し、細菌により生物処理し、該第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽に導入し、細菌を微小動物に捕食させる有機性排水の生物処理方法において、
該第一生物処理槽を流動床とし、該第一生物処理槽の有機物負荷に所定以上の増加が発生する場合に、該第一生物処理槽の平均浮遊汚泥VSS量/担体付着VSS量比が0.5~5となるように調整処置を行うことを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記有機物負荷は、第一生物処理槽へ流入する被処理水の通水量、第一生物処理槽へ流入する被処理水の有機物濃度、又は、被処理水の通水量と被処理水の有機物濃度との積である請求項1の有機性排水の生物処理方法。
【請求項3】
前記第一生物処理槽の有機物負荷が、直近の所定時間における前記第一生物処理槽の有機物負荷の平均値の1.2倍以上となる場合に前記調整処置を行う請求項1の有機性排水の生物処理方法。
【請求項4】
前記調整処置として、担体の充填率を調整する請求項1の有機性排水の生物処理方法。
【請求項5】
前記調整処置として、DOを調整する請求項1の有機性排水の生物処理方法。
【請求項6】
前記調整処置として、第一生物処理槽へ流入する被処理水の通水量を調整する請求項1の有機性排水の生物処理方法。
【請求項7】
前記第一生物処理槽の処理水中のSSの粒径分布を測定し、粒径5μm以下の相対粒子量が20%未満となった場合に、浮遊汚泥VSS量/担体付着VSS量比が2~5となるように前記調整処置を行う請求項1~6のいずれかの有機性排水の生物処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性汚泥法による有機性排水の生物処理方法に係り、特に微小動物の捕食作用を利用した有機性排水の生物処理方法に関する。本発明の一態様は、生活排水、下水、食品工場やパルプ工場をはじめとした広い濃度範囲の有機性排水処理に利用することができる有機排水の処理フローに関するものであり、処理水質を悪化させることなく、処理効率を向上させ、かつ、余剰汚泥発生量の低減が可能な処理方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
有機性排水を生物処理する場合に用いられる活性汚泥法は、処理水質が良好で、メンテナンスが容易であるなどの利点から、下水処理や産業廃水処理等に広く用いられている。しかしながら、運転に用いられるBOD容積負荷は0.5~0.8kg/m
3
/d程度であるため、広い敷地面積が必要となる。また、分解したBODの20%が菌体すなわち汚泥へと変換されるため、大量の余剰汚泥処理も問題となる。
【0003】
特許文献1には、有機性排水をまず、第一生物処理槽で好気的に細菌処理して、排水に含まれる有機物を酸化分解し、非凝集性の細菌の菌体に変換した後、第二生物処理槽で濾過捕食型微小動物に捕食除去させることで余剰汚泥の減量化を図る多段活性汚泥法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭55-20649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の微小動物の捕食作用を利用した多段活性汚泥法によると、対象とする排水によっては、50%程度の発生汚泥量の減量化が可能である。しかしながら、この汚泥減量効果は安定しないという課題がある。これは、第一生物処理槽が高負荷で、かつ、浮遊汚泥主体の処理であるため、負荷変動、特に、水量変動により、処理の主体となる浮遊汚泥の保持量(VSS濃度)が変動し、分散状態の細菌(以下、分散菌ということがある。)への変換が安定せず、汚泥減量効果も変動してしまうためである。また、多段活性汚泥法で汚泥減量に関与する「濾過捕食型微小動物」が細菌を吸い取って捕食するため、分散状態の細菌を優先的に捕食するが、生成した細菌が微小動物の口径よりも大きい場合、捕食できず減量効果も低くなってしまうためである。
【0006】
負荷変動対策として、第一生物処理槽に担体を添加すること(担体付着菌を系内に維持すること)で、処理の安定性を強化することはできる。しかしながら、担体を過剰に添加すると、担体付着菌による処理への寄与度が増え、担体から剥離した汚泥の塊が第一生物処理槽SSの主体となり、濾過捕食型微小動物が捕食可能な分散菌の生成比率が減少し、汚泥減量効果が減少する。
【0007】
本発明は、濾過捕食型微小動物による汚泥減量効果が安定する有機性排水の生物処理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の要旨は、次の通りである。
【0009】
[1] 好気性生物処理を行う第一生物処理槽に有機性排水よりなる被処理水を通水し、細菌により生物処理し、該第一生物処理槽からの分散状態の細菌を含む第一生物処理水を第二生物処理槽に導入し、細菌を微小動物に捕食させる有機性排水の生物処理方法において、
該第一生物処理槽を流動床とし、該第一生物処理槽の有機物負荷に所定以上の増加が発生する場合に、該第一生物処理槽の平均浮遊汚泥VSS量/担体付着VSS量比が0.5~5となるように調整処置を行うことを特徴とする有機性排水の生物処理方法。
【0010】
[2] 前記有機物負荷は、第一生物処理槽へ流入する被処理水の通水量、第一生物処理槽へ流入する被処理水の有機物濃度、又は、被処理水の通水量と被処理水の有機物濃度との積である[1]の有機性排水の生物処理方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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