TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025168934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073814
出願日2024-04-30
発明の名称パルスアーク溶接制御方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類B23K 9/09 20060101AFI20251105BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】消耗電極パルスアーク溶接において、溶接状態が変動しても1パルス周期1溶滴移行状態を常に維持して良好な溶接品質を得ること。
【解決手段】溶接ワイヤを送給し、ピーク立上り期間中はベース電流の値からピーク電流の値へと上昇するピーク立上り電流を通電し、ピーク期間中はピーク電流を通電し、ピーク立下り期間中はピーク電流の値からベース電流の値へと下降するピーク立下り電流を通電し、ベース期間中はベース電流を通電し、これらの溶接電流Iwの通電を1パルス周期として繰り返して溶接するパルスアーク溶接制御方法において、時刻t2~t4のアークスタート後の初期期間中は溶接ワイヤの送給速度Fwを正送値とし、時刻t4以降の初期期間が終了した後の定常期間中は送給速度Fwを正送ピーク値と逆送ピーク値とに切り替え、少なくとも時刻t7~t8のベース期間中は逆送ピーク値とする。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
溶接ワイヤを送給し、ピーク立上り期間中はベース電流の値からピーク電流の値へと上昇するピーク立上り電流を通電し、ピーク期間中は前記ピーク電流を通電し、ピーク立下り期間中は前記ピーク電流の値から前記ベース電流の値へと下降するピーク立下り電流を通電し、ベース期間中は前記ベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返して溶接するパルスアーク溶接制御方法において、
アークスタート後の初期期間中は前記溶接ワイヤを正送し、前記初期期間が終了した後の定常期間中は前記溶接ワイヤの前記正送と逆送とを繰り返し、少なくとも前記ベース期間中は前記逆送する、ことを特徴とするパルスアーク溶接制御方法。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記初期期間中の前記ピーク電流の値は前記定常期間中の前記ピーク電流の値よりも大きな値である、ことを特徴とする請求項1に記載のパルスアーク溶接制御方法。
【請求項3】
前記定常期間中の前記溶接ワイヤの送給速度の平均値を前記初期期間中の前記送給速度と等しい値に設定する、ことを特徴とする請求項2に記載のパルスアーク溶接制御方法。
【請求項4】
前記定常期間中の前記送給速度は、前記ピーク立上り期間の開始時点で逆送ピーク値から正送ピーク値への変化を開始し、前記ピーク立下り期間の開始時点で前記正送ピーク値から前記逆送ピーク値への変化を開始する、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のパルスアーク溶接制御方法。
【請求項5】
前記正送ピーク値から前記逆送ピーク値への変化期間は前記ピーク立下り期間の40%以上90%以下の値である、ことを特徴とする請求項4に記載のパルスアーク溶接制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接ワイヤを送給して溶接するパルスアーク溶接制御方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
溶接ワイヤを送給して溶接するパルスアーク溶接は、鉄鋼等の溶接に使用されている。このパルスアーク溶接では、溶接ワイヤを送給し、ピーク立上り期間中はベース電流の値からピーク電流の値へと上昇するピーク立上り電流を通電し、ピーク期間中はピーク電流を通電し、ピーク立下り期間中はピーク電流の値からベース電流の値へと下降するピーク立下り電流を通電し、ベース期間中はベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返して溶接が行われる。パルスアーク溶接では、1パルス周期1溶滴移行状態にすることによって、スパッタの発生が少なく、美しいビード外観を得ることができる。
【0003】
特許文献1の発明では、ピーク期間中の第1の時点からベース期間中の第2の時点までの所定期間の間は、溶接ワイヤの送給速度を、ピーク電流の立ち上がり時点の送給速度よりも低くする、あるいは、溶接ワイヤを溶接対象物から引き離す方向に送給する逆送としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6123069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パルスアーク溶接では良好な溶接品質を得るために1パルス周期1溶滴移行状態を常に維持することが重要である。しかし、従来技術のパルスアーク溶接では、溶接状態の変動に伴い1パルス周期1溶滴移行状態から逸脱してしまい、溶接品質が悪くなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明では、例えば、溶接状態が変動しても1パルス周期1溶滴移行状態を常に維持して良好な溶接品質を得ることができるパルスアーク溶接制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の側面により提供されるパルスアーク溶接制御方法は、溶接ワイヤを送給し、ピーク立上り期間中はベース電流の値からピーク電流の値へと上昇するピーク立上り電流を通電し、ピーク期間中は前記ピーク電流を通電し、ピーク立下り期間中は前記ピーク電流の値から前記ベース電流の値へと下降するピーク立下り電流を通電し、ベース期間中は前記ベース電流を通電し、これらの溶接電流の通電を1パルス周期として繰り返して溶接するパルスアーク溶接制御方法において、アークスタート後の初期期間中は前記溶接ワイヤを正送し、前記初期期間が終了した後の定常期間中は前記溶接ワイヤの前記正送と逆送とを繰り返し、少なくとも前記ベース期間中は前記逆送する、ことを特徴とする。
【0008】
一例として、本発明のパルスアーク溶接制御方法は、前記初期期間中の前記ピーク電流の値は前記定常期間中の前記ピーク電流の値よりも大きな値である、ことを特徴とする。
【0009】
一例として、本発明のパルスアーク溶接制御方法は、前記定常期間中の前記溶接ワイヤの送給速度の平均値を前記初期期間中の前記送給速度と等しい値に設定する、ことを特徴とする。
【0010】
一例として、本発明のパルスアーク溶接制御方法は、前記定常期間中の前記送給速度は、前記ピーク立上り期間の開始時点で逆送ピーク値から正送ピーク値への変化を開始し、前記ピーク立下り期間の開始時点で前記正送ピーク値から前記逆送ピーク値への変化を開始する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社ダイヘン
充電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
充電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
充電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
搬送装置
1か月前
株式会社ダイヘン
充電装置
1か月前
株式会社ダイヘン
制御装置
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接トーチ
14日前
株式会社ダイヘン
回生ユニット
1か月前
株式会社ダイヘン
電力システム
1か月前
株式会社ダイヘン
電力変換装置
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接電源装置
1か月前
株式会社ダイヘン
固相接合装置
2か月前
株式会社ダイヘン
電極交換装置
14日前
株式会社ダイヘン
研削システム
14日前
株式会社ダイヘン
固相接合装置
2か月前
株式会社ダイヘン
固相接合装置
2か月前
株式会社ダイヘン
固相接合装置
2か月前
株式会社ダイヘン
インバータ装置
1か月前
株式会社ダイヘン
プラズマ発生器
1か月前
株式会社ダイヘン
レーザ接合装置
14日前
株式会社ダイヘン
パルス電源装置
1か月前
株式会社ダイヘン
インバータ装置
1か月前
株式会社ダイヘン
変圧器組立装置
1か月前
株式会社ダイヘン
絶縁紙巻回装置
1か月前
株式会社ダイヘン
パワーモジュール
1か月前
株式会社ダイヘン
積層造形システム
19日前
株式会社ダイヘン
積層造形システム
19日前
株式会社ダイヘン
パワーモジュール
1か月前
株式会社ダイヘン
ロボットシステム
1か月前
株式会社ダイヘン
ロボットシステム
1か月前
株式会社ダイヘン
熱加工用電源装置
26日前
株式会社ダイヘン
熱加工用電源装置
20日前
株式会社ダイヘン
積層造形システム
19日前
株式会社ダイヘン
パワーモジュール
1か月前
株式会社ダイヘン
溶接ワイヤ送給機構
14日前
株式会社ダイヘン
溶接ワイヤ送給機構
14日前
続きを見る