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公開番号2025132288
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029728
出願日2024-02-29
発明の名称非粒子状有機多孔質吸収体、および非粒子状有機多孔質吸収体の製造方法
出願人オルガノ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】水や、有機溶媒、油などの有機液体の吸収速度または吸収量を制御可能な非粒子状有機多孔質吸収体を提供する。
【解決手段】単独重合体としたときにガラス転移温度が0℃未満となる低Tgモノマーを含むモノマーの重合体であり、乳化剤を含む、非粒子状有機多孔質吸収体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
単独重合体としたときにガラス転移温度が0℃未満となる低Tgモノマーを含むモノマーの重合体であり、
乳化剤を含むことを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載の非粒子状有機多孔質吸収体であって、
前記重合体は、前記低Tgモノマーと、単独重合体としたときにガラス転移温度が0℃以上となる高Tgモノマーと、を含むモノマーの共重合体であることを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の非粒子状有機多孔質吸収体であって、
前記低Tgモノマーが、アクリル酸の炭素数2以上の直鎖、分岐、または環状のアルキルエステル、メタアクリル酸の炭素数6以上の直鎖、分岐、または環状のアルキルエステルのうちの少なくとも1つであることを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
【請求項4】
請求項3に記載の非粒子状有機多孔質吸収体であって、
前記低Tgモノマーが、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、および(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシルのうちの少なくとも1つであることを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
【請求項5】
請求項2に記載の非粒子状有機多孔質吸収体であって、
前記高Tgモノマーが、アクリル酸メチル、メタアクリル酸の炭素数1~5の直鎖、分岐、または環状のアルキルエステルのうちの少なくとも1つであることを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
【請求項6】
請求項5に記載の非粒子状有機多孔質吸収体であって、
前記高Tgモノマーが、(メタ)アクリル酸t-ブチルであることを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
【請求項7】
請求項1または2に記載の非粒子状有機多孔質吸収体であって、
前記乳化剤の含有量が、前記重合体の質量に対して2~70質量%の範囲であることを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体。
【請求項8】
請求項1または2に記載の非粒子状有機多孔質吸収体の製造方法であって、
水と、単独重合体としたときにガラス転移温度が0℃未満となる低Tgモノマーと、乳化剤と、を含む乳剤を調製する乳化工程と、
得られた前記乳剤を加熱して加熱重合を行う重合工程と、
を含むことを特徴とする非粒子状有機多孔質吸収体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機液体などを吸収することができる非粒子状有機多孔質吸収体、およびその非粒子状有機多孔質吸収体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
水や、有機溶媒、油などの有機液体を吸収することができる有機多孔質吸収体が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、油分および水分の両方に対する吸液性に優れる吸収性連続多孔体として、連続相として親水性ポリウレタン系重合体とエチレン性不飽和モノマーを含むW/O型エマルションを重合し、乾燥して得られる多孔体が記載されている。しかし、特許文献1の製法は製造工程において多種類の薬品が必要であり、複雑であった。また、得られる多孔体は水や有機溶媒の吸収倍率が低いという問題点があった。
【0004】
特許文献2には、ガラス状ポリマー成分およびゴム状ポリマー成分を含有する高不連続相乳剤(HIPE:High Internal Phase Emulsion)を加水分解して、水に対する吸液性を有する連続気泡ポリマーフォームを製造する方法が記載されている。しかし、特許文献2のゴム状ポリマーとガラス状ポリマーのコポリマー系多孔体である吸収材料はイオン基が存在するので、有機溶媒に対する吸収能力が低いと考えられる。また、特許文献2には、合成尿の吸収量の記載はあるが、有機溶媒や油の吸収量の記載はない。
【0005】
特許文献3には、オレイン酸の選択吸着材として、金属複水酸化物からなる基本層の層間に中間層としてカルボン酸を導入した層状複水酸化物が記載されている。しかし、特許文献3の層状複水酸化物のオレイン酸の吸着量は大きくないという問題点があった。また、特許文献3には、オレイン酸の最大吸収量については記載がない。
【0006】
これらのような背景から、水や、有機溶媒、油などの有機液体の吸収速度および吸収量を制御可能な非粒子状有機多孔質吸収体が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-082258号公報
特表2002-505702号公報
特開2016-190854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、水や、有機溶媒、油などの有機液体の吸収速度または吸収量を制御可能な非粒子状有機多孔質吸収体、およびその非粒子状有機多孔質吸収体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、単独重合体としたときにガラス転移温度が0℃未満となる低Tgモノマーを含むモノマーの重合体であり、乳化剤を含む、非粒子状有機多孔質吸収体である。
【0010】
前記非粒子状有機多孔質吸収体において、前記重合体は、前記低Tgモノマーと、単独重合体としたときにガラス転移温度が0℃以上となる高Tgモノマーと、を含むモノマーの共重合体であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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