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公開番号2025172534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-26
出願番号2024078090
出願日2024-05-13
発明の名称溶接装置
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/10 20060101AFI20251118BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】電流検出部が経年劣化した場合であっても、フィードバック制御を適正に行うことが可能な溶接装置を提供する。
【解決手段】溶接装置A1は、溶接負荷に電流を供給する。溶接装置A1は、入力される電流を変換して出力する変換部(変圧器INTなど)と、変換部への入力電流を検出する第1検出部品11と、変換部の出力電流を検出する第2検出部品21と、第2検出部品21の検出信号の補正を行い、補正後の検出信号を出力する補正部22と、を備える。補正部22は、第1検出部品11の第1検出値に対する第2検出部品21の第2検出値の比率が一定となるように、第2検出部品21の検出信号を補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
溶接負荷に電流を供給する溶接装置であって、
入力される電流を変換して出力する変換部と、
前記変換部への入力電流を検出する第1検出部品と、
前記変換部の出力電流を検出する第2検出部品と、
前記第2検出部品の検出信号の補正を行い、補正後の検出信号を出力する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記第1検出部品の第1検出値に対する前記第2検出部品の第2検出値の比率が一定となるように、前記第2検出部品の検出信号を補正する、溶接装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記補正部は、現時点よりも前の第1時点における前記比率である初期比率を算出する比率算出部と、前記初期比率を用いて前記第2検出部品の検出信号を補正するための補正値を算出する補正値算出部と、前記第2検出部品の検出信号を前記補正値で補正して出力する出力部とを、含む、請求項1に記載の溶接装置。
【請求項3】
前記初期比率は、前記溶接負荷の状態に応じて、複数の値を含み、
前記補正値算出部は、前記溶接負荷の状態に応じて、用いる前記初期比率の値を変える、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項4】
前記初期比率は、前記溶接装置の内部温度に応じて、複数の値を含み、
前記補正値算出部は、前記内部温度に応じて、用いる前記初期比率の値を変える、請求項2または請求項3に記載の溶接装置。
【請求項5】
前記補正部は、前記補正値算出部が算出した前記補正値を記憶する記憶部を含み、
前記出力部は、前記記憶部に記憶された複数の補正値の平均値を用いて、前記第2検出部品の検出信号を補正する、請求項2に記載の溶接装置。
【請求項6】
前記変換部に電流を入力するインバータ回路と、
前記補正部から前記補正後の検出信号が入力され、入力された前記補正後の検出信号を用いて、前記インバータ回路を制御する制御部と、をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の溶接装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、溶接装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、溶接装置は、溶接電流を設定された値に保つためにフィードバック制御を行っている。特許文献1には、フィードバック制御を行う溶接装置の一例が開示されている。特許文献1に記載の溶接装置は、電流検出部により溶接電流値を検出し、検出した電流値と、設定された電流値とを比較しながら、溶接電流値が設定された電流値となるように、フィードバック制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6417545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の溶接装置において、溶接電流を検出する電流検出部には、例えばCT(計器用変流器)またはホール電流検出器などが用いられている。電流検出部は、溶接装置の使用時間、使用環境および用途などによって、経年劣化が生じうる。例えば、電流検出部に内蔵される抵抗器は、硫化物質などにより腐食され、抵抗値が高くなることがある。このような、経年劣化により、適正な電流値が検出されず、実際の電流値と検出値とにズレが生じる。このようなズレが生じた状態でフィードバック制御を行うと、溶接電流を設定電流に制御できない虞がある。その結果、例えば、「アークが不安定になる」、「アークが発生しない」、「溶接電極(例えば溶接ワイヤまたは溶接棒など)と被加工物とが溶着する」または「TIG溶接において高周波電力が出力されない」などといった問題が生じる。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、電流検出部が経年劣化した場合であっても、フィードバック制御を適正に行うことが可能な溶接装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によって提供される溶接装置は、溶接負荷に電流を供給する溶接装置であって、入力される電流を変換して出力する変換部と、前記変換部への入力電流を検出する第1検出部品と、前記変換部の出力電流を検出する第2検出部品と、前記第2検出部品の検出信号の補正を行い、補正後の検出信号を出力する補正部と、を備え、前記補正部は、前記第1検出部品の第1検出値に対する前記第2検出部品の第2検出値の比率が一定となるように、前記第2検出部品の検出信号を補正する。
【0007】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記補正部は、現時点よりも前の第1時点における前記比率である初期比率を算出する比率算出部と、前記初期比率を用いて前記第2検出部品の検出信号を補正するための補正値を算出する補正値算出部と、前記第2検出部品の検出信号を前記補正値で補正して出力する出力部とを、含む。
【0008】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記初期比率は、前記溶接負荷の状態に応じて、複数の値を含み、前記補正値算出部は、前記溶接負荷の状態に応じて、用いる前記初期比率の値を変える。
【0009】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記初期比率は、前記溶接装置の内部温度に応じて、複数の値を含み、前記補正値算出部は、前記内部温度に応じて、用いる前記初期比率の値を変える。
【0010】
前記溶接装置の好ましい実施の形態において、前記補正部は、前記補正値算出部が算出した前記補正値を記憶する記憶部を含み、前記出力部は、前記記憶部に記憶された複数の補正値の平均値を用いて、前記第2検出部品の検出信号を補正する。
(【0011】以降は省略されています)

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