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公開番号2025127833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024763
出願日2024-02-21
発明の名称マルテンサイト系ステンレス鋼焼結体
出願人株式会社不二越
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所,個人
主分類C22C 38/00 20060101AFI20250826BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】本発明においては、食品などの切断や切削に使用される刃部を有した工具に対して、高硬度でありながら、刃付け特性,被研削特性,耐欠け特性などを兼ね備えたマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体を提供する。
【解決手段】本発明のマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体は、重量%でC:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、V:1.0~4.0%、Mo:2.0~5.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなることとした。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、V:1.0~4.0%、Mo:2.0~5.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、V:1.0~4.0%、W+2Mo:4.0~10.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体。
【請求項3】
重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、Nb:0.5~2.0%、Mo:2.0~5.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体。
【請求項4】
重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、Nb:0.5~2.0%、W+2Mo:4.0~10.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなることを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体。
【請求項5】
表面硬さが、ロックウエルCスケールで61HRC以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末冶金法により製作されたマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ナイフや包丁などの刃物(刃具)用途に使用されるステンレス鋼は、SUS440Cに代表されるマルテンサイト系ステンレス鋼が主流であった(特許文献1および2参照)。刃物としての切れ味向上や長寿命化を目的とした高硬度化(硬さ62~63HRC)や耐食性の向上を目的に、SUS440Cの合金成分をベースとしてMo、VやCrなどの元素をさらに添加することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-1703号公報
特許第2764659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、マルテンサイト系ステンレス鋼中のMo,V,Crなどの含有量が一定値を超える(いわゆる高合金化する)と、基地組織中に粗大な炭化物が析出し、他の合金との刃付け特性や被研削特性に大きな影響を及ぼしていた。
【0005】
そこで、本発明は食品などの切断や切削に使用される刃部を有した工具に対して、高硬度であり、かつ刃付け特性,被研削特性,耐欠け特性などを兼ね備えたマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するために、本発明は重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、V:1.0~4.0%、Mo:2.0~5.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体とする。
【0007】
また、重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、V:1.0~4.0%、W+2Mo:4.0~10.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体としても良い。
【0008】
さらに、重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、Nb:0.5~2.0%、Mo:2.0~5.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体としても構わない。
【0009】
さらにまた、重量%で、C:1.5%を超え2.0%以下、Si:0.3%以下、Mn:0.3%以下、P:0.02%以下、S:0.02%以下、Ni:0.2%以下、Cu:0.2%以下、Cr:13.0~20.0%、Nb:0.5~2.0%、W+2Mo:4.0~10.0%、N:0.10~0.20%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体とすることもできる。
【0010】
なお、これらのマルテンサイト系ステンレス鋼焼結体の表面硬さについては、ロックウエルCスケールで61HRC以上であることが好ましい。また、本発明において、「焼結体」とはJIS Z2500に規定されている「焼結体」と同義とする、すなわち「(金属製)粉末又は圧粉体を焼結したもの」を意味するものとする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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