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公開番号2025153160
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024055480
出願日2024-03-29
発明の名称電動自動車のバッテリマネジメント装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02J 7/02 20160101AFI20251002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】バッテリのSOCをユーザによる電動自動車の使用態様に適合させながら、バッテリの劣化を抑制する。
【解決手段】電動自動車1のバッテリマネジメント装置10は、モータ21と、モータへ供給する電気エネルギを蓄積するバッテリ28と、バッテリの充電を制御する制御装置35と、を備え、制御装置は、バッテリの充電と次の充電との間において、ユーザによる電動自動車の使用に伴い低下したバッテリのSOCの情報(ΔSOC)を取得し、取得したΔSOCとバッテリの容量とに基づいて、バッテリの上限SOCを設定し、設定した上限SOCに基づいて、バッテリの充電を停止する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動自動車に搭載されかつ前記電動自動車の走行用駆動力を出力するモータと、
前記モータへ供給する電気エネルギを蓄積するバッテリと、
前記バッテリの充電を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記バッテリの充電と次の充電との間において、ユーザによる前記電動自動車の使用に伴い低下した前記バッテリのSOCの情報(ΔSOC)を取得し、
取得した前記ΔSOCと前記バッテリの容量とに基づいて、前記バッテリの上限SOCを設定し、
設定した前記上限SOCに従って、前記バッテリの充電を停止する
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記制御装置は、取得した前記ΔSOCの情報を蓄積すると共に、前記ΔSOCの頻度分布に基づいて、前記上限SOCを設定する、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記制御装置は、前記バッテリの劣化が抑制されるSOCの第1範囲であって、前記バッテリについて予め定められている第1範囲に、前記ΔSOCが含まれるよう、前記第1範囲内に前記上限SOCを設定する、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項4】
請求項3に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記制御装置はさらに、前記バッテリの放電に関して前記モータの駆動力が良好となるSOCの第2範囲に、前記ΔSOCが含まれるよう、前記第2範囲内に前記上限SOCを設定する、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記SOCの前記第2範囲は、予め定められている、又は、ユーザによる前記電動自動車の使用態様から学習設定される、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項6】
請求項3又は4に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記制御装置はさらに、前記バッテリの充電に関して前記電動自動車の電費が良好となるSOCの第3範囲に、前記ΔSOCが含まれるよう、前記第3範囲内に前記上限SOCを設定する、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記SOCの前記第3範囲は、予め定められている、又は、ユーザによる前記電動自動車の使用態様から学習設定される、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項8】
請求項1に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記バッテリのSOCを表示する表示装置をさらに備え、
前記表示装置は、設定された上限SOCを、100%と表示する、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項9】
請求項8に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記制御装置は、前記上限SOCと前記ΔSOCとから、前記バッテリの下限SOCを設定し、
前記表示装置は、設定された前記下限SOCに基づいて、前記バッテリの充電を前記ユーザに促す表示を行う、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。
【請求項10】
請求項9に記載の電動自動車のバッテリマネジメント装置において、
前記表示装置は、前記下限SOCを、0%と表示する、
電動自動車のバッテリマネジメント装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示する技術は、電動自動車のバッテリマネジメント装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の電池残容量表示装置が記載されている。電池残容量表示装置は、電動自動車に搭載されたバッテリの残容量を、所定のスケールにおいて表示する。電池残容量表示装置は、バッテリの劣化に応じてスケールを縮小させてバッテリの残容量を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-217692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動自動車に搭載されるバッテリは、充放電が繰り返されることにより劣化する。その一方で、バッテリの劣化が抑制されるようにバッテリの充電を制御することも可能である。例えばバッテリのSOC(State Of Charge)が比較的高い状態で充放電を繰り返したり、逆にSOCが比較的低い状態で充放電を繰り返したりすると、バッテリが劣化しやすい。バッテリが劣化しにくいSOCの範囲でバッテリが充放電すれば、バッテリの劣化が抑制される。
【0005】
例えばバッテリのSOCが高くならないよう、予め定めた上限SOCに従ってバッテリの充電を強制的に終了することにより、バッテリの劣化を抑制することが考えられる。ところが、電動自動車の使用態様は、ユーザ毎に異なる。例えば、あるユーザは、ワンドライブで低下するバッテリのSOCが比較的小さいが、充電の頻度が高い。別のユーザは、ワンドライブで低下するバッテリのSOCが比較的小さいが、充電の頻度が低い。さらに別のユーザは、ワンドライブで低下するバッテリのSOCが比較的大きいが、充電の頻度が低い。さらに別のユーザは、ワンドライブで低下するバッテリのSOCが比較的大きいが、充電の頻度が高い。バッテリの充電と次の充電との間において、ユーザによる電動自動車の使用に伴い低下するバッテリのSOC(つまりΔSOC)は、ユーザ毎に異なる。
【0006】
そのため、予め定められた上限SOCに従って一律にバッテリの充電を制御すると、ユーザの使用態様によっては、バッテリのSOCが不足するおそれがある。
【0007】
ここに開示する技術は、バッテリのSOCをユーザによる電動自動車の使用態様に適合させながら、バッテリの劣化を抑制する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ここに開示する技術は、電動自動車のバッテリマネジメント装置に係る。この電動自動車のバッテリマネジメント装置は、
電動自動車に搭載されかつ前記電動自動車の走行用駆動力を出力するモータと、
前記モータへ供給する電気エネルギを蓄積するバッテリと、
前記バッテリの充電を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記バッテリの充電と次の充電との間において、ユーザによる前記電動自動車の使用に伴い低下した前記バッテリのSOCの情報(ΔSOC)を取得し、
取得した前記ΔSOCと前記バッテリの容量とに基づいて、前記バッテリの上限SOCを設定し、
設定した前記上限SOCに従って、前記バッテリの充電を停止する。
【0009】
電動自動車は、バッテリから電気エネルギの供給を受けたモータが走行用駆動力を出力することによって、走行する。電動自動車の走行距離が長くなれば、バッテリのSOCは低下する。バッテリのSOCが低下すれば、電動自動車のユーザは、バッテリを充電する。バッテリの充電によってバッテリのSOCが高まる。
【0010】
制御装置は、バッテリの充電と次の充電との間において、ユーザによる電動自動車の使用に伴い低下したバッテリのSOCの情報(ΔSOC)を取得する。ΔSOCには、ユーザによる電動自動車の使用態様が反映される。電動自動車の使用態様には、ワンドライブにおける走行距離、及び/又は、充電を行う頻度が含まれる。例えばワンドライブで低下するバッテリのSOCが比較的小さいが、充電の頻度が高いユーザの場合、ΔSOCは比較的小さい。ワンドライブで低下するバッテリのSOCが比較的大きいが、充電の頻度が低いユーザの場合、ΔSOCは比較的大きい。なお、ワンドライブは、ユーザが電動自動車に乗車し電動自動車が発進してから、電動自動車が停車しユーザが電動自動車を降車するまでをいう。
(【0011】以降は省略されています)

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