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公開番号
2025132320
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029789
出願日
2024-02-29
発明の名称
半透光性ガスバリアフィルム、光透過型太陽電池モジュール、及び光透過型表示装置
出願人
リンテック株式会社
代理人
弁理士法人大谷特許事務所
主分類
B32B
15/08 20060101AFI20250903BHJP(積層体)
要約
【課題】優れた採光性及び調光性を有し、かつ貼付対象物に高い耐久性を付与できる半透光性ガスバリアフィルム、並びに、これを用いた光透過型太陽電池モジュール及び光透過型表示装置を提供する。
【解決手段】ガスバリア層、金属薄膜層、及び樹脂フィルムを有し、前記金属薄膜層が、下記(i)~(iii)のいずれかの位置に配置される、半透光性ガスバリアフィルム。
(i)前記ガスバリア層における樹脂フィルム対向面と反対側の表面側、
(ii)前記ガスバリア層と前記樹脂フィルムとの間、又は、
(iii)樹脂フィルムにおけるガスバリア層対向面と反対側の表面側。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガスバリア層、金属薄膜層、及び樹脂フィルムを有し、前記金属薄膜層が、下記(i)~(iii)のいずれかの位置に配置される、半透光性ガスバリアフィルム。
(i)前記ガスバリア層における樹脂フィルム対向面と反対側の表面側、
(ii)前記ガスバリア層と前記樹脂フィルムとの間、又は、
(iii)樹脂フィルムにおけるガスバリア層対向面と反対側の表面側。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
波長550nmの光に対する反射率が20~80%であり、波長550nmの光に対する透過率が20~80%である、請求項1に記載の半透光性ガスバリアフィルム。
【請求項3】
前記金属薄膜層の厚さが1,000nm以下である、請求項1又は2に記載の半透光性ガスバリアフィルム。
【請求項4】
前記ガスバリア層が、酸素、窒素、炭素の少なくとも1つを含有するケイ素系膜を含有する、請求項1又は2に記載の半透光性ガスバリアフィルム。
【請求項5】
保護フィルムと、光透過型太陽電池素子と、請求項1又は2に記載の半透光性ガスバリアフィルムと、を順に有する光透過型太陽電池モジュール。
【請求項6】
400~800nmの波長における光線透過率が20~80%である、請求項5に記載の光透過型太陽電池モジュール。
【請求項7】
光透過型光学表示素子と、請求項1又は2に記載の半透光性ガスバリアフィルムと、を有する光透過型表示装置。
【請求項8】
400~800nmの波長における光線透過率が20~80%である、請求項7に記載の光透過型表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半透光性ガスバリアフィルム、並びに、これを用いた光透過型太陽電池モジュール及び光透過型表示装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで太陽電池としては、シリコン系太陽電池が市場の大半を占めてきた。しかし、最近では、原材料に希少金属を必要としなかったり、弱めの太陽光線でも発電したり、フレキシブル性を有するといった様々な特性を有することから、ペロブスカイト型や色素増感型などの有機系太陽電池が注目を集めている。
このような有機系太陽電池は、前述のような優れた特性を有する反面、水蒸気には非常に敏感であるという問題点を有する。そのため、特許文献1や特許文献2に開示されるとおり、有機系太陽電池においては、ガスバリアフィルムの必要性が高まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-34875号公報
国際公開第2019/230534号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、太陽電池の使用環境が広がるにつれて、採光性や調光性といった光学的機能が求められている。
【0005】
本発明は、上記問題を鑑み、優れた採光性及び調光性を有し、かつ貼付対象物に高い耐久性を付与できる半透光性ガスバリアフィルム、光透過型太陽電池モジュール、及び光透過型表示装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ガスバリア層に加えて、金属薄膜層及び樹脂フィルムを所定の配置で設けることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]を提供するものである。
【0007】
[1]ガスバリア層、金属薄膜層、及び樹脂フィルムを有し、前記金属薄膜層が、下記(i)~(iii)のいずれかの位置に配置される、半透光性ガスバリアフィルム。
(i)前記ガスバリア層における樹脂フィルム対向面と反対側の表面側、
(ii)前記ガスバリア層と前記樹脂フィルムとの間、又は、
(iii)樹脂フィルムにおけるガスバリア層対向面と反対側の表面側。
[2]波長550nmの光に対する反射率が20~80%であり、波長550nmの光に対する透過率が20~80%である、上記[1]に記載の半透光性ガスバリアフィルム。
[3]前記金属薄膜層の厚さが1,000nm以下である、上記[1]又は[2]に記載の半透光性ガスバリアフィルム。
[4]ガスバリア層が、酸素、窒素、炭素の少なくとも1つを含有するケイ素系膜を含有する、上記[1]~[3]のいずれか一つに記載の半透光性ガスバリアフィルム。
[5]保護フィルムと、光透過型太陽電池素子と、上記[1]~[4]のいずれか一つに記載の半透光性ガスバリアフィルムと、を順に有する光透過型太陽電池モジュール。
[6]400~800nmの波長における光線透過率が20~80%である、上記[5]に記載の光透過型太陽電池モジュール。
[7]光透過型光学表示素子と、上記[1]~[4]のいずれか一つに記載の半透光性ガスバリアフィルムと、を有する光透過型表示装置。
[8]400~800nmの波長における光線透過率が20~80%である、上記[7]に記載の光透過型表示装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、優れた採光性及び調光性を有し、かつ貼付対象物に高い耐久性を付与できる半透光性ガスバリアフィルム、並びに、これを用いた光透過型太陽電池モジュール及び光透過型表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
半透光性ガスバリアフィルムの構成例を示す断面図である。
半透光性ガスバリアフィルムの他の構成例を示す断面図である。
光透過型太陽電池モジュールの構成例を示す断面図である。
光透過型太陽電池モジュールを透明板に設置した様子を示す模式図である。
光透過型表示装置の構成例を示す断面図である。
光透過型表示装置の構成例を示す断面図である。
光透過型表示装置の他の構成例を示す断面図である。
光透過型表示装置の他の構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、好ましいとする規定は任意に選択でき、好ましいとする規定同士の組み合わせはより好ましいといえる。
本明細書において、「XX~YY」との記載は、「XX以上YY以下」を意味する。
本明細書において、好ましい数値範囲(例えば、含有量等の範囲)について、段階的に記載された下限値及び上限値は、それぞれ独立して組み合わせることができる。例えば、「好ましくは10~90、より好ましくは30~60」という記載から、「好ましい下限値(10)」と「より好ましい上限値(60)」とを組み合わせて、「10~60」とすることもできる。
本明細書において、水蒸気や酸素の透過を抑制する特性を「ガスバリア性」、ガスバリア性を有するフィルムを「ガスバリアフィルム」という。
なお、理解を容易にするために各所で図を用いて説明するが、本発明は図に示されるものに限られない。また、各図は模式図であり、理解を容易にするため、実際の寸法より誇張して示されている。また、特に断りのない限り、各断面図の上側の面を「表面」又は「上面」と称し、各断面図の下側の面を「裏面」又は「下面」と称する。
以下、本発明の実施形態(以下、「本実施形態」と称することがある)に係る半透光性ガスバリアフィルム、光透過型太陽電池モジュール、及び光透過型表示装置について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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