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公開番号
2025180329
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024087582
出願日
2024-05-30
発明の名称
玉軸受
出願人
株式会社不二越
代理人
個人
,
個人
主分類
F16C
33/32 20060101AFI20251204BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転動体である大きさの異なる複数の玉の直径を最適化することができ、回転トルクの低減および許容荷重の増大に寄与することが可能な玉軸受を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明にかかる玉軸受の代表的な構成は、外輪110と、内輪120と、外輪と内輪の間を転動する複数の玉とを備えた玉軸受100において、玉は径の異なる玉を規則的に配列し、当該軸受の内部構造を表すパラメータγを次式で表したとき、γ=(Da/PCD)・cosα(ただしDaは玉の直径、PCDはピッチ円径、αは接触角)、最大径の玉(大径玉132)と最小径の玉(小径玉134)の最大の玉径差ΔDaは、γ≦0.09のとき、(7.52×10-4γ+8.91×10-4)・Da≦ΔDa≦(6.43×10-3γ+7.62×10-3)・Da、γ>0.09のとき、(-9.65×10-4γ+1.05×10-3)・Da≦ΔDa≦(-8.25×10-3γ+8.98×10-3)・Da、の範囲であることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪と、内輪と、該外輪と該内輪の間を転動する複数の玉とを備えた玉軸受において、
前記玉は径の異なる玉を規則的に配列し、
当該軸受の内部構造を表すパラメータγを次式で表したとき、
γ=(Da/PCD)・cosα
(ただしDaは玉の直径、PCDはピッチ円径、αは接触角)、
最大径の玉と最小径の玉の最大の玉径差ΔDaは、
γ≦0.09のとき、
(7.52×10-4γ+8.91×10-4)・Da≦ΔDa≦(6.43×10-3γ+7.62×10-3)・Da、
γ>0.09のとき、
(-9.65×10-4γ+1.05×10-3)・Da≦ΔDa≦(-8.25×10-3γ+8.98×10-3)・Da、
の範囲であることを特徴とする玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外輪と、内輪と、外輪と内輪の間を転動する複数の玉とを備えた玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両には軸を支持する軸受が用いられている。例えば特許文献1には、「軌道面を有する外輪と、軌道面を有する内輪と、上記外輪の上記軌道面と上記内輪の上記軌道面との間に配置されていると共に、第1の径を有する第1の転動体と、上記外輪の上記軌道面と上記内輪の上記軌道面との間に配置されていると共に、上記第1の径よりも小さい第2の径を有する第2の転動体と、上記第1の転動体および上記第2の転動体を保持する保持器とを備え、第1の荷重以下の荷重が作用している状態で、上記第1の転動体が、上記外輪の上記軌道面および上記内輪の上記軌道面の両方に接触する一方、上記第2の転動体が、上記外輪の上記軌道面および上記内輪の上記軌道面の両方に対して離間しており、かつ、上記第1の荷重よりも大きい第2の荷重以上の荷重が作用している状態で、上記第1の転動体および上記第2の転動体の両方が、上記外輪の上記軌道面および上記内輪の上記軌道面の両方に接触することを特徴とする転がり軸受」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-300133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1によれば、「本発明によれば、第1の荷重以下の荷重が作用している状態で、上記第1の転動体が、上記外輪の上記軌道面および上記内輪の上記軌道面の両方に接触する一方、上記第2の転動体が、上記外輪の上記軌道面および上記内輪の上記軌道面の両方に接触していないので、第1の荷重以下の荷重が作用している状態で、内外輪の軌道面に接触する転動体の数を、第2の転動体の数の分だけ小さくできる。したがって、第1の荷重以下の荷重が作用している状態において、内外輪の軌道面との動摩擦の生成源である転動体の数が小さくなるので、この状態において、回転トルクを格段に低減できる。」としている。
【0005】
しかしながら、特許文献1では、第1の玉の直径が第2の玉よりも大きく設定されていることにしか言及されていない。したがって、大きさの異なる2種類の玉の直径については全く検討されておらず、その点について更なる改善の余地がある。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑み、転動体である大きさの異なる複数の玉の直径を最適化することができ、回転トルクの低減および許容荷重の増大に寄与することが可能な玉軸受を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明にかかる玉軸受の代表的な構成は、外輪と、内輪と、外輪と内輪の間を転動する複数の玉とを備えた玉軸受において、玉は径の異なる玉を規則的に配列し、当該軸受の内部構造を表すパラメータγを次式で表したとき、γ=(Da/PCD)・cosα(ただしDaは玉の直径、PCDはピッチ円径、αは接触角)、最大径の玉と最小径の玉の最大の玉径差ΔDaは、γ≦0.09のとき、(7.52×10-4γ+8.91×10-4)・Da≦ΔDa≦(6.43×10-3γ+7.62×10-3)・Da、γ>0.09のとき、(-9.65×10-4γ+1.05×10-3)・Da≦ΔDa≦(-8.25×10-3γ+8.98×10-3)・Da、の範囲であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、転動体である大きさの異なる複数の玉の直径を最適化することができ、回転トルクの低減および許容荷重の増大に寄与することが可能な玉軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の玉軸受の第1実施例を説明する図である。
最大径の玉と最小径の玉の径差ΔDaの設定について説明する。
本実施形態の玉軸受の第2実施例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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