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公開番号2025173275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-27
出願番号2024078783
出願日2024-05-14
発明の名称車両用フレーム部材
出願人マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B62D 25/20 20060101AFI20251119BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】衝撃荷重が入力される際に、均等に軸圧縮させることで、意図した衝撃荷重を吸収しやすい車両用フレーム部材を提供する。
【解決手段】前後方向に延びる車両用フレーム部材は、所定の前後方向範囲において、延在方向に直交する断面が上壁部20aと下壁部20bと一対の側壁部20c,20dとによって閉断面7aに形成された、フレーム本体部20Aと、一対の側壁部20c,20dを閉断面7aの内側に向けてそれぞれ凹設させた溝部25,26と、閉断面7aから外方に突出するフランジ20e,20fと、を備え、一対の側壁部20c,20dは、溝部25,26を画定すると共に、溝上壁部25a,26aと、溝下壁部25b,26bと、溝底壁部25c,26cとを有する複数の側壁部分を備え、複数の側壁部分は、それぞれの曲げ剛性が概ね等しくなるように形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
前後方向に延びる車両用フレーム部材であって、
所定の前後方向範囲において、延在方向に直交する断面が上壁部と下壁部と一対の側壁部とによって閉断面に形成された、フレーム本体部と、
前記一対の側壁部を、前記閉断面の内側に向けてそれぞれ凹設させた溝部と、
前記閉断面から外方に突出するフランジと、を備え、
前記一対の側壁部は、前記溝部を画定する、上側に位置して車体幅方向に延びる溝上壁部と、下側に位置して車体幅方向に延びると共に前記溝上壁部に対向する溝下壁部と、前記溝上壁部と前記溝下壁部を上下方向に接続する溝底壁部とを有する複数の側壁部分を備え、
前記複数の側壁部分は、それぞれの曲げ剛性が概ね等しくなるように形成されている
車両用フレーム部材。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記側壁部分のそれぞれの板厚および前記閉断面の辺長は、概ね一致している
請求項1に記載の車両用フレーム部材。
【請求項3】
車両用フレーム部材は、エンジンルームの車体幅方向両側部に位置する左右一対のフロントサイドフレームである
請求項1または2に記載の車両用フレーム部材。
【請求項4】
前記フランジは、前記上壁部から突出すると共に車体幅方向において、前記閉断面の図心よりも外側または内側の一方側に位置する上フランジと、前記下壁部から突出すると共に他方側に位置する下フランジとを有する
請求項1または2に記載の車両用フレーム部材。
【請求項5】
前記上壁部における前記上フランジよりも前記一方側に位置する一方側上壁部、および、前記下壁部における前記下フランジよりも前記他方側に位置する他方側下壁部の板厚および前記閉断面の辺長は、前記側壁部分と概ね一致する
請求項4に記載の車両用フレーム部材。
【請求項6】
前記溝部は、車体前側よりも車体後側が深い
請求項1または2に記載の車両用フレーム部材。
【請求項7】
前記側壁部分は、前記溝部の上側に位置する上側壁部と、前記溝部の下側に位置する下側壁部とを有し、
前記溝上壁部と、前記溝下壁部と、前記溝底壁部と、前記上側壁部と、前記下側壁部と、前記一方側上壁部と、前記他方側下壁部とは、板厚および前記閉断面の辺長が概ね一致する
請求項5に記載の車両用フレーム部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用フレーム部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車体前後方向に延びると共に、延在方向に直交する断面が車体幅方向外側に開放したハット状に形成されたインナパネルと、延在方向に直交する断面が車体幅方向内側に開放したハット状に形成されたアウタパネルを備え、インナパネルおよびアウタパネルの上下のフランジ同士を車体幅方向に接合することによって形成され、延在方向に直交する閉断面を備えた車両用フレーム部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-166697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の車両用フレーム部材では、フランジが車体幅方向外側に偏在するため、インナパネルよりもアウタパネルの座屈耐力が高く、衝撃荷重が前後方向一方側から入力された際に、アウタパネルよりもインナパネルが座屈しやすい。したがって、衝撃荷重が入力される際に、車両用フレーム部材を均等に軸圧縮させにくく、意図した衝撃荷重が吸収されにくい。
【0005】
本発明は、衝撃荷重が入力される際に、均等に軸圧縮させることによって、意図した衝撃荷重を吸収しやすい車両用フレーム部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前後方向に延びる車両用フレーム部材であって、
所定の前後方向範囲において、延在方向に直交する断面が上壁部と下壁部と一対の側壁部とによって閉断面に形成された、フレーム本体部と、
前記一対の側壁部を、前記閉断面の内側に向けてそれぞれ凹設させた溝部と、
前記閉断面から外方に突出するフランジと、を備え、
前記一対の側壁部は、前記溝部を画定すると共に、上側に位置して車体幅方向に延びる溝上壁部と、下側に位置して車体幅方向に延びると共に前記溝上壁部に対向する溝下壁部と、前記溝上壁部と前記溝下壁部を上下方向に接続する溝底壁部とを有する複数の側壁部分を備え、
前記複数の側壁部分は、それぞれの曲げ剛性が概ね等しくなるように形成されている
車両用フレーム部材を提供する。
【0007】
本発明によれば、一対の側壁部を構成する複数の側壁部分のそれぞれの曲げ剛性が概ね等しくなるように形成されるので、車両用フレーム部材の前後方向からの荷重に対する座屈耐力の車体幅方向における差を抑制できる。その結果、車両用フレーム部材に衝撃荷重が入力される際に、車両用フレーム部材を安定した挙動で軸圧縮させやすく、車両用フレーム部材によって意図した衝撃荷重を吸収しやすい。また、溝部を設けない場合に比べて、車両用フレーム部材の断面2次モーメントを大きくでき、座屈耐力を大きくできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、衝撃荷重が入力される際に、均等に軸圧縮させることによって、意図した衝撃荷重を吸収しやすい車両用フレーム部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る車両用フレーム部材を有する前部車体構造の平面図。
前記前部車体構造の側面図。
車両用フレーム部材の単体斜視図。
図3のIV-IV線に沿った車両用フレーム部材の断面を模式的に示す模式図。
図3のV-V線に沿った車両用フレーム部材の断面図。
図3のVI-VI線に沿った車両用フレーム部材の断面を模式的に示す模式図。
前記前部車体構造のサスペンションハウジング周辺の部分拡大図。
車両用フレーム部材とサブフレームとの接続部材およびその周辺の部分拡大図。
車両用フレーム部材の第1の変形例の断面を模式的に示す模式図。
車両用フレーム部材の第2の変形例の断面を模式的に示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施の形態を図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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