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公開番号2025167865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072844
出願日2024-04-26
発明の名称バッテリユニット
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H01M 50/209 20210101AFI20251030BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バッテリケースに収容されたバッテリセルを前突及び側突から保護する。
【解決手段】バッテリユニットは、バッテリケースにバッテリセルを収容した状態で車両のフロアパネルの下方に配置される。バッテリケースは、前後方向及び左右方向のうちの一方である第1方向に平行に延びる一対の第1フレームと、他方である第2方向に平行に延びる一対の第2フレームと、有し、バッテリセルを囲むように四角枠状に組み合わされる。第1フレームは、第2フレームに対面するように第2方向に臨む第1当たり面を含む。第2フレームは、第1フレームに対面するように第1方向に臨む第2当たり面を含む。第1フレームにおける第2フレームに対する第1接続部には、第2フレームにおける第1フレームに対する第2接続部の少なくとも一部を収容する第1空間を形成する階段状の第1段差部が設けられる。第1当たり面の少なくとも一部は、第1段差部に設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
バッテリケースにバッテリセルを収容した状態で車両のフロアパネルの下方に配置されるバッテリユニットであって、
前記バッテリケースは、
前後方向及び左右方向のうちの一方である第１方向に平行に延びる一対の第１フレームと、
前後方向及び左右方向のうちの他方である第２方向に平行に延びる一対の第２フレームと、有し、
前記バッテリケースは、前記第１フレームと前記第２フレームとがバッテリセルを囲むように、四角枠状に組み合わされ、
前記第１フレームは、前記第２フレームに対面するように前記第２方向に臨む第１当たり面を含み、
前記第２フレームは、前記第１フレームに対面するように前記第１方向に臨む第２当たり面を含み、
前記第１フレームにおける前記第２フレームに対する第１接続部には、前記第２フレームにおける前記第１フレームに対する第２接続部の少なくとも一部を収容する第１空間を形成する階段状の第１段差部が設けられ、
前記第１当たり面の少なくとも一部は、前記第１段差部に設けられている、バッテリユニット。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記第２接続部には、前記第１接続部の少なくとも一部を収容する第２空間を形成する階段状の第２段差部が設けられ、
前記第２当たり面の少なくとも一部は、前記第２段差部に設けられ、
前記第１段差部と前記第２段差部とは、互いに係合している、請求項１に記載のバッテリユニット。
【請求項３】
前記第１段差部は、上下方向に見て階段状に形成されている、請求項１又は２に記載のバッテリユニット。
【請求項４】
前記第１段差部は、前記第２方向に見て階段状に形成されている、請求項１又は２に記載のバッテリユニット。
【請求項５】
前記第２段差部は、上下方向に見て階段状に形成されている、請求項２に記載のバッテリユニット。
【請求項６】
前記第２段差部は、前記第１方向に見て階段状に形成されている、請求項２に記載のバッテリユニット。
【請求項７】
前記バッテリケースは、
前記第１フレーム及び前記第２フレームのうちの一方であり且つ左右方向に平行に延びる一対の横フレームと、
前記第１フレーム及び前記第２フレームのうちの他方であり且つ前後方向に平行に延びる一対の縦フレームと、を有し、
前記横フレームは、前記第１当たり面及び前記第２当たり面のうちの一方である横フレーム側当たり面を含み、
前記車両は、前記フロアパネルと伴に車体を構成するとともに、前記フロアパネルの前方から左右方向に離れて前方に延びる一対のフロントサイドフレームを有し、
前側に位置する前記横フレームの前記横フレーム側当たり面は、前記縦フレームに対面するように後方に臨むとともに、前記フロントサイドフレームの後端部と上下方向において重なる位置にある、請求項１又は２に記載のバッテリユニット。
【請求項８】
前記バッテリケースは、
前記第１フレーム及び前記第２フレームのうちの一方であり且つ前後方向に平行に延びる一対の縦フレームと、
前記第１フレーム及び前記第２フレームのうちの他方であり且つ左右方向に平行に延びる一対の横フレームと、を有し、
前記縦フレームは、前記第１フレーム側当たり面及び前記第２フレーム側当たり面のうちの一方である縦フレーム側当たり面を含み、
前記車両は、前記フロアパネルと伴に車体を構成するとともに、前記フロアパネルの左右方向の両側の縁部に沿って前後方向に延びる一対のサイドシルを有し、
前記縦フレームは、前記サイドシルに対して固定具によって固定され、
前記縦フレームの前記縦フレーム側当たり面は、前記横フレームに対面するように左右方向に臨むとともに、前記固定具と上下方向において重なる位置にある、請求項１又は２に記載のバッテリユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、バッテリケースにバッテリセルを収容した状態で車両のフロアパネルの下方に配置されるバッテリユニットに、関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
この種のバッテリユニットは、例えば、特許文献１に開示されている。特許文献１に開示のバッテリユニットは、一対の中空断面形状からなる第１及び第２縦フレームと、第１及び第２縦フレームの両端部にそれぞれコーナーブラケットを介して連結した一対の中空断面形状からなる第１及び第２横フレームと、を備える。コーナーブラケットは、縦フレーム及び横フレームの中空部に挿入される挿入部と、車体への取付部と、を有する。
【０００３】
特許文献１に開示のバッテリユニットでは、縦フレームの端部と横フレームの端部との間にコーナーブラケットを介在させることによって、縦横のどのような方向からの衝撃荷重に対してもフレーム全体に衝撃力を分散させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－９７８５１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に開示のバッテリユニットでは、縦フレームの端部と横フレームの端部との間にコーナーブラケットが介在するものの、基本的には、縦フレームの端部と横フレームの端部とを単に突き合せた構成にすぎない。
【０００６】
特許文献１に開示のバッテリユニットでは、車両に対して前突が生じた場合、衝突荷重を（左右方向に延びる）横フレームから（前後方向に延びる）縦フレームへ十分に伝達することができず、逆に、車両に対して側突が生じた場合、衝突荷重を縦フレームから横フレームへ十分に伝達することができない。
【０００７】
特許文献１に開示のバッテリユニットでは、車両に対して前突及び側突のいずれが生じた場合であっても、バッテリケースに収容されたバッテリセルを十分に保護できない。
【０００８】
本開示の目的は、車両のフロアパネルの下方に配置されるバッテリユニットにおいて、バッテリケースに収容されたバッテリセルを、前突及び側突の両方から保護することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本開示に係るバッテリユニットは、バッテリケースにバッテリセルを収容した状態で車両のフロアパネルの下方に配置されるバッテリユニットであって、前記バッテリケースは、前後方向及び左右方向のうちの一方である第１方向に平行に延びる一対の第１フレームと、前後方向及び左右方向のうちの他方である第２方向に平行に延びる一対の第２フレームと、有し、前記バッテリケースは、前記第１フレームと前記第２フレームとがバッテリセルを囲むように、四角枠状に組み合わされ、前記第１フレームは、前記第２フレームに対面するように前記第２方向に臨む第１当たり面を含み、前記第２フレームは、前記第１フレームに対面するように前記第１方向に臨む第２当たり面を含み、前記第１フレームにおける前記第２フレームに対する第１接続部には、前記第２フレームにおける前記第１フレームに対する第２接続部の少なくとも一部を収容する第１空間を形成する階段状の第１段差部が設けられ、前記第１当たり面の少なくとも一部は、前記第１段差部に設けられている。
【００１０】
第１方向を左右方向とし第２方向を前後方向とすると仮定する。車両に前突が生じると、前突による衝突荷重は、第１フレームに先ず与えられ、その後、第１フレームの第１当たり面を介して、第２フレームに伝達される。一方、車両に側突が生じると、側突による衝突荷重は、第２フレームに先ず与えられ、その後、第２フレームの第２当たり面を介して、第１フレームに伝達される。
（【００１１】以降は省略されています）

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