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公開番号
2025136989
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035942
出願日
2024-03-08
発明の名称
インクジェット記録装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
B41J
29/13 20060101AFI20250911BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】ユーザによる扉のロック解除指示に従って扉を開放する際に、筐体内の温度を低下させてからロックを解除して扉を開放可能としたインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】加熱ベルトに吹き付けられる空気(外気)を筐体の内部から外部へ排出するために、排気ファンが配設されている。扉のロック解除指示が行われた場合(S1のYES)、排気ファンが駆動される(S4)。排気ファンによる排出によって、筐体内の温度がユーザにとって安全な所定温度以下にまで低下され(S5のYES)、その後にドアロック部による扉のロックが解除される(S7)。このようにして、扉のロック解除指示に応じてすぐにユーザが扉を開放できる状態とはならないので、筐体内が高温のまま扉が開けられることがない。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出して記録材に画像を形成するインクジェット記録装置であって、
インクにより画像が形成された記録材を搬送する搬送部と、
ヒータと、前記搬送部に向けて空気を吹き付ける吹付ファンとを有し、前記ヒータにより加熱された空気を前記搬送部により搬送される前記記録材に吹き付けてインクを乾燥させる乾燥部と、
前記搬送部を収容する筐体と、
前記筐体内の空気を前記筐体外へ排気する排気ファンと、
前記筐体内の温度を検知するための温度センサと、
前記搬送部にアクセスするために、前記筐体に開閉可能に設けられた扉と、
前記筐体に前記扉を閉じた状態でロック可能なロック機構と、
ユーザによる前記扉のロック解除指示を受け付け可能な操作部と、
前記乾燥部及び前記ロック機構及び前記排気ファンを制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記ヒータによる空気の加熱を停止し、且つ、前記排気ファンが停止中であれば前記排気ファンを動作開始させ、前記排気ファンが動作中であれば前記排気ファンを継続動作させて、前記筐体内の温度が所定温度以下に到達した後に前記ロック機構による前記扉のロックを解除する、
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記排気ファンは、第一風量と、前記第一風量よりも大きい第二風量で動作可能であり、
前記制御部は、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記排気ファンが停止中であれば前記第二風量で前記排気ファンを動作開始させ、前記排気ファンが前記第一風量で動作中であれば前記排気ファンの風量を前記第二風量に変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記吹付ファンは、第一風量と、前記第一風量よりも大きい第二風量で動作可能であり、
前記制御部は、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記吹付ファンの風量を前記第一風量から前記第二風量に変更する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記筐体内の温度が前記所定温度以下に到達するまで、前記排気ファン及び前記吹付ファンを動作させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記扉は、前記筐体の上方に前記筐体に対し上下方向に開閉可能に設けられた上扉であり、
前記乾燥部は、前記上扉に配設されており、上方から前記筐体内に収容された前記搬送部にアクセス可能とするために、前記上扉とともに移動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記扉は、前記筐体の対し上下方向に交差する方向に開閉可能に設けられた前扉であり、
前記搬送部は、前記前扉が開いた状態でアクセス可能な状態となる、
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
インクを吐出して記録材に画像を形成するインクジェット記録装置であって、
インクにより画像が形成された記録材を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送される記録材を検知する検知部と、
ヒータと、前記搬送部に向けて空気を吹き付ける吹付ファンとを有し、前記ヒータにより加熱された空気を前記搬送部により搬送される前記記録材に吹き付けてインクを乾燥する乾燥部と、
前記搬送部を収容する筐体と、
前記筐体内の空気を前記筐体外へ排気する排気ファンと、
前記筐体内の温度を検知するための温度センサと、
前記搬送部にアクセスするために、前記筐体に開閉可能に設けられた扉と、
前記筐体に前記扉を閉じた状態でロック可能なロック機構と、
ユーザによる前記扉のロック解除指示を受け付け可能な操作部と、
前記乾燥部及び前記ロック機構及び前記排気ファンを制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検知部の検知結果に異常が生じた場合に、前記ヒータによる空気の加熱を停止し、且つ、前記排気ファンが停止中であれば前記排気ファンを動作開始させ、前記排気ファンが動作中であれば前記排気ファンを継続動作させ、その後、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記筐体内の温度が所定温度以下に到達した後に前記ロック機構による前記扉のロックを解除する、
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記排気ファンは、第一風量と、前記第一風量よりも大きい第二風量で動作可能であり、
前記制御部は、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記排気ファンの風量を前記第一風量から前記第二風量に変更する、
ことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
前記吹付ファンは、第一風量と、前記第一風量よりも大きい第二風量で動作可能であり、
前記制御部は、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記吹付ファンの風量を前記第一風量から前記第二風量に変更する、
ことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記筐体内の温度が前記所定温度以下に到達するまで、前記排気ファン及び前記吹付ファンを動作させる、
ことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクにより画像を形成するインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インクにより記録材に画像を形成するインクジェット記録装置が提案されている。インクジェット記録装置は、インクにより画像が形成された記録材に対し高温のエアを吹き付けて記録材を乾燥する乾燥部を備えている(特許文献1)。乾燥部では、回転する搬送ベルトに搬送される記録材に対し高温のエアを吹き付けることにより、記録材を乾燥させている。
【0003】
インクジェット記録装置には、ユーザがメンテナンスできるように、また搬送中の記録材が途中で詰まる所謂ジャムが生じた場合にユーザが詰まった記録材を除去できるように、筐体に開閉自在な扉が配設されている。ただし、この扉は、ユーザが扉を開けるロック解除指示を行わない限り、開かないようにロックされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-60712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
乾燥部では筐体内で高温のエアを吹き付けていること、また高温のエアの吹き付けに伴ってインクの水分が蒸発することから、機内が高温となる。扉のロック解除指示に応じてすぐにロックが解除された場合、ユーザは扉を開けることで扉内にアクセスできる。しかしながら、扉内の機内が高温であるとユーザにとって好ましくない。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、ユーザによる扉のロック解除指示に従って扉を開放する場合に、筐体内の温度を所定温度以下に低下させてからロックを解除して扉を開放可能としたインクジェット記録装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出して記録材に画像を形成するインクジェット記録装置であって、インクにより画像が形成された記録材を搬送する搬送部と、ヒータと、前記搬送部に向けて空気を吹き付ける吹付ファンとを有し、前記ヒータにより加熱された空気を前記搬送部により搬送される前記記録材に吹き付けてインクを乾燥させる乾燥部と、前記搬送部を収容する筐体と、前記筐体内の空気を前記筐体外へ排気する排気ファンと、前記筐体内の温度を検知するための温度センサと、前記搬送部にアクセスするために、前記筐体に開閉可能に設けられた扉と、前記筐体に前記扉を閉じた状態でロック可能なロック機構と、ユーザによる前記扉のロック解除指示を受け付け可能な操作部と、前記乾燥部及び前記ロック機構及び前記排気ファンを制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記ヒータによる空気の加熱を停止し、且つ、前記排気ファンが停止中であれば前記排気ファンを動作開始させ、前記排気ファンが動作中であれば前記排気ファンを継続動作させて、前記筐体内の温度が所定温度以下に到達した後に前記ロック機構による前記扉のロックを解除する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置は、インクを吐出して記録材に画像を形成するインクジェット記録装置であって、インクにより画像が形成された記録材を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される記録材を検知する検知部と、ヒータと、前記搬送部に向けて空気を吹き付ける吹付ファンとを有し、前記ヒータにより加熱された空気を前記搬送部により搬送される前記記録材に吹き付けてインクを乾燥する乾燥部と、前記搬送部を収容する筐体と、前記筐体内の空気を前記筐体外へ排気する排気ファンと、前記筐体内の温度を検知するための温度センサと、前記搬送部にアクセスするために、前記筐体に開閉可能に設けられた扉と、前記筐体に前記扉を閉じた状態でロック可能なロック機構と、ユーザによる前記扉のロック解除指示を受け付け可能な操作部と、前記乾燥部及び前記ロック機構及び前記排気ファンを制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記検知部の検知結果に異常が生じた場合に、前記ヒータによる空気の加熱を停止し、且つ、前記排気ファンが停止中であれば前記排気ファンを動作開始させ、前記排気ファンが動作中であれば前記排気ファンを継続動作させ、その後、前記ロック解除指示を受け付けた場合に、前記筐体内の温度が所定温度以下に到達した後に前記ロック機構による前記扉のロックを解除する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザによる扉のロック解除指示に従って扉を開放する場合に、筐体内の温度を所定温度以下に低下させてからロックを解除して扉を開放可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
インクジェット記録装置を示す概略図。
乾燥モジュールを示す、(a)前面図、(b)右側面図、(c)概略図。
乾燥モジュールの構成を示す模式図。
温風吹付ユニットを示す断面図。
乾燥モジュールの制御系を示す制御ブロック図。
第一実施形態のドアロック解除処理を示すフローチャート。
第二実施形態のドアロック解除処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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