TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025116588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011094
出願日2024-01-29
発明の名称光ファイバ母材および光ファイバ母材の製造方法
出願人古河電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03B 37/018 20060101AFI20250801BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】光ファイバ母材の長手方向における特性の変動を抑制可能な光ファイバ母材の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明における光ファイバ母材の製造方法は、第1の原料ガスをコア用バーナから出発基材に吹き付けることによってコアを形成し、第2の原料ガスをクラッド用バーナから前記コアに吹き付けることによって第1のクラッドを形成する第1のステップと、前記第1のステップの後に、第3の原料ガスを前記クラッド用バーナから前記コアの端部に吹き付けることによって第2のクラッドを形成する第2のステップと、前記第1のクラッドおよび前記第2のクラッドを加熱し、コアロッドを形成するステップと、前記コアロッドの外周に第3のクラッドを形成するステップとを備え、前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量よりも多いことを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1の原料ガスをコア用バーナから出発基材に吹き付けることによってコアを形成し、第2の原料ガスをクラッド用バーナから前記コアに吹き付けることによって第1のクラッドを形成する第1のステップと、
前記第1のステップの後に、第3の原料ガスを前記クラッド用バーナから前記コアの端部に吹き付けることによって第2のクラッドを形成する第2のステップと、
前記第1のクラッドおよび前記第2のクラッドを加熱し、コアロッドを形成するステップと、
前記コアロッドの外周に第3のクラッドを形成するステップとを備え、
前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量よりも多いことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量に対して1.3倍以上1.9倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項3】
前記第2のステップにおいて、前記第3の原料ガスは、前記コアの端部から5cm以上20cm以下の領域に吹き付けられることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項4】
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて形成されるスートの密度は、0.25g/cm

以上0.35g/cm

であり、
前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量に対して1.3倍以上1.9倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項5】
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて形成されるスートの密度は、0.25g/cm

以上0.35g/cm

であり、
前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量に対して1.6倍以上1.9倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項6】
前記第1のステップおよび前記第2のステップにおいて形成されるスートの密度は、0.25g/cm

以上0.35g/cm

であり、
前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量に対して1.6倍以上1.8倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項7】
前記光ファイバ母材の長手方向における比屈折率差の変動が0.0021%以下であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項8】
前記コアロッドを形成するステップにおいて、前記第2のクラッドの焼結を前記第1のクラッドの焼結よりも進行させるように、前記第1のクラッドおよび前記第2のクラッドを加熱することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項9】
請求項1乃至8に記載の光ファイバ母材の製造方法によって製造した前記光ファイバ母材を線引きし、光ファイバ裸線を形成するステップと、
前記光ファイバ裸線の周囲に樹脂を被覆するステップを備えることを特徴とする光ファイバ素線の製造方法。
【請求項10】
コアと、
前記コアを覆うクラッドとを備え
前記クラッドの長手方向におけるフッ素含有量の変動は、0.05wt%以下であることを特徴とする光ファイバ母材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ母材および光ファイバ母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバ母材の製造方法として、VAD(Vaper-phase Axial Deposition)法が広く知られている(特許文献1)。VAD法では、出発基材を引き上げながらガラス微粒子をバーナから出発基材に吹き付けることによって、ガラス微粒子の堆積体であるスートが形成される。VAD法は、光ファイバ母材の大型化が容易であるという利点を有する。
【0003】
一般に、光ファイバ母材の製造方法においては、スートの端部領域でのクラックを抑制するため、スート形成時にスートの端部領域の焼結をスートの中央領域の焼結よりも進行させることが広く行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-226569号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、スートの端部領域の焼結をスートの中央領域の焼結よりも進行させることによって、スートの端部領域におけるクラッドの組成が変化し得る。これにより、光ファイバ母材の長手方向における特性が変動し、光ファイバ母材の特性が悪化し得る。
【0006】
本発明は、光ファイバ母材の長手方向における特性の変動を抑制可能な光ファイバ母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によれば、第1の原料ガスをコア用バーナから出発基材に吹き付けることによってコアを形成し、第2の原料ガスをクラッド用バーナから前記コアに吹き付けることによって第1のクラッドを形成する第1のステップと、前記第1のステップの後に、第3の原料ガスを前記クラッド用バーナから前記コアの端部に吹き付けることによって第2のクラッドを形成する第2のステップと、前記第1のクラッドおよび前記第2のクラッドを加熱し、コアロッドを形成するステップと、前記コアロッドの外周に第3のクラッドを形成するステップとを備え、前記第3の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量は、前記第2の原料ガスにおける四フッ化ケイ素の流量よりも多いことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法が提供される。
【0008】
本発明の他の観点によれば、コアと、前記コアを覆うクラッドとを備え、前記クラッドの長手方向におけるフッ素含有量の変動は、0.05wt%以下であることを特徴とする光ファイバ母材が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、光ファイバ母材の長手方向における特性の変動を抑制可能な光ファイバ母材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る光ファイバ母材の断面図である。
一実施形態に係る光ファイバ母材の屈折率を表すグラフである。
一実施形態に係るVAD装置の模式図である。
一実施形態に係る光ファイバ母材の製造方法のフローチャートである。
光ファイバ母材の長手方向の比屈折率差を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

古河電気工業株式会社
バスバー
1か月前
古河電気工業株式会社
グロメット
7日前
古河電気工業株式会社
電気接続箱
1か月前
古河電気工業株式会社
グロメット
7日前
古河電気工業株式会社
回路分岐構造
1か月前
古河電気工業株式会社
複合ケーブル
21日前
古河電気工業株式会社
超電導モータ
20日前
古河電気工業株式会社
マルチコアファイバ
4日前
古河電気工業株式会社
電子部品仮固定用部材
26日前
古河電気工業株式会社
ウエハ加工用粘着テープ
27日前
古河電気工業株式会社
ウエハ加工用粘着テープ
27日前
古河電気工業株式会社
ワイヤツーワイヤコネクタ
24日前
古河電気工業株式会社
部品保持構造及び電気接続箱
1か月前
古河電気工業株式会社
保持部材及び長尺状体配索構造
24日前
古河電気工業株式会社
銅系導体、撚線導体および電線
5日前
古河電気工業株式会社
配線部材、配線部材の接合方法
1か月前
古河電気工業株式会社
筐体、プロテクタ及び電気接続箱
5日前
古河電気工業株式会社
光デバイス、光コネクタ接続構造
28日前
古河電気工業株式会社
ヒートシンクとバスバーとの接続構造体
1か月前
個人
光ファイバおよび光通信システム
4日前
古河電気工業株式会社
固定部材及び固定部材付ワイヤーハーネス
1か月前
株式会社古河テクノマテリアル
耐火構造
7日前
古河電気工業株式会社
固定部材及び固定部材付ワイヤーハーネス
4日前
古河電気工業株式会社
光半導体素子、および光半導体素子の製造方法
21日前
古河電気工業株式会社
波長可変レーザ装置及び波長可変レーザ装置の制御方法
6日前
古河電気工業株式会社
導電性部材、導電性部材の接続構造、導電性部材の接続方法
1か月前
古河電気工業株式会社
シールド電線の端末構造、端子付き電線およびコネクタ付き電線
5日前
古河電気工業株式会社
シールド電線の端末構造、端子付き電線およびコネクタ付き電線
5日前
古河電気工業株式会社
シールド電線の端末構造、端子付き電線およびコネクタ付き電線
5日前
古河電気工業株式会社
シールド電線の端末構造、端子付き電線およびコネクタ付き電線
5日前
古河AS株式会社
電線保持用クリップ、電線保持構造、ワイヤハーネス
1か月前
古河電気工業株式会社
耐熱性の水溶性フィルム、半導体加工用テープ及び半導体チップの製造方法
17日前
古河電気工業株式会社
シールド電線の端末構造及びその形成方法、並びに端子付き電線及びコネクタ付き電線
5日前
古河電気工業株式会社
シールド電線の端末構造及びその形成方法、並びに端子付き電線及びコネクタ付き電線
5日前
古河AS株式会社
電線保持用クリップ、電線保持構造、電線固定方法、ワイヤハーネス
20日前
古河電気工業株式会社
絶縁キャップ及び絶縁キャップの取付用治具
20日前
続きを見る