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公開番号2025133441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031390
出願日2024-03-01
発明の名称車両用駆動装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02K 11/225 20160101AFI20250904BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】モータから放出される漏れ磁束がレゾルバに達するのを抑制する遮蔽部材を、ギヤや軸受部との干渉を回避しながらケースの内部に設けることができるようにする。
【解決手段】車両用駆動装置は、モータ及びレゾルバ4を収容するケースを備えている。遮蔽部材5は、モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップと、レゾルバ4との間の空間において径方向に延びるように配置されている。遮蔽部材5の径方向外側には、ケースの内部に設けられる軸受部との干渉を避けるための切り欠き部51cが形成されている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
シャフト、当該シャフトを回転駆動するモータ、当該モータの回転状態を検出するレゾルバ及び前記モータからの漏れ磁束が前記レゾルバに放射されるのを抑制する遮蔽部材を備えた車両用駆動装置であって、
前記シャフト、前記モータ及び前記レゾルバを収容するケースを備え、
前記遮蔽部材は、前記モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップと、前記レゾルバとの間の空間において前記シャフトの径方向に延びるように配置され、
前記遮蔽部材の径方向外側には、前記ケースの内部に設けられる軸受部乃至ギヤとの干渉を避けるための切り欠き部が形成されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記軸受部は、ベアリングと、当該ベアリングを所定位置に固定するためのベアリング固定部とを有し、
前記ベアリング固定部は、前記モータに対して軸方向に接近するように形成され、
前記切り欠き部は、前記ベアリング固定部との干渉を避けるように形成されている、車両用駆動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用駆動装置において、
前記シャフトには第1ギヤが設けられ、
前記シャフトの下方には、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを有する下側シャフトが設けられ、
前記軸受部は、前記下側シャフトの軸方向一端部を支持しており、
前記切り欠き部は、前記遮蔽部材の下部にのみ形成されている、車両用駆動装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記遮蔽部材は、前記モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップと、前記レゾルバとの間の空間において前記シャフトの径方向に延びるように配置される第1遮蔽板部と、前記第1遮蔽板部における前記シャフトの径方向内縁部から前記モータのロータに接近する方向に延びる第2遮蔽板部とを有し、
前記切り欠き部は、前記第1遮蔽板部に形成されている、車両用駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用駆動装置において、
前記第2遮蔽板部は、前記モータのロータの周方向に連続した環状をなし、
前記切り欠き部は、前記遮蔽部材における前記第2遮蔽板部以外の部分に形成されている、車両用駆動装置。
【請求項6】
請求項4に記載の車両用駆動装置において、
前記第1遮蔽板部は、複数の締結部材によって前記シャフトの周方向に離れた複数の部分が前記ケースに締結され、
前記切り欠き部は、前記締結部材による締結部分から前記シャフトの周方向に離れた部分に形成されている、車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される駆動装置として、駆動用モータを備えたものが開示されている。特許文献1のモータは、ケースに固定されたステータと、ステータの内側で回転可能に配設されたロータとで構成されている。ケースの内部には、モータのシャフトに固定されたドライブギヤと、ロータを支持するロータ軸の回転数を検出するためのレゾルバとが配設されている。レゾルバは、モータのロータとドライブギヤとの間に位置しており、レゾルバステータおよびレゾルバロータと、モータのコイルエンドから放出される漏れ磁束を抑制するための遮蔽部材とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5488127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1では、モータのロータ、レゾルバ、ドライブギヤの順でこれらが並んでいるが、レイアウトによっては、ギヤや軸受部が遮蔽部材に干渉するような位置関係になるおそれがある。特に、ケースの軸方向の寸法を短くしようとするとその傾向が高まる。その結果、遮蔽部材を設けるためのスペースの確保が難しく、モータから放出される漏れ磁束の対策が問題となる。
【0005】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、モータから放出される漏れ磁束がレゾルバに達するのを抑制する遮蔽部材を、ギヤや軸受部との干渉を回避しながらケースの内部に設けることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、シャフト、当該シャフトを回転駆動するモータ、当該モータの回転状態を検出するレゾルバ及び前記モータからの漏れ磁束が前記レゾルバに放射されるのを抑制する遮蔽部材を備えた車両用駆動装置を前提とすることができる。車両用駆動装置は、前記シャフト、前記モータ及び前記レゾルバを収容するケースをさらに備えている。前記遮蔽部材は、前記モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップと、前記レゾルバとの間の空間において前記シャフトの径方向に延びるように配置されている。前記遮蔽部材の径方向外側には、前記ケースの内部に設けられる軸受部乃至ギヤとの干渉を避けるための切り欠き部が形成されている。
【0007】
この構成によれば、モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップから放出される漏れ磁束がレゾルバに達するのを遮蔽部材によって抑制することが可能になる。例えばケースの軸方向の寸法を短くするために、ケースの内部に配設される軸受部乃至ギヤと遮蔽部材とが干渉するような位置関係となった場合、遮蔽部材に切り欠き部が形成されていることで、軸受部乃至ギヤとの干渉が回避される。切り欠き部は遮蔽部材の一部にのみ形成されているものなので、遮蔽部材による漏れ磁束の遮蔽効果は殆ど低下しない。
【0008】
前記軸受部は、ベアリングと、当該ベアリングを所定位置に固定するためのベアリング固定部とを有していてもよい。前記ベアリング固定部が前記モータに対して軸方向に接近するように形成されている場合には、前記切り欠き部は、前記ベアリング固定部との干渉を避けるように形成することができる。
【0009】
前記シャフトには第1ギヤが設けられ、前記シャフトの下方には、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを有する下側シャフトが設けられていてもよい。この場合、前記軸受部は、前記下側シャフトの軸方向一端部を支持するものであり、前記切り欠き部は、前記遮蔽部材の下部にのみ形成することができる。
【0010】
前記遮蔽部材は、前記モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップと、前記レゾルバとの間の空間において前記シャフトの径方向に延びるように配置される第1遮蔽板部と、前記第1遮蔽板部における前記シャフトの径方向内縁部から前記モータのロータに接近する方向に延びる第2遮蔽板部とを有していてもよい。これにより、モータのステータコイルとロータとの間に形成されているギャップから放出される漏れ磁束がレゾルバに達するのを第1遮蔽板部によって抑制できるとともに、第2遮蔽板部によっても抑制できるので、ギャップから放出される漏れ磁束の遮蔽効果が高まる。この場合、前記切り欠き部は、前記第1遮蔽板部に形成することができる。すなわち、前記切り欠き部は、前記遮蔽部材における前記第2遮蔽板部以外の部分に形成されていることで、第2遮蔽板部を周方向に連続した環状にすることができ、漏れ磁束の遮蔽効果を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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