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公開番号2025121186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016478
出願日2024-02-06
発明の名称保持器付き軸受
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類F16C 33/41 20060101AFI20250812BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】コストアップを招くことなく、軸受における発熱対策を施すことができ、高速回転時の発熱に起因する軸受の損傷を好適に防ぐことが可能な保持器付き軸受を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明にかかる保持器付き軸受(軸受100)の構成は、外輪110と、内輪120と、外輪と内輪との間を転動する転動体130と、転動体を保持する樹脂製の冠型保持器(保持器140)とを備える保持器付き軸受であって、冠型保持器は、外輪と内輪との間で軸方向に延びる複数の基部142と、隣接する基部142の間に形成されて転動体130を保持するポケット146と、複数の基部142の端部を連結する円環部148と、円環部148の背面148aに配置された複数の突起150とを備え、複数の突起150は、同心円状の複数の突条または同心円上に配置された複数の島状突起であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外輪と、内輪と、該外輪と該内輪との間を転動する転動体と、該転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備える保持器付き軸受であって、
前記冠型保持器は、
前記外輪と前記内輪との間で軸方向に延びる複数の基部と、
隣接する前記基部の間に形成されて前記転動体を保持するポケットと、
前記複数の基部の端部を連結する円環部と、
前記円環部の背面に配置された複数の突起または凹部とを備え、
前記複数の突起または凹部は、同心円状の複数の突条ないし溝、または同心円上に配置された複数の島状突起ないし島状穴であることを特徴とする保持器付き軸受。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記島状突起は、角柱、円柱、菱形柱、または紡錘形であることを特徴とする請求項1に記載の保持器付き軸受。
【請求項3】
前記島状穴は、角穴、丸穴、または菱形ないし紡錘形の窪みであることを特徴とする請求項1に記載の保持器付き軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製の冠型保持器を備える保持器付き軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
軸受は保持器を用いるのが一般的である。保持器は、複数のポケットそれぞれに転動体(玉やころ)を保持することで、転動体の間隔を保ち、また転動体同士がこすれないようにする役割を有している。保持器としては、金属製保持器や樹脂製保持器が広く用いられている。
【0003】
樹脂製保持器を備える軸受としては、例えば特許文献1に「外方の軌道面を有する外方の軌道輪と、内方の軌道面を有する内方の軌道輪と、前記外方の軌道面と前記内方の軌道面との間に配置された複数の玉と、前記複数の玉を円周方向に均等に配置する樹脂製保持器と、を備え、前記保持器が、前記玉の円周方向位置を保つポケット部を円周方向の複数箇所に有し、前記ポケット部が、前記保持器の軸方向一方の側面に開口した形状である玉軸受において、前記外方の軌道輪と前記内方の軌道輪のうちのいずれか一方の軌道輪に取り付けられた係止部材をさらに備える」玉軸受が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-133769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、軸受には高速回転への対応が求められており、そのためには軸受が熱によって損傷することを防ぐ発熱対策が重要である。軸受の発熱対策としては油ないし空気により多くの熱(主に摩擦熱)を放出するために、保持器や外輪、内輪の表面積を増やすことが考えられる。しかしながら、表面積を増やすために表面に凹凸を設けると撹拌抵抗が増大してしまうという問題がある。
【0006】
そこで特許文献1では「シールドを兼ねる係止部材」を採用している。特許文献1によれば、「シールドを兼ねる係止部材を採用することにより、軸受外部から軸受内部への潤滑油の過剰流入を抑え、玉による潤滑油の撹拌抵抗を抑えることができる」としている。しかしながら、特許文献1のようにシールドを設ける構造であると、部品点数や組付工数が増えるため、コストアップを招いてしまう。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、コストアップを招くことなく、軸受における発熱対策を施すことができ、高速回転時の発熱に起因する軸受の損傷を好適に防ぐことが可能な保持器付き軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明にかかる保持器付き軸受の代表的な構成は、外輪と、内輪と、外輪と内輪との間を転動する転動体と、転動体を保持する樹脂製の冠型保持器とを備える保持器付き軸受であって、冠型保持器は、外輪と内輪との間で軸方向に延びる複数の基部と、隣接する基部の間に形成されて転動体を保持するポケットと、複数の基部の端部を連結する円環部と、円環部の背面に配置された複数の突起または凹部とを備え、複数の突起または凹部は、同心円状の複数の突条ないし溝、または同心円上に配置された複数の島状突起ないし島状穴であることを特徴とする。
【0009】
上記島状突起は、角柱、円柱、菱形柱、または紡錘形であるとよい。また、島状穴は、角穴、丸穴、または菱形ないし紡錘形の窪みであるとよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コストアップを招くことなく、軸受における発熱対策を施すことができ、高速回転時の発熱に起因する軸受の損傷を好適に防ぐことが可能な保持器付き軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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