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公開番号
2025129809
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026712
出願日
2024-02-26
発明の名称
化合物及びその製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
,
個人
主分類
C07C
13/72 20060101AFI20250829BHJP(有機化学)
要約
【課題】正孔又は電子輸送に効果のない長鎖アルキル基の導入や液晶型分子化、オリゴマー化などを採用することなく、有機溶媒に対して高い溶解性を有する新規芳香族縮合環化合物を提供する。
【解決手段】下記式(I)又は下記式(II)で表される単位骨格を有する化合物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)又は下記式(II)で表される単位骨格を有する化合物。
TIFF
2025129809000027.tif
66
140
(式(I)中、Ar
a
は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、Ar
b
は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
Ar
1
及びAr
2
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、Ar
1
とAr
2
は、直接又はリンカーを介して互いに結合して置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環及び/又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を含む縮合環を形成する。
式(II)中、Ar
a
及びAr
c
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を表す。
Ar
1
、Ar
2
、Ar
3
及びAr
4
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、Ar
1
とAr
2
、Ar
3
とAr
4
は、それぞれ、直接又はリンカーを介して互いに結合して置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環及び/又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を含む縮合環を形成する。)
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記式(I)で表される単位骨格を有する化合物が、前記式(I)において、該Ar
1
とAr
2
とで置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環及び/又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を含む縮合環を形成していない単位骨格を有する化合物に対して、クロロベンゼンへの溶解度が2倍以上であり、
前記式(II)で表される単位骨格を有する化合物が、前記式(II)において、該Ar
1
とAr
2
、Ar
3
とAr
4
とで置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環及び/又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を含む縮合環を形成していない単位骨格を有する化合物に対して、クロロベンゼンへの溶解度が2倍以上である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
下記式(III)又は下記式(IV)で表される化合物を、二価の鉄化合物と、三価のリン化合物と、マグネシウムとの共存下に、酸化反応させる反応工程を含む、請求項1又は2に記載の化合物の製造方法。
TIFF
2025129809000028.tif
80
140
(式(III)及び式(IV)中、Z
1
、Z
2
、Z
3
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいシリル基又はメチル基を表す。
Ar
a
、Ar
b
、Ar
c
、Ar
1
、Ar
2
、Ar
3
、Ar
4
はそれぞれ前記式(I)又は式(II)におけると同義である。)
【請求項4】
前記反応工程において、中間マグネシウム環化体を形成する際に、ハロゲン化リチウムを共存させることを特徴とする、請求項3に記載の化合物の製造方法。
【請求項5】
前記反応工程における酸化反応が、酸化剤として、空気、酸素、ハロゲン化合物、及び有機過酸化物からなる群より選ばれる少なくとも一つを用いる、請求項3に記載の製造方法。
【請求項6】
下記式(I)又は下記式(II)で表される単位骨格を母骨格として有する半導体化合物。
TIFF
2025129809000029.tif
66
140
(式(I)中、Ar
a
は、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を表し、Ar
b
は置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表す。
Ar
1
及びAr
2
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、Ar
1
とAr
2
は、直接又はリンカーを介して互いに結合して置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環及び/又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を含む縮合環を形成する。
式(II)中、Ar
a
及びAr
c
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を表す。
Ar
1
、Ar
2
、Ar
3
及びAr
4
は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基又は置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、Ar
1
とAr
2
、Ar
3
とAr
4
は、それぞれ、直接又はリンカーを介して互いに結合して置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環及び/又は置換基を有していてもよい芳香族複素環を含む縮合環を形成する。)
【請求項7】
p型半導体又はn型半導体である、請求項6に記載の半導体化合物。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の半導体化合物を含む有機半導体デバイス膜を備える有機半導体デバイス。
【請求項9】
請求項6又は7に記載の半導体化合物と、有機溶媒とを含有する有機半導体デバイス用膜形成用インク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高溶解性スピロ環を有する新規芳香族縮合環化合物とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
芳香族縮合環は、機能性分子の分子母骨格として広く応用されており、例えば、有機半導体材料や有機-無機半導体である、OLED、OPV、OFET、ペロブスカイト太陽電池、ペロブスカイト量子ドットなどの多層薄膜有機半導体に用いる正孔輸送材料、正孔導入材料、正孔取り出し材料、電子輸送材料、電子導入材料、電子取り出し材料、ホスト材料などの母骨格として用いられている。
【0003】
正孔又は電子輸送性の芳香族縮合環化合物の有機半導体を用いて多層薄膜を製造するには、芳香族縮合環化合物の有機溶媒に対する溶解性の向上が不可欠であるが、一般的に、芳香族縮合環化合物の有機溶媒に対する溶解性は非常に悪い。
これに対し、従来、芳香族縮合環化合物への長鎖アルキル基の導入、液晶型分子化、オリゴマー化などにより溶解性を確保する手法が採られてきた。しかし、これらの溶解性向上部位導入による溶解性向上効果は限定的な上に、正孔や電子移動に必要な一分子中の芳香族縮合環の割合を相対的に減じるという大きな欠点があった。加えて、分子内振動が大きくなり、半導体としての機能が低下する問題もあった。
【0004】
このため、従来の芳香族縮合環化合物を、有機溶媒に溶解させる塗布法に適用するには限界があり、このことが実用化の妨げとなっていた。
よって、OLEDスマートフォンやOLEDテレビには、蒸着法が適用されているのが現状である。
【0005】
芳香族縮合環化合物自体の溶解性を向上させることにより、塗布法に適用する検討もなされている。しかし、従来技術では、多段階合成を採用する必要があり、合成段階毎の精製が容易でない上に、精製しても微量の不純物が残留してしまい、実用性に乏しく、学術的な研究の域を出ていないのが実状である(非特許文献1)。
【0006】
また、芳香族縮合環化合物、特に芳香族複素環化合物の製造方法は、限定的で、従来は貴金属触媒、特にパラジウム触媒を用いた環構築が行われてきた。しかし、持続可能社会の実現、グリーントランスフォーメションの観点から、非貴金属触媒を用いた製造方法の開発が急務とされている一方で、非貴金属触媒を用いた好ましい物性を有する多様な芳香族縮合環化合物の製造は依然として困難なままであった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Solution-Processed Organic Light-emitting Devices,2024年 Elsevier刊
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、正孔又は電子輸送に効果のない長鎖アルキル基の導入や液晶型分子化、オリゴマー化などを採用することなく、有機溶媒に対して高い溶解性を有する新規芳香族縮合環化合物と、非貴金属触媒を用いてこの芳香族縮合環化合物を製造する持続可能社会に適した製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、溶解性基として長鎖アルキル基を有さなくても、高い溶解性を有するスピロ骨格を有する新たな芳香族縮合環を構築し、かつ、貴金属を用いない非貴金属触媒による合成法による当該新規芳香族縮合環化合物の製造方法を確立した。さらに、これらの芳香族縮合環を母骨格とし、高溶解性のp型又はn型有機半導体化合物への誘導も可能であることを解明し、本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
【0010】
[1] 下記式(I)又は下記式(II)で表される単位骨格を有する化合物。
(【0011】以降は省略されています)
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