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公開番号
2025122714
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018308
出願日
2024-02-09
発明の名称
使用済み非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法および再利用方法ならびに単床イオン交換樹脂の製造方法
出願人
オルガノ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B01J
49/09 20170101AFI20250815BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】対イオン交換樹脂の混入および樹脂表面におけるクラックの発生を抑制することができ、かつ幅広い用途において再利用可能なイオン交換樹脂を得ることができる、使用済み非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法の提供。
【解決手段】使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂に含まれる強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂とを分離する分離工程を有し、分離工程が、少なくとも一方の樹脂のイオン形を塩形に変換することができる第1の溶液を非再生型混床イオン交換樹脂に接触させる第1の分離工程と、強酸性カチオン交換樹脂の真比重と強塩基性アニオン交換樹脂の真比重との中間比重を有する第2の溶液を非再生型混床イオン交換樹脂に接触させる第2の分離工程と、を有し、第1の溶液が第2の溶液よりも低い濃度を有する希薄溶液である、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂に含まれる強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂とを分離する分離工程を有する、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法であって、
前記分離工程が、
前記非再生型混床イオン交換樹脂に含まれる強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の少なくとも一方の樹脂のイオン形を塩形に変換することができる第1の溶液を、前記非再生型混床イオン交換樹脂に接触させる第1の分離工程と、
前記強酸性カチオン交換樹脂の真比重と前記強塩基性アニオン交換樹脂の真比重との中間比重を有する第2の溶液を、前記第1の分離工程を経た前記非再生型混床イオン交換樹脂に接触させる第2の分離工程と、
を有し、
前記第1の溶液が、前記第2の溶液よりも低い濃度を有する希薄溶液であることを特徴とする、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記第1の溶液が、食塩水、塩酸、硫酸、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、塩化アンモニウム水溶液、塩化カルシウム水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、硫酸ナトリウム水溶液、酢酸ナトリウム水溶液、およびギ酸水溶液からなる群より選択される水溶液である、請求項1に記載の使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法。
【請求項3】
前記第2の溶液が、食塩水、塩酸および水酸化ナトリウム水溶液からなる群より選択される水溶液である、請求項1に記載の使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法。
【請求項4】
前記第1の溶液が、前記第2の溶液と同じ種類の溶液である、請求項1に記載の使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法。
【請求項5】
前記第2の分離工程を経て分離された各イオン交換樹脂のPBC(完全球形率、%)の、分離前の各イオン交換樹脂のPBC(%)からの低下率が5%未満である、請求項1に記載の使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法によって分離された強酸性カチオン交換樹脂または強塩基性アニオン交換樹脂を、非再生型混床イオン交換樹脂または単床イオン交換樹脂として再利用することを特徴とする、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の再利用方法。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法を用いて使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂を分離する工程を有する、単床イオン交換樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法および再利用方法ならびに単床イオン交換樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
使用済みの混床イオン交換樹脂に含まれるカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂とを分離する方法として、1.樹脂のイオン形を変換することによる分離、2.表面処理を行うことによる分離、および3.飽和塩水を用いた比重による分離(特許文献1)などの方法が検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭51-117179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記1または2の方法によれば、分離後のイオン交換樹脂に対イオン交換樹脂(以下、「異樹脂」ともいう)が混入してしまう。また、上記3の方法によれば、樹脂のイオン形の変換による収縮と浸透圧による収縮とが同時に影響することにより樹脂表面にクラックが発生し、混床イオン交換樹脂から分離した後のイオン交換樹脂(カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂)の用途が限定されるという課題があった。
【0005】
本発明は、対イオン交換樹脂の混入および樹脂表面におけるクラックの発生を抑制することができ、かつ幅広い用途において再利用可能なイオン交換樹脂を得ることができる、使用済み非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法を提供することを目的とする。また、本発明は、前記分離方法によって分離された使用済み非再生型混床イオン交換樹脂に由来するイオン交換樹脂の再利用方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、前記分離方法を用いた単床イオン交換樹脂の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂に含まれる強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂とを分離する分離工程を有する、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法であって、
前記分離工程が、
前記非再生型混床イオン交換樹脂に含まれる強酸性カチオン交換樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂の少なくとも一方の樹脂のイオン形を塩形に変換することができる第1の溶液を、前記非再生型混床イオン交換樹脂に接触させる第1の分離工程と、
前記強酸性カチオン交換樹脂の真比重と前記強塩基性アニオン交換樹脂の真比重との中間比重を有する第2の溶液を、前記第1の分離工程を経た前記非再生型混床イオン交換樹脂に接触させる第2の分離工程と、
を有し、
前記第1の溶液が、前記第2の溶液よりも低い濃度を有する希薄溶液である、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法である。
【0007】
また、本発明は、上記の方法によって分離された強酸性カチオン交換樹脂または強塩基性アニオン交換樹脂を、非再生型混床イオン交換樹脂または単床イオン交換樹脂として再利用する、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂の再利用方法である。
【0008】
さらに、本発明は、上記の方法を用いて使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂を分離する工程を有する、単床イオン交換樹脂の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂を分離する際の対イオン交換樹脂の混入および樹脂表面におけるクラックの発生を抑制することができ、かつ使用済みの非再生型混床イオン交換樹脂から、幅広い用途において再利用可能なイオン交換樹脂を得ることができる。得られた再利用品のイオン交換樹脂は、非再生型混床イオン交換樹脂として、または単床イオン交換樹脂として再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る技術思想の一部を説明する模式図である。
実施例1における(i)第1の分離工程後および(ii)第2の分離工程後の混床イオン交換樹脂の分離状態を示す写真である。
比較例2における第2の分離工程後の混床イオン交換樹脂の分離状態を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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