TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025127162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023721
出願日2024-02-20
発明の名称スカイビング加工機
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類B23F 5/16 20060101AFI20250825BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】スカイビング加工機のホルダの先端に保持される歯車型のカッタを効率的に冷却することができ、温度上昇時の熱膨張に起因する寸法精度の低下を防ぐことが可能なスカイビング加工機を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明にかかるスカイビング加工機の構成は、ホルダの先端に歯車型のカッタ200が保持されるスカイビング加工機(加工機100)において、ホルダ300は、流体が流れる中央流路310を有し、カッタ200は、複数の刃210と、複数の刃溝220と、複数の刃溝220の刃底222に形成され中央流路310と連通した複数の吐出孔230と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ホルダの先端に歯車型のカッタが保持されるスカイビング加工機において、
前記ホルダは、流体が流れる中央流路を有し、
前記カッタは、
複数の刃と、
複数の刃溝と、
前記複数の刃溝の刃底に形成され前記中央流路と連通した複数の吐出孔と、
を有することを特徴とするスカイビング加工機。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記カッタは、前記複数の刃の配列に沿うように該カッタ内に環状に形成された環状流路を有し、
前記環状流路は前記中央流路および前記複数の吐出孔に連通することを特徴とする請求項1に記載のスカイビング加工機。
【請求項3】
前記吐出孔は、すべての前記刃底に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスカイビング加工機。
【請求項4】
低温空気を生成する冷気発生装置を備え、
前記流体は、前記冷気発生装置から供給される低温空気であることを特徴とする請求項1に記載のスカイビング加工機。
【請求項5】
前記カッタの表面温度を検出する温度検出センサを備え、
前記温度センサが検出した前記カッタの表面温度が所定の温度以上であった場合に、前記冷気発生装置から前記低温空気を吐出して前記カッタを冷却することを特徴とする請求項4に記載のスカイビング加工機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホルダの先端に歯車型のカッタが保持されるスカイビング加工機に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
歯車を創成する加工法として、スカイビング加工が知られている。スカイビング加工は、加工対象物であるワークの回転に切削工具であるスカイビングカッタの回転を同期させつつ、ワークの回転軸(ワーク軸)に対してスカイビングカッタの回転軸(カッタ軸)を傾けた状態で行われる。これにより、ワークの回転方向とスカイビングカッタの回転方向とに差異が生じ、ワークにスカイビングカッタを干渉させた際に“すべり”が生じる。このすべりを利用してワークから干渉部分をそぎ落とし、ワークに歯溝などを加工する。
【0003】
スカイビング加工は、通常の切削加工と同様に、潤滑や冷却のためにクーラント(冷却液)やブロア(空気)などの流体を供給しながら行われる。これらの中でも、ブロア(空気)を供給しながら行われる加工はドライ加工と称されている。例えば特許文献1には、「工作機械の主軸の工具装着部に装着されて加工を行う工具から前記主軸への伝熱を防止する工作機械の主軸工具装着部のエア冷却方法」が開示されている。
【0004】
特許文献1のエア冷却方法は、「前記主軸工具装着部の清掃を行う清掃エアを、前記工作機械の加工運転中に前記主軸の内部を通して吐出し、前記主軸工具装着部を冷却して当該工具装着部の発熱を抑制すること」を特徴としている。また特許文献1では、「前記清掃エアの吐出は、NC(数値制御装置)加工プログラムで、予め前記工具の連続切削時間を算出し、この時間を超えると、前記工具が通常の取り外し方法では前記主軸の工具装着部から外せなくなる時間と判断された場合に行われる」としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-24875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、主軸工具装着部を冷却して、主軸工具装着部から工具を通常の取り外し方で取り外しできるようにすることに特化している。しかしながら、ドライ加工において温度が上昇するのは工具も同様であり、工具温度が上昇すると工具が熱膨張するため寸法精度にバラつきが生じてしまう。このような課題は、特許文献1の技術では解決できず、特許文献1の技術には更なる改善の余地があった。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑み、スカイビング加工機のホルダの先端に保持される歯車型のカッタを効率的に冷却することができ、温度上昇時の熱膨張に起因する寸法精度の低下を防ぐことが可能なスカイビング加工機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明にかかるスカイビング加工機の代表的な構成は、ホルダの先端に歯車型のカッタが保持されるスカイビング加工機において、ホルダは、流体が流れる中央流路を有し、カッタは、複数の刃と、複数の刃溝と、複数の刃溝の刃底に形成され中央流路と連通した複数の吐出孔と、を有することを特徴とする。
【0009】
上記カッタは、複数の刃の配列に沿うようにカッタ内に環状に形成された環状流路を有し、環状流路は中央流路および複数の吐出孔に連通するとよい。
【0010】
上記吐出孔は、すべての刃底に形成されているとよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日東精工株式会社
ねじ締め機
12日前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
27日前
個人
切削油供給装置
9日前
キヤノン電子株式会社
加工システム
22日前
大見工業株式会社
ドリル
1か月前
株式会社ツガミ
工作機械
1日前
株式会社不二越
ブローチ盤
16日前
津田駒工業株式会社
センタリングバイス
16日前
大見工業株式会社
エンドミル
8日前
株式会社タマリ工業
レーザ加工装置
21日前
株式会社MOLDINO
被覆切削工具
1か月前
株式会社東芝
異常検出装置
20日前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
村田機械株式会社
ワーク位置決め治具
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
株式会社ダイヘン
パルスアーク溶接制御方法
1か月前
株式会社東芝
部材の接合方法
22日前
三立精機株式会社
流体供給ホルダ
28日前
トヨタ自動車株式会社
冷却装置の製造方法
1か月前
株式会社知財事業研究所
電動ハンドドリル
21日前
三菱マテリアル株式会社
表面被覆切削工具
14日前
トヨタ自動車株式会社
熱交換器の製造方法
9日前
スター精密株式会社
工作機械
14日前
三菱マテリアル株式会社
表面被覆切削工具
16日前
三菱マテリアル株式会社
表面被覆切削工具
16日前
株式会社不二越
スカイビング加工機
2日前
株式会社不二越
スカイビング加工機
2日前
三菱マテリアル株式会社
表面被覆切削工具
1か月前
ダイハツ工業株式会社
工作機械
29日前
戸田建設株式会社
ビード止め部材の固定治具
1か月前
矢崎総業株式会社
超音波接合装置
29日前
株式会社アマダ
レーザ加工システム
1か月前
株式会社タンガロイ
切削工具
21日前
トヨタ自動車株式会社
放電加工電極
1か月前
続きを見る